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蒼穹のファフナーEXODUS

無印、ROL、HAE、EXODUS一気に見た、そのEXODUS分。
たぶん全部通しで一気見したのは二回め?かな?
時間の都合上ドラマCD・小説は今回はさらわず。

現時点のEXODUS感想。


・とりあえず最終話で剣司が「必ず帰るぞ、俺たちの島へ」って言ったとき無印2話の「これが俺たちの島かよ……?」の呆然を思い出してぶわっときた。一気見は中々できないけどこれがあるからやっておきたい。

・前回の一気見は一年前。なんとなく適度に機微を忘れているので無印から泣きどころ総涙。からから。

・「敵」。織姫ちゃんが芹ちゃん気遣って「敵」と呼ぶ。総士が「本当の敵」と断定するのは、ようやっと「敵」と呼べる存在ができたからなんだろうか?搭乗時は変性意識加わるとしても。ずっと戦いたかったしな。

・こないだファフナー初見の友人が「一騎より総士のほうが相手に対して愛を表現している」と言ったのがちょっと驚きだった。総士のほうが一人で煮詰めてると思ってたので。
でもサブテキストがないと一騎のこじらせ依存心って見えづらいんだな……特にEXODUSではそのへん昇華(受容)しちゃってるしな……って納得感。

・暉がウォルターさんを助けられなかったのは一騎とカノンの対比か。今回見てたらウォルターさんの死が唐突というか都合シナリオ通り感あるなあと思って。ビリーやエメリーのように死ぬために生まれたキャラだけど、主役級や主題に関わるわけではなくて暉のそして竜宮島のためのキャラだからかな。
自分で決めたから命令無視して人相手にした自爆を止めたカノン、自分で決めたから人相手にして自爆するウォルターさん。暉だって対話してたのに一騎にはなれなかった。まあウォルターさんの思考停止は1話で既に終了してるから……暉の関わる余地ないから……。
いや対話によって最期の場所を決めたたのだしむしろそのほうが暉にとっての残酷……。

・暉が、最期なのに、最期の最期だというのに、一騎の力なしでは海神島を守りきれなかったその非情さが好きで……。一度も一騎に勝てなかったし(剣司の勝負には乗ってた一騎も土俵に立たなかったし)、あそこでボロボロの体でしかも里奈なしで食い止められるような超人ではない。同化されなかったらリアリティラインが崩れてしまう。人類とフェストゥムがかつてなく混ざりあっていくEXODUSで、真矢ちゃんと同じように人類の限界を作品に刻んだのが暉だと思うのよね。スフィンクス型一体からも人を守れない無力感、好きな人を守るどころか逆に追い詰めて泣けなくさせてしまう、「総士が生きてる」にならない広登の死の拒絶。カノンのように凡人ながらも最前線で最大の希望を勝ち取ってくるわけでもなく、どこまでも裏返らない凡人の死。勝ちたいと思っていたのに9話でも来てくれてほっとしてしまうアンビバレントな感情で、最期にすら勝てなかった。勝負をさせなかった。それでも、それでも竜宮島ではなく、海神島を守っていなくなるっていう、人類愛に終わる暉の……。

・22話のボレアリオス参戦の絵面好きだな~~!相手がそこにいることを無視して人を殺しにきた人類と(「人類軍」というひとまとめのワードにはもうできない)、人類の戦法を学んで人の武器で人を守りにきたエウロス型の混戦!
HAEのエウロス型はフェストゥムがついにここまで人を理解したかという衝撃があったけど、もはや過去のこと。人とフェストゥムの境界線がごっちゃになったEXODUSの様相を表すよいシーン。

・ヘスターちゃんには真矢ちゃんに「一騎と世界どちらを選ぶの」的難題を突きつけてほしい、真矢ちゃんには世界を選んでほしい、もう選んでるけどきっちり本編で見せてほしい。私は「さよなら、一騎くん……」を決別だと思っているよ……(思いたいよ……)

・受容者である一騎が真矢ちゃんを理解してやらないのが納得いかなくなってきたんだよな。人類対フェストゥムが無印の一騎と総士なら、人類対人類がEXODUSの一騎と真矢ちゃんだ、っていうのは見当違いなのかな。そう見ちゃうから納得できないのかな。もはや一騎は人類と呼べるか怪しいのに。
一騎の、総士と親と珪素以外は庇護対象メンタルに否は突きつけられなくていいのか。
相互理解の作品でわかりあえなくていいと言ってくれたと思って感動したんだけど、一騎のスタンスで、「わかりあえない状態を認識してないなら理解も受容もしなくていい」っていうのは、いいのかね……いやいいって言うならいいんだそれもキャラクターの豊かさ作品の豊かさだと思って……。
ただ私はまだ一騎と真矢ちゃんの関係が変化する余地があるのが怖いだけなんだ。総士は真矢ちゃんとわかりあえずに死んでいったことを救いと思っている。

・やはりEXODUSは詰めこみすぎた。最終話の総駆け足感。が、過不足がない。ずるい。

・いらない登場人物がいない。それぞれのストーリーが要素ごとに進んでいくから、「最後ここに到達するために必要な要素を全体で割って逆算するとここに1エピソード入れるべし」的脚本の都合で話が展開するのが丸見えなのに、「それぞれが希望を信じ未来に辿り着こうとする」大筋がブレずに根幹としてあり、無印から積み上げて生きて成長してきたキャラクターのストーリーが大筋と奇跡の合致を果たしこうなるしかないという展開を迎えるので有無を言えない。

・EXODUS初見時はやっぱり感動の再会とか主要キャラの死の受容とか、そういうのをじっくり見たかったのよね。そしてどうしても一騎を軸に据えて見てたから。それでもそういう欲求の落とし所としての一騎と総士で締めるラストだから終わりよければなんとやら。

