カテゴリ:その他漫画( 91 )

 

世界で一番、俺が○○4巻/水城せとな

めっちゃくちゃ面白えな!!!
最高!!

水城せとなは欲望と良心で身を滅ぼす恋愛関係描かせたら天下一品である。


「欲望」一点ではないんだ。
そんなに人間露悪的に生きられないんだ倫理社会に身を置く以上良心からは逃れられないんだ、水城作品にサイコパスは絶対出ない。
しかし醜い欲望も情けの良心も持ち合わせているからこそ弱点をあらわにして絡めとられて潰えていくという……
「痴情のもつれ」とか「昼ドラ展開」とかの中身はこれだ、見よ、人間の感情はかように絡み合うんだ。

いや~~最高ですね。
はっはー刃傷沙汰!どこまでがミスリードだ。
死んではない……と思うんですよね。
むしろその先にもっと不幸があるんじゃないかと……どうですかね……。
ていうかアッシュは自分の欲望のために動いてるんだろうかね……。
まあだから耐えきれず遠回しにたろに手の内さらしていったのかどうなのか。

ヤリチンミソジニーの言語化めっちゃ好きなんですよね。
女の自分勝手な欲望も。これこれ、『カカフカカ』もこれくらいやってくれ。
リカちゃんも好き。
[PR]

by jinloturu | 2018-03-26 03:03 | その他漫画 | Comments(0)  

しまなみ誰そ彼3巻/鎌谷悠希

はあ……
「君の言葉で僕が傷ついたことを知ってほしい!」、そう。
そうなんだよな。
それだけなんだよな。
「傷ついた」、言葉だけじゃ絶望的に伝わらないんだ。
お前は気軽に無邪気に口笛を吹いたつもりかもしれないが目の前にいる殴られて血のついた私を見てほしいだけなんだよな。

怒るべきか。怒らざるべきか。笑顔の下の「あームカつく!」。瞬間的に沸いてきたのは。
「怒り」。
怒りだ、我々の。
どこにもいけない怒り。加害者はお前だ、君だ、私だ、被害者もみな、お前であり君であり私だ。

椿くん内面化ホモフォビアかよ。
見てらんね。
救われてほしいのだ。たすくの言葉が届いたのだといい。
[PR]

by jinloturu | 2017-12-09 23:49 | その他漫画 | Comments(0)  

来世は他人がいい1巻/小西明日翔

悔しいな面白いわ。
なんなんだろうなにが上手いんだろうか。ストーリーが上手いわけではないと思う。
間を埋める、キャラをつくりあげるその順番、とかそういうのがすごく上手い気がする。

腎臓最高でしたね。
立場弱かった女が啖呵切る瞬間とか最高に決まってるだろ。
まじで売っちゃう度胸な……
『春の呪い』はなんか収まるとこに収まった感じで物足りなさがあったがこれは先行き見えないから気になる。
そして地味な埋め作業が上手い作家のこの題材とかはまりすぎる。
ちゃんと腎臓が生きてほしい。
[PR]

by jinloturu | 2017-12-09 23:48 | その他漫画 | Comments(0)  

宝石の国7巻/市川春子

7巻買って積ん読していて、人に「7巻急展開だからはやく読んで!!!」と言われて余計に最初から読まねばならぬと読めなくなって、しかしアニメの出来があまりに素晴らしかったので重い腰上げてようやく1巻から読んだ。

おっもしれえな。
まずシンシャ、シンシャ……!
ここで繋がるのかと思ったじゃん!!!!
シンシャの出番を小出しに、ずっとフォスのことを待ちつづけてしまったシンシャの、想いが、ここで報われるのかと!
もだえ転がってから「あ、これ、"萌え"やん……」と遅れて気づく。

でもフォス~~~ほんとひどいよ……置いてかないで……。


市川さんてこんなエンタメ作品描けたんかい。
なんか1巻ずつ読んでたときは、たしかに面白かったけど、大それた起伏があるわけでもなし独特なテンポは短編時のまま据え置きだからまとめて読んでこんなに面白かったのかと。改めて。
それでいてこの多用される最終ページの大ゴマづかい演出、ベタでまたこれかと思うんだけどそこにもってく技巧のなせる技なのかすげえくる……。
モルガナイトもゴーシェもほとんど出番なかったのにこんな切なくなるか……!?百年の重みよ。



フォスの同一性のことを。
作中ではインクルージョンを要因として重視している。もはや体の3分の1はフォスフォフィライトではないから。
読者にわかる形では口調と性格が挙げられる、もはやそれしかない。
(これがアニメになるともう別の話になっちゃうんだよな、なにしろ黒沢ともよさんが抜群すぎて、一声で同一性は自明のものとなってしまう)
髪がばっさりいったのは元のフォスに近づけるため、でしょう。
聡明なラピスラズリを置くことであほうなフォスの影を見つけやすく、それが同一性を担保する。
投げやりでどこか抜けた話し方、ひょうきんな動きや人をおちょくるような身ぶり、そして先生に手の内全部さらしちゃう弱さ甘え考えなし大胆さ。
それがフォスのキャラだという。
同一性への挑戦はここで打ち止めかな。

元は同じだった肉と骨と魂への、同一性への問いかけとかあったら楽しいな。

とりあえずシンシャをフォスの物語に参加させてくれ……。
[PR]

by jinloturu | 2017-10-25 22:07 | その他漫画 | Comments(0)  

