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カカフカカ1-2巻/石田拓実

……累計100万部?!
書店で帯見てびっくりした。全然知らなかったぞ石田さんの最新作とか。
電子で何を1部と捉えるかにもよったりする?

そして意外と面白かった。なんだかんだこういう少女漫画好きなんですよね……。
数年ぶりの再会とか無口(堅物)だが愛だけは重くて積極的な攻めとかそういうBLによくある要素が……。

相変わらず下品さが下品だ。
そこまでくるならヤっちゃえよそのほうが潔くて上品な下品さになるよ……?
なにげに実践オープンリレーションシップ的なポリアモリー的なアセクシャル的なキャラが出てくるのもひっくるめて安定の作風。


キャラたちの関わりとか絶妙に微妙な心理描写キャラの提示とか今回そういうのが上手くハマってて面白い。
長谷さんとあかりさんのキャラ紹介に進む流れとか気持ちよかったよね。
ふたりとも本行に深いかかわりがあってそこをとっかかりに本行を中心として紹介され、展開もそこに絡めて持ってくる感じ。
4人ともキャラが掴みやすいのに型どおりでもなく機械的ないやらしさがない。
これはでかい、読める。
展開読めるけどでもなぜスムーズに進まないかの理由が、嫌というほど繰り返される亜希の自尊心の低さのかかわり。
丸々2巻、主人公が自分から動くこといっこもないびっくりするほど受け身も受け身でイライラしてくるが、そこにプラス捻りというか一深掘りしてるからつい読んじゃうんだよね……。
色々とかなり自覚的だからその処理が気になる一心で。
「判断丸投げ!?」じゃねえわこの状況許したのはおまえだおまえ、自分の責任ちゃんと見ろ、自分で判断しなくてどうする。
と糾弾したいところだが、受け身なまま自分の望む方向へ連れていってくれる甘美さね……。
突きつけられるよね。痛いところを。
気持ちよく甘美でいさせてくれる作品じゃないと思うので楽しみなのだ。

いや、でも結局主人公受け身なまま終わる可能性もあるから油断はならんな……。
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by jinloturu | 2018-02-20 21:20 | 少女漫画 | Comments(0)  

女子的生活

しおりんかわいい~~~
私は!しおりんのお姉さんメイクが大好きなんだ!!
OL役最高。ボールペンかちかちってやるとこ(杏果談)かわいい、バインダー取り損ねるとこかわいい、合コンでの「チャオ!」的ジェスチャー!!かわいい!!


言うほどパス度高くなくない?ふつうにバレるのでは?
と思ったんだけどほどよいさじ加減難しいのか……埋没してるでもなく全然パスできないでもないみたいな役者さん……。


涙のカミングアウトとか偏見に負けず立ち向かうトランスジェンダーとか手垢ついたパターンを絶対やらねえ姿勢はドラマとして新しかったし、アイデンティティが確立していて好戦的で世渡り上手なキャラ設定もよかったし、思ったよりさらっとMtFレズビアンだと説明されてそのまま進んでいくのもよかった。
けど、父親の「女に手をあげるんじゃない」でまとめられるとか、「女子よりも"女子力"高い」みたいな古典的キャラ像とか、うーん???
しかしどうやら原作はもうすこし繊細らしいんだよな。
トランスジェンダーを自認しながら「自分は女だ」じゃなくて「女子になりたい」で終始進むのも違和感だったけどここらへんも繊細らしいんだよな。

1話の「初回特典ってことで、」まわりのあの感じ、すげーーーああいうセクマイいるわーーーー

こっぱずかしさがある、丁寧に説明しても理解されないし同じ話何度も繰り返すのに飽き飽きしてるから端から説明放棄、でも理解されないことにすこし選民意識もある、会話の主導権を握れる優越感、内輪意識。
わかるーーーーーー

聞く前に自分で調べろ、に誘導してるのはよかった。

あんまり人間ドラマはなくて、無理解な差別者を言い負かしたりするパターンはわりと飽きるな。
意外とパターン化されてはない展開だしじみにキャラ設定つくりこんではあるけど、だからなんなんだ、という。
でも「こういうの、向こうでは許されるんですね」みたいなじわーっといやーな偏見に日常的に出くわすのだと伝える手段だと思えば。なんというか、そうか……そうよね……。