・真矢ちゃん、「誰かを助けるためにそれ以外の人たち全部を犠牲にできる人」、これ、未来の対話を守る決意をした『THE FOLLOWER2』以後も、守りたいものを守るエゴ時代と同じ台詞で通るんですね。だから読み取れなかったというかそこは本編では切り捨てられたのでしょうが。
自分が倫理に従ってると思ってたのに悖ることができてしまった、平和を捨てて人を殺せる人間だとわかってしまった。
特に対話と平和に信念を持っていた真矢ちゃんが、「遠見は僕らにとっての地平線だ」とまで承認してもらってた真矢ちゃんがね。行き場ねえんだよな~~~あいつら真矢ちゃんのこと日常象徴として見てる条件つき肯定しかしてないからな~~~~好き。だから全肯定の美羽なんだよ。
わかってしまったと言ったけど状況が異常なだけで別に普段真矢ちゃんが倫理的であることは否定されていない、平和と日常に戻れる選択だってまだあった、だけどもう、選んだのだ……。

・未だによくわからないんだけど先に竜宮島に戻ってこようとしたオルガさんたち、三機で戻ってきたよね?一機無人機か?カノンの「今日四人いなくなった、広登が……」の台詞と整合性がわからない。

・初見時16話冒頭はHAE劇伴『空上での選択』が流れた瞬間その壮大さのミスマッチ感に「あっオルガさんだめだ……」と察したのですがあまりそのへんの違和感を読み取れなくなってしまった。読み取れないからと言って死なないわけではなかった……。

・フェストゥムを「綺麗……」と言うのは定番化してますが、竜宮島を知ってしまった者が外に出て帰ってきて「綺麗」と呟くのは今回だからできたやつ……。楽園だよ。その深みがやっと感覚としてわかった気がする。

・なんか別にいいやと思ったこともあったけどやっぱ総士がまだ真矢ちゃんを好きなの納得いかねえからな!!!総士の人間らしさに恋愛感情を使うんじゃねえ恋愛感情を人間らしさと言うんじゃねえ!!!
「でもホモじゃないですよ」の目配せ予防線が私を殺す。21話の受容にどれだけ心を削ったか。

・竜宮島、ナレイン、ダスティン、ヘスター、グレゴリくん、それぞれの「希望」。無印10話は初見時あまり入りこめなかったけど見れば見るほどこんなに竜宮島を象徴するエピソードもない。広登が求めた希望と、そのずっとずっと前段階としての容子さんが放つ希望、「あなたたちが希望」と言ってしまうある意味非道な世界、希望の掘り下げがあった。それがさらに深まるEXODUSでありいやあ14話まじ非道だわ。

・やっぱりEXODUSは12話がいちばん好きだなあ。戦場の子供たち……梶さんの名演から、『人類が求めたもの』?が流れて竜宮島の子供たちへと繋がる流れが変わらず最高……。3話エメリーの「これで戦えるよ」がひっくり返る瞬間。

・初見無印24話でソロモンが応答したとき疲弊したんですね。あんなに奪われてまだ奪われるのかと。戦わねばならぬのかと。そしたらミョルニアと甲洋(スレイブ型)が戦ってくれたわけで心からほっとしたことを覚えている。
初見時のEXODUS15話の疲弊、種類が違う。奪い奪われ乱戦絶望やるせなさを20分見せられたのに、あると思っていた救いがなかった。ダッカ基地はダスティンに奪われていた。からの操ですよ。未来の希望にしか救いがないEXODUS。だから今を削るしかない。

・「たとえ苦しみに満ちた生でも、僕は存在を選ぶだろう もう一度お前と出逢うために」
「苦しみに満ちた生でも存在を選ぶ心 それが僕らを出逢わせる」
どう考えても見合うものではない苦しみと出会いを同等とする、っていうニュアンスが好きなんだと思う。お前に出会えたから苦しみ全部帳消し!チャラ!じゃない。苦しみを美化しない、苦しみは苦しみであり、正面切って迎えた上で、そこまで苦しんで存在を選ぶ価値はお前であると。
無印では二人称お前で、EXODUSでは僕がいてお前がいることを前提とした一人称「僕ら」への変化は言うまでもなく重要であるてか有り体に言えば最高。

・18話総士が一騎を守ったとこで号泣した……。読み取りうるかぎりの異性愛描写を拾いながら見てたからふいに「こいつすげえ一騎好きだな……」に出会ってしまうと泣く……。
ブックレット読み直したら総士普段人間の体とはっきり書かれてるからやっぱ死なないことを計算して身を挺したわけじゃなくてすべてをなげうって庇ったってことか。覚悟が違うぜミナシロ……。

・14話溝口さんの「こっちも家に帰るためさ」にナレインが押し黙った、そして「……進もう!」となるの、竜宮島と世界の差があらわになる。直後真矢ちゃんが「みんな帰る場所を探してる」と言う構成にぐっとくる。

・死期悟ったカノンの最期の日全般声がやばい

・ハイデガーの死への先駆的決意の話だよな。すると「EXODUS」とは豊かな響きである、誰も死からは逃れられない。一騎の存在への執着を散髪でさらっと断ち切ったの称賛するしかない。
英雄、あらゆるしがらみからのEXODUSとしての英雄だったのでしょう、死の恐怖からも逃れたのでしょう、でも総士は怖いと言ったんだというのを大事に先駆的決意を考えたい。

・一騎の心理描写を象徴性散りばめで押しきったの、尺の都合ではあろうが、視聴者全面信頼で大好き。まあその分わかってないこともあるんだろうなあとは思うんだけど。桔梗については消化したけど、この記事なんか読みづらいな……。

・放送当時見た感想で「最後に史彦が人を撃つなと言ったのがっかり人に襲われてるのに今さらそんな綺麗事かよ」というのを覚えている。怒りと焦燥で。冷笑主義はこういう人よねと。世界は綺麗でないからこそ綺麗事を言うことに価値があるのに。史彦が言う意味と深みを読み取れと言うのはもしかしたら難しいかもしれないし、人類から隠れてきたから竜宮島だから言えただけじゃんと人類軍が非難するならわかるけどね。

・総士のモノローグの響きが初見時と全然ちがって聞こえる。(ポエムと言うのもいまや憚られるけど二人称だからモノローグとも微妙にちがう、レコードボイスとかボイスメモとか……しっくりこない)戦々恐々ではない、決意と記録と穏やかな緊張感。
BEYONDではまた別の響きを与えられるのだろうな。歴史はつねに今によって評価される、総士が歴史になっていくというの、キャラクターが生きていて大好き。