銃座のウルナ1-3巻/伊図透

なんだこの胸苦しさは。
取り立てて奇抜なことをやってるわけではないのにぐいぐい読ませる。
面白い。

雪は閉塞をもたらす。
女部隊は辺境を表す。
トロップの平和さがそれらを引き立てる。
世界から隔絶された地でしかし閉塞感を打破するために戦うのではない。
だから胸苦しい。
その先にはなにもないから。
むなしさでもない。辺境までウルナは自分の足でやってきてカレットとふたりだけの楽園を築いた、流れるままに迎え入れられたから。
救済のための楽園ではなく、だから死守すべき花園にはならず、失うとは思ってなかった。ウルナがトロップを簡単に捨てられたのはそれを失うと思ってなかったからだ。

ヅード殲滅戦前夜、ここだけは、ここにだけは男が来ないでくれと願った。
男が乗り込んできた、辺境だった女の園が初めて男に踏み荒らされる、(構造として)世界の中心地になる。
乱交が、そのなかにレイプもあった、ウルナとカレットの秘密基地を浮き上がらせるための男女セックス。
翌日あっさり男に侵入されてしまうのもあの夜を際立たせることになる。幻のような淫靡。

そうなんだよなーカレットさんまじかーここで死ぬかー……。
犬とカレットさんを殺したヅードはラフトマの愛人……?
画的な衝撃を選ぶなら首をはねればよかった。
しかし肩なんだよな。肩で死ぬんだよな。
これはヅードの倫理観と覚悟の弱さを表現しているんだろうか。
世界の秘密を知り加担し秘密基地を失ったウルナは辺境の地でどこまで自己を保てるのだろうか。
[PR]

by jinloturu | 2017-08-27 16:41 | その他漫画 | Comments(0)  

先生の白い嘘7巻/鳥飼茜

美奈子が……!!
いちばんの衝撃だった。
美奈子がついに気づいた、ホテルへ向かった、美鈴先生の前に現れた。
美鈴は諦めたんじゃないのかと想像した。美奈子を認識した瞬間、この状態でいてもなお美奈子から責められるのだろうことを諦めたんじゃないかと。

ああー……
「私たちはそんなに遠くないはずだから」。
見下し見下され知らずいがみあうよう仕向けられた女たちの連帯を。

ひとりでいなきゃ強くなれないと新妻くんを手放すのもすごく……好き。
男の手なんか。
でも先生は先生なんだよな。権力なんだよな。
今度はミサカナちゃん救われないかな……年を経ないと周りに連帯できる女の子が現れないものなの……。
[PR]

by jinloturu | 2017-06-11 23:25 | その他漫画 | Comments(0)  

クズの本懐7,8巻/横槍メンゴ

うおお麦好きだーー!
弱い女を見下して自分の手元に置いて優位性を錯覚したいミソジニスト男が好きだーーーー!!!

という性癖がはっきりあぶり出されてしまった。
最高。
茜さんの「嫌がってくれなきゃ嫌」嫉妬むき出しもかわいい。
ちょうどいま『妖怪女子ウォッチ』読んでるけど茜さんはもろ恋心搾取モテ女子だ……。


淋しさを埋めるのに本物もなにもあるのか?
麦と花火が未練を残してそれでもひとりで歩こうとするラストは納得する、けど、このまとめ方はちょっと疑問が残った。
と思ったら番外編の連載とな……。
[PR]

by jinloturu | 2017-05-30 14:43 | その他漫画 | Comments(0)  

アルテ6巻/大久保圭

運命を受容した………………。
あーーアルテが"女"とか"貴族"とかはねのけて自分で運命こじあけてきたキャラクターだからこそ、その対比としてカタリーナが置ける。
どっちも本物だよ。どっちも肯定すべきだよと言う。
「カタリーナの幸せがここにあるとは思えない」というのがアルテの行動因だった。
アルテは運命を捨てて自分の幸せを掴みにいったからそう思うけど、実は、運命のなかで、自分の幸せをつくっていくことだってできるんだよ。
それは自分の運命に真正面から向き合ったからこそできること。

運命の描き方としては凡庸といえば凡庸だけど、王道とも言えて、それを魅力的なキャラクターたちがなぞっていくから人生がきらきら光って見えるんだ…………。
特にカタリーナを想うから拒絶して、運命を受け入れてまぶしく笑うジモとかね……。
泣く。
[PR]

by jinloturu | 2017-03-08 01:37 | その他漫画 | Comments(0)  

この世界の片隅に/こうの史代

リンさん~~~~!
なんだよ百合じゃねえか……。
なるほどなあ。
私は映画を見ていて、戦争の追体験だという思いが強くあった。
その臨場感の作り込みは映画がすごくて、漫画のシーンの膨らませ方が絶妙だったのだなあと思う。

こちらの原作はふわふわと、映画以上に日常のヒトコマが一話完結に顕れた感じ。
で、だから「暴力で従えてた」と気づいた衝撃があると。

再生、というよりも、それでも生きていかねばならないし、ただ生きていっている、っていう、終わりかた。
[PR]

by jinloturu | 2016-12-14 15:40 | その他漫画 | Comments(0)  

世界で一番、俺が○○1巻/水城せとな

くっそ水城節ーー!!
こういうの大得意でしょう、大得意に決まってる……好き。
構成と台詞回しとひとつの人生を生きてるキャラクターづくりという強みが大爆発だよ。

導入である。楽しみ。
でも大事な友達すら敵になってしまったらこわいよな。大丈夫かな。
あと表紙のデザイン大好き。

[PR]

by jinloturu | 2016-11-30 01:17 | その他漫画 | Comments(0)