しかし鬱への偏見とか"オーガニック"女子への蔑視とかひどくない?
ミニーさんは結果的にはそうでなかったかもしれないにせよ。
なんかこう、別にみきが戦闘モードで見下しが入るのはいいんだけどだからって物語がそれを許しちゃうのはな~。
いや、安易に後藤と恋に落ちなくてよかった。

「くっそうめえ~~~」とか、"つい素の男言葉が出てしまう"って感じじゃなくて、女以上にジェンダー規範に沿おうとするようなMtF像にならない、囚われているのではなく選択している小川みき、っていう表現はけっこう伝わってきてこのへんドラマとしてもよかったな。
街中ちゅーは不覚にもきゅんとしたぞ。

はーしかししおりんかわいかった。
もっとしたたかなキャラでもいけるぞ。

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by jinloturu | 2018-02-11 10:34 | その他 | Comments(0)  

逃げるは恥だが役に立つ(ドラマ)

見る見る言っててやーっと見ましたよ!
面白かった。原作既読。



流行った当時は、「私のような者たちが読むものが、ついに世間のメインストリームに乗るように……」といううすら感動があったのですが、なるほどこれはうまい。
言語でまくしたてあう理屈っぽいくどくどしたコミュニケーション部分をばっさりやって、ラブコメ全開。
しかし根底はぶれることなく、「それは好きの搾取です!」でその姿を露呈させる!
最終話の会議で原作『逃げ恥』らしい言語コミュニケーション炸裂、でもそれはドラマ版にとって唐突というわけでもない。
うまいなあ。



あのね、あのね、原作でいちばん気にくわなかったのはゲイの描きかたでして。最後のほうはそこそこ見れるようにはなったけど男をみんな性的に見ている男好き、的なオチ担当っていう。
「俺が風見さんに手を出さないか心配だったんでしょ」
って台詞、これは別にいい。つづくドラマオリジナル台詞、
「男だからって誰彼かまわず取って食うわけじゃないのにね」
これも、いい。
BLでもよく見るようになった世間反発。偏見打破。

でだ、それだけならいくらでもできるわけ、偏見に辟易してる側はそれで胸がすくかもしれない、でも、素直に受け取れない偏見持ち側からすれば鼻につく描きかたになる可能性をはらんでいる。
別に偏見持ち側への過剰な配慮をしてほしいわけじゃなくて、私がそういう教科書的な説明台詞はあまり肌にあわないので。
こういうのにかぎらず説明台詞はできるだけ省いてほしいので「いや、もう、それ、言われなくても知ってるし」って気まずさを受けとりたくなくて。

だけどこの作品は、そこに留まらなかった。
「僕はこれまでも知らないうちに人を傷つけているんだろう」
傷つきたくなくて閉じこもるあまり独りよがりになって弱さとコンプレックスと思い込みで人を傷つける平匡キャラの説明を盛り込んできた!
そうそのプラスアルファがほしかった!
説明台詞がほっぽりだされず本筋にさらっと合流する気持ちよさ~~!
これぞ創意工夫~~~~!!


っていうね、工夫があちらこちらに見えて楽しかったですね。
全然原作と展開ちがうのに「全然ちがう!」感がなかった。
脚本も演出もキャストもぜんぶ噛み合ってたね。


ガッキーかわいすぎるでしょ。ガッキーかわいすぎるでしょ。
「うそです!」って後ろから抱きつかれたすぎる。朝まで一緒に寝ていいか聞いたらちいさく頷かれたすぎる。
ガッキーがあまりにかわいすぎるから理屈っぽさ削ぎおとすと「かわいくて完璧に家事してくれて優しくていつも笑顔なみくり」像が如実になり。
するとけっきょく高学歴高収入男が若くて綺麗な都合のいい女をつかまえたに過ぎないじゃねえかと思いそうにもなるんだけどそこに「それは好きの搾取です!」をぶつける構成がめちゃくちゃよかった。
都合の悪い女になっていこうな。それが大事な自分なんだ。
いやそういう話でもないんだけども。

まあでも異性愛ですね。青空市のハグにみんな注目過剰演出、つらい。異性愛が祝福される、つらい。
真逆のことを言いたい最終回なのはわかるけどね。作籍婚を濁してあらゆる未来を示唆したのはよかったけどね。とても。あんしん。
でもなんかあー異性愛なんだな~と気づかされる感じでしたねあれは。私の呪いは解けないし解きたくないですね。
ゲイ同士の(とってつけたような)出会いにすこし救われ涙を流す。
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by jinloturu | 2018-02-09 23:30 | その他 | Comments(0)