・親というのは抑圧だな。『THE FOLLOWER2』がなくても思う。「もし君がこの機体と出会うなら、それが君の運命となる」、やばいだろ。運命全面受け入れ態勢のファフナーで運命に抗うこそうしは確定ぽいので期待大なんですが。(でも受け入れるんだろという安心感……と言っていいのか)

・12話冒頭で織姫が「それでも命すら守られない人々に比べれば希望に満ちている」、ああなんか、今ならわかる、そうだなって思った。
放送当時の恐怖は「また誰かがいなくなる」不穏さだったんだな。ゴルディアス結晶とエインヘリアルモデルの恩恵を受けた命は死守してくれた。

・ていうかエインヘリアルモデルのおかげでBEYONDで死を描くのは難しくなった……よね。いや核汚染世代とベテランパイロット勢すなわち視聴者の愛着あるキャラたちは依然として危ないんですが……。海神島に持ってきた竜宮島ミールの大気も長くはもたないと明言されてるしいよいよもって史彦が。
そしてザインとニヒトはコンバージョンできないわけで総士と美羽は…………。別に難しくなってねえな。

・って書いて思ったけど一騎生まれ変わってなおかつエインヘリアルモデル乗るならぜんぜん長生きするな……私は一貫してはよ祝福の彼方で会ってくれと願っているがやはり総士を看取りつづける運命なのか……。

・甲洋がほとんど「守るよ」しか台詞与えられなかったの残念だから空白の三日間の話ほしいなあ。平和企画進んでますのかね。

・「重要なのはパイロットたちの意思か」がやっと染み入る。今回所々やっと理解が進んで受け入れられてる気がする。

・カノンが消えた楽園で里奈が彗に「呼んでよ!」と言ったときハッとすがるように振り返る剣司と咲良がすげえいい、すげえつらい……

・生まれ変わる。総士を受容(理解)するため母胎から生まれ直した無印15話、命の使い道(を探すこと)を選んだEXO24話。一騎は二度変化した。んだなーと。ぼく地球最終話ではこれまでと180度違う思考・感性の自分になることを生まれ変わると表現したが、一騎はいつだって物理変化する。

・受け入れてからが本番のファフナーが好きだ。「生きる意味役割を受け入れた時こそが幾度幾度となく訪れるスタート」、よい。

・9話と21話の『その時、蒼穹へ』が全然違って聴こえるのすごいよな。通しで見るとEXODUS、戦闘BGMにangela使い倒しすぎでしょってなるけど、ここだけは……。同じ音源のはずなのに泣きが入ったような切なさがある。あと22話冒頭の『DEAD OR ALIVE』の入りもめちゃくちゃアガる~~~~~!!すき

・でも初見時の18話OPのテンションは二度と味わえないだろうなあ。「痛い 痛い 痛い 君と蒼穹へFly」の痛みももう思い出せない。

・でも「命をやり直すために」でゴルディアス結晶映したときはなるほどな?って感じだったけど、ふつうにそのままの意味でしたね……ゴルディアス結晶にならせねえぞ苦しみに満ちた生をやり直せよ……。

・旅のおわり、なんだ弓子寝るんかな?って思ったんだけど、ブックレットにはっきり「睡眠もせず」とあるから目とじてただけか。マスクなし。

・エメリーと美羽が輸送中ほんとにずっと離れてるからなんかかなしい。近くにいるときは「怖いよママ!」じゃなくてエメリーにすがるようになっていく過程が見える……まあどちらも失うけども……。

・やっぱり全26話でいちばん「小憎い」のは芹織ですよね……。織姫ちゃんは「いちばん希望に満ちた未来」以降は透視できなかったということでしょうか……。

・ついでに唐突にBEYONDのティザーとPVの話なんですけどやはり謎。一騎がアインに乗ってる時系列はどこ。
ティザー見た感じ「ザイン搭乗美羽→恐らくアイン搭乗一騎→ザイン搭乗一騎」なので一旦アイン乗ってザインに乗り換えるのかな?という印象も受けるけどザイン搭乗→ザイン引退、アイン搭乗へつながるほうが自然だし。

・順当に考えれば海神島にあるはずのニヒトにシナスー着た総士が対峙してるのも謎。なんかもう劇場版ならいいんですけどこれでまた2クールとかで奪還された総士が運命と出会ってまたフェストゥムに痛みを負わせに行くシーンだったらどうしよう。そうとしか見えない。

・ハア~~~~~21話以降異性愛になるまいか気が気でない一ヶ月にわたる消耗狼狽なんかもう経験したくねえんだよ~~~~~殺すなら劇場で一思いに殺せ。




はい。
久しぶりにファフナータグ使えたー。(コミカライズ6巻の感想書いてないので……)
ファフナー面白いな……。
ファフナー面白いね……。

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by jinloturu | 2018-03-19 18:50 | アニメ | Comments(0)  

プリティーリズム・レインボーライブ

51話完走できるくらいには面白かった~!
1年ものという長尺作品で、常時誰かしらのなにかしらの物語が同時進行していて、飽きさせないアニメでした。
子供向けに平易な展開を重ねながら描かれるテーマは大人が退屈するものでもなく、バランスよく開かれた作品という印象。
なにより編集がうまい!
後半にいくほど感覚がつかめてきたのか「これくらい詰めこんでも大丈夫」といったぐあいに平気で5つくらいの物語が進行する。
3、4台詞やりとりしてすぐ場面転換、みたいなの多用して混乱させない手腕がすげえよ。
主人公が7人という触れ込みもだてではない。


キャラ紹介と掘り下げが一通り終わる1クールめ終了時、おとはちゃんのべる様信仰と強い信念にすこし心が揺らいだくらいであとは特に惹かれる子もいなかったので誰に肩入れすることもないかなあ~と思ってたけど気がついたらわかなちゃんのことずっと気にしてた。これは恋。
ままあることですが最初にドン引きした子に結局いちばんハマっちゃうのよね~。
初登場時は「えっこの子メインになる子?サブキャラでなく?やだな……」と思った。

のに!
自身が失敗の許されない家庭で育ち完璧主義者でありながらべるちゃんを助けるために存在価値でもあったろう頭のよさを下げる場を設けてまでべるママに自分のテストの点数を晒し……わざとお嬢様感を消すためかわいかったおろしてた髪を結いあげるというべるちゃんへの愛を惜しまず……
父親がショーに来てくれると知ったときのご機嫌がかわいかった……
それでラストだよ!!7連続ジャンプに挑戦だよ!!!
泣くでしょ……失敗を怖がって2連続が跳べなかったわかなちゃんが……!
いちばん驚いたしいちばん感動したシーンでした。。
言い訳をしないんだよなあ気遣いができすぎてるから損な役回りなんだよなあ。
あんちゃんだって気づけないわかなちゃんの愛に、ほんとに、べる様が気づいてよかった……。
べる様の「愛してる」は最高だった。



しかし家族問題これはどうなんだろうか。
涼野家神浜家のいざこざ、なるほどほどよい重さできたなと思ったんだけどこれほど物語的に解決しやすい問題でこんな微妙な気持ちになるとは思わなかったぞ……。
子供の人生、子供自身の固有性が大事だってもっと強調してよ……親に振り回された子供が親の人生・言動と重なると知って子が感動って意味がわからないよ……親も苦悩の胸のうち子に明かしちゃだめでしょこらえろよ押しつけになるんだよ……。
わかパパべるママが子を愛してたからってなんだというんだちゃらにはなんねえよ、「子供を愛してない母親がいますか」、いるんだよ。
森園家の力関係もこれで解決しちゃだめでしょ。
それぞれ子供の個を蔑ろにする問題が提示されているのに全然個が大事だと対抗されてない。

ここに関しては「子供向けだから」で許しはしないぞ。まさにいまこの手の問題に直面している子供が見るかもしれないんだ。


あと神浜コウジに勝手な怨念を感じる。
長髪で甘めのルックスでCV.柿原徹也でギタリストで困ってる女の子に素で手助けしてマメに連絡とってくれてそれでいて「え?俺のこと好きなの?」とかすっとぼけそうで料理ができて日中ふらふらしててなにやってるか不明で暗い過去がいくつか翳ってる男、絶対ヤリチンじゃん……(偏見)
トラウマちらつかせて好意搾取しつつヒモやってそうなのに純情ぶってて、ちょっと背伸びしたいうぶな中学生いとちゃんを釣ってる感が許せねえ(勝手)
この二人のロマンスの経緯が謎すぎて「えっなんでくっついた??」となるからよけい憎しみだけ募りそれで愛の障害を乗り越えてもな。


りんねちゃんとなるのランデブーと別れ、これは女児の性癖の土台をつくるやつでは?
これやってもいいんだ~と。
りんねちゃんのこともっと知りたかったな。
ジュネ様すげえ声になじみがあってかわいいなと思ったらおんぷちゃんの人だった!
このふたりのバトルもっと掘り下げて見たかったな~~!!
別々の愛を知り愛に生きる対比をおいてほしかった。
様々な愛を描こうとする挑戦は認めるがいまひとつ力不足の感。

ヒロはだいぶ愛らしかった。

プリズムショーの曲はわりとどれも好き。
おとはちゃんソロとハッピーレインの曲が好きかな。べるちゃんの低音ボイスが他の子と混ざるときの調和ぐあいもいい。(というかべるちゃんの長髪ビジュアル・キャラで低音の声優さんあててくれたことはだいぶ信頼できる)
ヒロとかカヅキがショーやると異次元感炸裂するくせに女の子のプリズムショーそれほどはっちゃけてなくて、なんで??女はおしとやかにってか??とちょっとフラストレーションあったけどどんどん皮がむけていって安心した。ラスト数話の炸裂はよかった。
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by jinloturu | 2017-10-04 17:16 | アニメ | Comments(0)  

KING OF PRISM -PRIDE the HERO

人に誘われて応援上映初体験してみた!
きっと私の好みにリーチしない気がするけど異文化勉強流行のキャッチ友達の好みの理解、食わず嫌いはよくないな~と思ってせっかくの機会なのでのった。
まあ最悪つまんなくてもあらゆるユニットや舞台の観客の嗜み方相違に興味があるのでそこは楽しめるだろうな~と思ってた。


結果想像どおりに想像どおりの感想を得る体験でしたね。


えっなんなん場面転換に着いていけない叙情がなさすぎるこれ考えて見ちゃだめなやつかな? あっやっぱ脳をからっぽにして楽しむやつなんだな あっでも無理私そういう楽しみ方できない 考えさせてほしい でもわかんなくていいやつだ どうしよう 事前知識がほぼないけど万端にするほどの労力を割くほどの興味もなかったけど予想どおりこのざまである 叙情がなさすぎるのになんでこれを何十回もリピートする人がいるの?(あとで冷静になったけどリピーターの有無に叙情の有無は関係ないな) えーん男性アイドルに全くときめけないよー

とりあえずわかる範囲で場面の理解をしようとしたら全然色替えに意識回す余裕がない。
まあ通常上映見たところでわからないのは同じだからいいけど。


これでも頑張ってときめくポイントを探そうとしたんだけどそもそも男性のダンスのどこに魅力があるのかわからない……そこまでは言いすぎだけど……。
唯一シンくんのときはちょっとかわいくてよかった。
あとルヰくんみたいなキャラは嫌いじゃないわりと好き。

パフォーマンスがインフレしている。
いかにぶっとぶことができるかレースみたいになっててちょっと冷めてしまった。
なんかもうちょっとキャラのバトルやライバルへの想いとか心情に寄せてそこから湧き出るパワーを表現するのかと思いきや乖離してるんだな~。



応援は面白かった!
ある種のコードがあってテンプレがあって時おり変化球があって適度になごんで各々好きなように応援していて、映画館というそこそこ声が通る密室で上がる観客の声の張り加減が好きだわ~。
あとで聞けばわりとよい雰囲気の上映回だったとのこと。
ペンラ芸とか「あるよね~!」ってテンションが上がった。
あとうしろの席の人がうちわ持ってて、『修羅場』うちわのシーンで扇ぐものだから涼しくて笑った。


あとこれ驚いたんだけど応援上映前提の作品なのにコール曲が!!ない!!!
コールできない!してない!
私は特に声を出さずにキンブレ振ってただけだったけど一応アイドル現場ではコールmix多少はするのでわかりやすいコール曲があれば参加したかったかな~。
まあ新曲とかじゃなくて既存曲に物語があるらしいので仕方ないか。


とりあえずこれまでプリティーリズムを見てきた人にとっては情報がふんだんにあるらしいしプレゼンにも惹かれるところがあったのでレインボーライブを見てみる。
異文化を体感できてよかった!
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by jinloturu | 2017-10-04 17:14 | アニメ | Comments(0)  

蛍火の杜へ

だめだって私こういうのめちゃくちゃ弱い……!!

アニメをみる。
ひっさしぶりに「少女漫画っていいなあ!」と思った。
こういうのだよね。
恋愛ものってこういうのだよ。私が求めてる恋愛描写ってこういうのだよ。

なんか今も書きながらずっと泣いてるんだけどなんでこんなに……弱い……。

ギンが消えることは最初から予想がつく。
変な小細工もなく、おじいちゃんへの説明どうしてたんだとかにも突っ込まず、話をむりに膨らませることなく、蛍の日常描写すら最小限に、ただふたりで過ごす夏を丁寧に叙述した。
それだけのことの上手さときたら。


序盤の攻防。
触らないでね。
夏のマフラー。
同級生の男の子。
あと3年。
人混みをかきわけて。
本望だ。

こういう些細なひとつひとつを描写というんだ!
祭りとかさりげない伏線が生き生きしてる。

お互いどれほど触れたかっただろうとか、きっとギンは毎年蛍に忘れられることを怖れながら待ってたんじゃないかとか、あらゆる一切を省くからこそ些細な描写から想像をかきたてられる。
うっまいなあ……。

蛍の同級生の男の子がきっちり必要程度の役割しか果たさなかったのがよくて。
例えば蛍が女友達の話をギンにしてて、ちらとその男の子の姿を思い浮かべるんだけどなぜか後ろ暗くて隠して、察したギンが「男は?」と聞いたりして微妙な空気が生まれるとか、凡な作品ならそうしてる。
会えない、流れる時間が違う、触れられない、ふたりの間にあるのはそれだけなんだよ。
物理的な遠距離すら装置に過ぎない。遠いことそのものは問題にされてない。(だからこそ、遠さに馳せる想像が膨らむ)
ふたりにあるものは「恋愛」かもしれないけど、「恋愛」を意識させると、この作品のシンプルさゆえの哀切がぼやけて壊れてしまう。
それだけ繊細なんだ。

大好きな作品になった……。
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by jinloturu | 2017-09-16 19:00 | アニメ | Comments(0)  

結城友奈は勇者である

なんで誰もこれを私に薦めてくれなかったんだ!!
戦う女の子……
泣いてわめいて打ちのめされて、どうしようもなくって泣きながら立ち上がり咆哮する女の子を、私に!


夏凜ちゃんの雄叫び……
怖くて震えてもそれを押さえつけての雄叫び、勇者部五箇条を振りかざした彼女が、もうね、すき……。
あと風ちゃんがすき……。
なにもかも背負い込んでしまう、まだ中学3年生なのに「樹さんの保護者」をなんの抵抗もなく聞き入れてしまうから感情の堰が切れた涙が光る。


切れなかったんだよな友奈ちゃん。
なんでもポジティブに捉える友奈ちゃんはつらくもあるけど救いにもなる。だから簡単には戻れなかったんだけど。


まどマギフォロワーでありながらまどマギを求めると肩透かしを食らうみたいな情報はおぼろげに知っていたので気をつけてたのですが、あまり気負うことなく楽しめた。
日常回がたんまりあるのってありがたいじゃないか……一粒の緊張感をまぶした日常回って見ていたいじゃない。
まどマギの残像が重ならないほどの月日が経っているしね……TVシリーズ5年以上前なんだな。


最初車椅子に乗るキャラが特に説明されることも気にされることもなく自然に手助けされてバリアフリーに生活している!すげえ!と思って。
東郷さんが「変身時のみ立てるようになる」だったら嫌だな立てなくなっても動けることを証明してほしいと思ったら脚で立たないデザインですげえ!!!と思って。
だから車椅子であることに意味付けをしてほしくないと思ってたのよね、8話はラストまで乃木園子が東郷さんと関わりがあったなんて気づけなかった。
8話の衝撃な……忘れている記憶への思い。さびしさ。
と思ったらタイムリーに秋から鷲尾須美は勇者である放送するんかーい見なきゃ。
「食事が豪華だったのは労いじゃなくて供物」とかこっええわ……。

まあ「身体機能の欠損」はどうしても「絶望」の道具として扱われるんだ、とは思ったが。「完治すべし」なんだなとか。


樹ちゃんの「勇者部に入らなかったら歌いたい夢も持てなかった」という肯定はなんか……そうだよなあ……と。
東郷さんの絶望だって深いでしょう……友奈ちゃんの勇者力に救われてしまったけれど。
システムを変える力などない。
女の子が犠牲になりつづけるシステムが存続するのはやはりどうかと思う。
ていうか、今後またバーテックスが現れるとしたら、どう考えても後輩じゃなくてまた勇者部の面々に白羽の矢が当たると思うんだけど。機能を失ったまま。
来期には記憶を取り戻したわっしーと乃木ちゃんの再会が見れるのか。
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by jinloturu | 2017-09-16 18:57 | アニメ | Comments(0)  

有頂天家族2

日々の癒しだった。
矢二郎推しなのでいろんな化け姿が見れて嬉しかったし旅立ちわりと本気でさびしかった。
鬼とか地獄とか将棋の駒とか虎とか将棋盤の虎歯形とか叡電とか次から次へと飽きないポップな画面。

ごりっごりの家父長制を特に疑うこともなくやってのけるのを素直に見れるのはごりっごりだからですね。
賛美ではなく清濁あわせもつ日常。
根底にあるその設定がしがらみを生み波乱を起こしそりのあわないたぬきとも血縁者だから切り離せないし逆に家族の連帯というしがらみで良い感じにまとまる。

偽右衛門の立会人を受け持つ天狗のメンツとか泣けるほどどうでもいい……どうでもいいのにそれが彼らの生きる術なんだ。


通行人から画面端の街角を通りすぎるバスにいたるまで細部のモブが動きすぎて狂気……一人一人が生きている……そしてもはやどうとも思えなくなる視聴者としての慣れもこわい。
人間が生きている世界と重なっているという説得力のためだけに、しかしそれがこの作品にとって重要な要素で、狸と天狗と人の違いはまったくあやふやでありながらこれが狸というものなのだと納得感が生まれる。
愛はエゴなのだ淀川さん好き。
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by jinloturu | 2017-08-21 22:41 | アニメ | Comments(0)  

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ26話~50話

クーアト……結婚おめでとう………………
の気持ちで書き出しました。どうしよう。
一期の感想読んだら「ハーレム中の百合は好きです」という余裕気取った文言が入っておりましたけどおまえ……そうだよな2016年初頭のおまえは気取ることしかできなかったんだよな気取ることで自分を守っていたよなでもおまえはわりとクーアトに参ってたよな15話の言葉のいらない信頼関係めちゃくちゃストレートきまってたよなでもありがちな男を挟んだダブルヒロインなのだからと自分を律していたよな。


2017年だ。
ああなんか深い思索とかいい。クーアトが結婚した。している。自然に。
「自分の家」と言った。
鉄華団の「家族」に憧れ、生まれのちがいにより結局最後まで帰属意識を持てなかったクーデリアが、「クーデリアさんも家族だよ」と再三引っ張ってもらって、鉄華団の象徴と、鉄華団の外縁(かつどうしようもなく孤児として生きてきたこども)と家族をつくった。

なんかそれなんだよーーー私がオルフェンズをホモソーシャルものと言いたくないのはそれなんだよ。
ホモソーシャルは男同士の絆を絶対視し男にはやらねばならぬことがあるとしがらみを形成していくだろ。それのみを兄弟だと、家族だと言うだろ。

オルフェンズが描いた様々な形の恋愛が物語に及ぼした意義は、ホモソーシャル的家族の解体と相対化だと思うんですよ。
そしてそれが2017年の私たちが持つ「伝統的家族観/恋愛観への懐疑」に合致したと思うんですよ。


そもそも鉄華団はホモソーシャル最下位の男たちを寄せ集めて「家族」と銘打った。

タービンズ名瀬ハーレムはホモソーシャルから爪弾きにされた女たちのセーフティネットとしての家族を。
マクギリスとアルミリアの年の差婚は圧倒的権力差において男に搾取されない女と結ぶ対等であれる夫婦を。
シノとヤマギの恋愛はホモソ的「家族」とホモソが吐棄すべきホモセクシュアルの両立を。

三日月とアトラとクーデリアのポリアモリーは色々意義があると思っていて。
モノガミー規範破壊が家父長制を揺るがしたことは言うまでもなく、恋愛関係が「所詮男の絆には敵わない、女を閉じこめておくための装置」にならず、オルガ&三日月というホモソ関係に引けを取らないインパクトを提示したこと。
ホモソに死んだ男に残された女が泣き暮らさず、立ち上がり、女同士で非ホモソ的家族を形成したこと。
男2人女1人という、ホモソの絆のために女が利用される三人関係ではなかったのもポイント。

タカキが退団した33話『火星の王』がなによりいちばん好きなんですよ。
鉄華団という男たちのホモソーシャル、「火星の王」というホモソーシャルのてっぺんを目指した矢先、だからこそ、ホモソーシャルにいられなくなるタカキが。
裏切り者ラディーチェを疑いはしても「家族だから」と信用しなければならぬと思ったのは、タカキが、鉄華団の言う「家族」がなんなのかちゃんと理解できてなかったからだと思うのね。
チャドが「離れても俺たち家族……」と言いかけたところを三日月が食って「家族じゃないよ」と言いのけたところほんと最高、ほんと最高……!!!
三日月の優しさ!ホモソーシャル的家族にタカキはいられなかったから脱けるんだよラディーチェを殺した上で!
タカキの家族はフウカとアストンなんだよ……。
アストンにとっての家族も鉄華団ではなくウノ兄妹だったんだよな……。
この33話でホモソの忠義に死んだアインをヴィダールが悔やむのも苦々しくて大好き。

こうして家族を掘り下げていった。
進むしかないと宣言さえしたタカキが破滅に向かいゆく鉄華団を脱けられたのは、鉄華団のほかに「家族」つまり「居場所」を見つけられたからなのだ。それが悲哀。


交わした義兄弟の杯は割られた。
鉄華団は結局のところホモソーシャルのてっぺんに上れなかったし、吸収されなかった。義兄弟というホモソ家族は真っ向から否定された。
男の上下関係を最重視するジャスレイを殺したことは直球にホモソーシャルの破壊を意味する。

ていうか名瀬がオルガのために死んだことも、鉄華団が結局賊軍として平和の象徴にされ名すら死したことも、全部ホモソの敗北だよな……。


「家族」は、「彼らの居場所」は、各々が思う、各々が想う、情と生活にかかわろうとする相互アプローチによって成立する糸なのだ。



総評としてはすげえ好き、ですね。
言い訳をしなかった。描くものに自覚的であった。無自覚に踏んだものがなかった。全部わかって踏みにじった。テーマに対して誠実であった。
三日月が大義なんかないと言いきり、ジュリエッタの「大義」に討ち取られた瞬間私の評価は定まりました。
ニヒリズムでも冷笑でもないリアリズムが描けることを証明した。
確かに雑なところ、眉をひそめたいところはあったけど、私にとって重要じゃなかったな。
まあテーマを背負うキャラクターが多すぎたためかうまく扱いきれず発展させる余地が不足して変化のない単調なシーンがどのキャラにも繰り返されだれたのはもったいないなあと思うけど。



いやもうクーアト……シノヤマ……なんか夢かな……わたしどれだけ待ちわびたかな。
同性愛がネタ扱いされず腐媚びと忌避されずクィアベイティングとして恋愛とは呼ぶまいと一線を死守されたりもせず説教くさくもならずただ異性愛同様そこに存在するものとして描かれることを、どれだけ待ちわびただろうか。
ユーリも私を救わなかったよ。
完璧すぎて怖い。今まで私は気取ることしかできなかったのに。余裕ぶって、しかしちらちらと異性愛に溜飲を下げることができるかもしれない期待に全神経を集中し一縷の望みを賭け、かなわないと見るややっぱりねと諦めたふりをすることしかできなかったのに。
シノ生きててよ……生きてても全然許すよ……でも生きてたら「同性愛を描けたのは悲恋だからでしょ!」って拗ねることさえできなくなる。怖い。シノしかもおそらくパンセクなんだろ。はあ。

クーアトもあれは私のなかではメタモアとも呼ばないからな。恋愛と呼んでやるからな。いやたぶんいちばん適切な互いの呼び名はメタモアなんだろうけど。いや「妻」か……。(感慨に耽る)
クーデリアが一人で鉄華団のことを想うときはともかく、アドモス商会の窓辺でふたりが話してたとき、「三日月もクーデリアさんも好き」「三日月もアトラさんも好き」と、"好き"は三人の間に留まっていて、「鉄華団のみんなも好き」と日和らなかったのが最高であることは繰り返し言っていく。


……と書いたところで、「同性婚ができる世界なのに~~なのはおかしい、矛盾している」という意見をいくつも見てしまって腸煮えくりかえってる。
同性婚ができる世界ならホモソーシャルもホモフォビアも男女性役割もなくなってると思うなよ!!!!!!!
トランプが大統領に決まった途端に「ホモ野郎てめえの居場所はなくなった」と往来で血だらけに殴打されるヘイトクライムが多発したアメリカはなんだ?同性婚ができるから優しい世界か?
人身売買はあるのに同性婚は認められてるのはいくらなんでも歪すぎる?現実がそういう歪な世界だと知らんのか??
ホモフォビアの存在は名瀬からもユージンからも匂わされていた、そりゃヤマギ恋愛感情隠すでしょ。知ってるか、日本も同性愛が受け入れられてきてるけどいまだ同性愛を理由に人が死んでるんだよ。私も命こそあるけど殺されたよ。

まあ甘い世界観のほうがわかりやすいよな……でも鉄血が描いたリアリズムってライドが救われない世界のことだろ……マクギリスもガエリオボードウィンに殺され鉄華団もサクセスできずヒューマンデブリがいなくなっても日陰者が消えない世界だろ……なんも矛盾ねえわ。
持たない者が"きちんと"救われない。救われたらいま世界に"あってしまう"現実を矮小化してしまう。単に「これが現実なんだよオラァ」に留まらず、そこまで踏み込んだと思ってるよ。
だから好きだと言ったんだ。私はオルフェンズを。

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by jinloturu | 2017-04-10 06:35 | アニメ | Comments(0)  

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録

そいえば劇場版感想書いてなかった。

あーね。
そう、ウテナと聞いて想像していたラストシーンは、こういう感じだったな。
概念を破壊していく少女革命。望みうる、求めうる、エンパワメント。
キスしてくれてありがとう~~(;_;)確かにテレビシリーズの心残りはここだったかな。"キス"(という象徴行為)してほしい。
本編三分の一ほとんどレースしてただけだった、そして勝利そのものは確定しているのに、終始飽きさせずぽんぽんいろんなモチーフが飛び交い、はらはらさせる。アニメーション。

うん。うん。そうだね。険しい道だ。誰も走ったことのない道だ。それでも二人なら。二人の力でなら声を振り絞れる。世界を革命する力を獲得し、城を、王子様を、破壊できる。乗り越えられる。
そうだね。ウテナとアンシーならば。
いいなあ。いいなあ。いいなあ。乗り越えられるだけの力を得られていいな。孤独に戦っていた私には無理だった。戦えなかった。ひとりでは乗り越えられなかったよ。いいなあ。私もそこにいきたかった。すりつぶされてしまった。希望を求めて追いすがった特別な二人がやっと破壊できる世界なんだよ。道は開いてくれたけど、絡みとられてしまう女が、ここにいてしまう。

男性表象がなるほどな、ずいぶん簡略化されていて感心した。
そうそう百合作品の当て馬問題。クズorいい人類型。
類型の根本でありながら、キャラクター性には深みがある。
王子様であることを求められて王子様になろうとしたから死んだ王子様。
王子様であるためにお姫様を必要として食いつぶし殺された王子様。
結局この蜃気楼に支配された世界では、誰も彼もが苦しめられる。生きながら死んでいく。
救いがない。行き止まり閉塞。
だから革命が最後の奇跡。最後の希望。
それがたとえ険しい道でも。

七実のネタ扱いかわいそすぎる……。
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by jinloturu | 2017-02-27 22:01 | アニメ | Comments(0)  

少女革命ウテナ

見よう見ようと思いつづけて早数年、やっと見た!
というのも、これを語るには自分の話から切り離せないので言うけれども、私はつい最近、女を好きになる自分が社会に殺されて、ずっと社会と戦ってきた自分の敗北を認めて、『ユリ熊嵐』で言うところのスキを諦めて、男を選択したのですね。
女らしさ規範と異性愛規範の呪いをかけられる悔しさにのたうち回ってたら人からウテナを薦められたので「あっ今私に必要だわ、見よう」と。



歴史に堪えて古びない作品は名作だとは言うけれど、20年経ってもウテナが古びないこの2017年日本社会はやばい。
未だ私が殺されなければならないウテナを救いに思わなければならないこの社会が怖い。そして憎い。

救いでした。すがりつきたいほどの。わかっていたよ泣き崩れることなど。
私の観測する社会は、人にわかってもらえないのだと最近理解した。隙あらば同性愛を殺そうとしてくる社会。どうしても女を男の手の内に閉じ込めないと気が済まない社会。
そういう社会があるなんては一見わからないのだと。
そっかー、と思ってた。

しかしこの作品はしっかりと私の認識する現実を、私の苦しみの重さ色形を、そっくりそのまま型どって照射してくれた。
理解してくれた。
私の苦しみはこんなにも刺々しくて重たい鉛なのだと、わかってくれた。
それがどんなにありがたいことか。

最後頭上の蜃気楼が瓦解したのだと思ってたけど違ったわ、決闘場だけか。
権力構造は崩壊しなかった。

最後世界を革命してウテナが概念化するんじゃないかと漠然と思っていたけど違った。意外だった。
でもこのラストこそ今の私がすがりつきたい救いだった。
ずっとこの世界で生きていくのではない。蜃気楼は依然崩壊しないのに、プラネタリウムも崩れないからぬるま湯にいられる暁生の物悲しい空虚な権力。それがまだ機能するこの世界、男が女を支配することを夢見る世界が存在すること。
簡単には崩壊しないと言ってくれて嬉しかった。
だってウテナが1997年だよ、20年経ったよ、ねえ、この世界なにか変わりました? 私たちの戦いってなにか報われました?
まったく報われてないとは言わないよ、もちろん少しは変わったよ、でもまだ死ぬ人は、性別関係なく、殺されていく人はそこらに累々と積み重なっているじゃないか。
革命は簡単じゃない、だけど、外には別の世界があるのだと言ってくれて嬉しかったのよ。
死んだ私の苦しみは、この簡単には変えられない社会に生きているからだって言ってくれたのが嬉しかったのよ。
それでも数多の剣を受けてまで戦おうとするウテナ。いつか一緒に輝ける、二人。
そういうささやかな薔薇を届けてくれたのが嬉しかった……。


本当に、この世界では男も苦しめられるのがさすがの名作ですね。
単純に男と女の対立構造になってない。
フェンシング部部長の、支配者かと思いきや樹璃に奇跡を起こしてほしかった弱者、とかすごいもの……。
あと若葉に想いを寄せた幼馴染みが決闘する資格なしと判定させられるところとか最高……!
ありがちな異性愛ロマンスを破壊したのだって小気味いいのに「女を手に入れられなかった男のルサンチマン」が大したことじゃないと一蹴される!!
若葉と西園寺先輩の話とかすごい好きなんだけど木原音瀬の『期限切れの初恋』を思い出した。木原さんはこれに着想を得たのか?と思ってしまうほど。

七実の卵の話とか実に暗示っぽいけどなんだろうなー。あの学園では子供を産むってどういう意味を持つのかなー。
これもロマンスの崩壊では?
そもそもこの白鳥由里さん、すごくいい。
冬芽と血が繋がっていないことに歓喜の念が一切なく空虚なロマンスの絶望に終わっただけなのも凄みがあった。

そうそう男性性象徴の剣、毎度の決闘で「王子様のキスで力を得る」ことで女のウテナが勝利する説得力を持たせる、ってこれの処理どうするのかと思ったら。
自分のなかから出でた剣だからウテナ自身の力ってことでしょ、という言い訳すらせず、最後暁生の手に渡って扉を前にあっさり折れて退場してびっくりした。
気味がよすぎる!!!!
扉をこじあけたのはウテナの体と汗と涙だった!!
マッチョイズムでない肉体性……すげえ……。
女の力で女と契れるんだよ薔薇の花嫁を救い出せるんだよ……。

なんで暁生に婚約者がいる設定なんだろうなあと思ってたけどまあ理事長代理の仮初めの権力はそうとして、「婚約者がいるのに」妹を支配する、ウテナを支配する、ウテナにも罪悪感を持たせる、っていやはや綿密な設定であったな……。



もう、なんか、本当に今見てよかったな。
そんで今ウテナを見た熱から「百合と男と社会」の変遷についてまとめてるんだけどそれで今自分がかかってる呪いをずいぶん客観視できてきて少し楽になった……所詮呪いは呪いでひとつのイデオロギーでしかないんだよな棺の外に世界はあるよな……ほんとありがとう……。

あと絶対運命黙示録、「ソドムの闇」ってうわー歌詞で直接的に言っちゃうのか!と思ったけど、よくよく考えてみたらソドムの意味なんて普通の人は知らないか。?
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by jinloturu | 2017-01-07 19:58 | アニメ | Comments(0)  

ユーリ!!! on ICE

これは語らねばなるまい。記録せねばなるまい。
間違いなく特異点。
私は渦中を追ってはいないのが残念だけど社会の話を絡めて語らなければ見えない。誰か熱心な人が二次の盛り上がりとか学級会とか現実と創作のゆらぎとか含めまとめてくれないかな。
私は私の感想の限りを記録するので、もっぱら、「アニメと同性愛表現」の話をします。今記事はストーリーラインやアニメ的表現の話はばっさり切る。
これもひとつの社会の外縁でしょうと。


まずこの作品に「性・ジェンダー」タグを付けることを残念に思う。そんなものを考えずに、ただ「愛」のアニメとして他の作品たちと同列に埋もれてほしかった。
でもセクシャリティの側面を語らずにはいられない。



色々な意味で盛り上がってると聞き、人種から人生から多様性を描いていると聞き、そして明るい感じのスポーツものはわりかし好きなので、きっと面白く見れるだろうと途中から追いかけた。
でもこの時点ではどうせいつものクィアベイティングなんだろって思ってた。
「腐女子」をターゲットにしつつ、「でも"ホモ"じゃないからねっ☆当たり前だけどねっ☆勝手に"腐らせ"てくれっっ☆☆」ってエクスキューズを入れるんだと思ってた。
だって、今オタク文化のなかにあるありとあらゆる漫画やアニメは、そうだから。
何度も何度も失望してきて、クィアベイティングを経て"正しき"異性愛に帰結した作品群に心を殺してきたから。


だからね、4話、「勇利は俺に何を求めてるの?兄?親?先生?」に並列して「恋人?」を入れてくれただけでもう私は嬉しかったんですよ。
「ありがとう!!!!」って叫んだんですよ。
想定してくれてありがとう。同性愛を当たり前に排除しないでくれてありがとう。同性愛的関係にすることを「腐らせる」なんて言わないでくれてありがとう。普通はありえないものと言わないでくれてありがとう。このホモフォビアはびこるオタク社会の中で逃げ道を作らないでくれてありがとう。私の存在をないものにしないでくれてありがとう。


そしたらさ。全然そんなもんじゃなかった。
7話です。革命の、7話ですよ。
別にこの二人に萌えとかはなかったので、最初は「わーちゅーしたー笑」程度でテレビを消して次の行動をしてたんだけど、服を着替えてるとき、不意に実感が湧いて、号泣した。
やってくれた。
BLという触れ込みでないアニメが、しかもオリジナルアニメが、ギャグにも逃げず、物語の要請上という形にも逃げず、ただひたすら話の盛り上がりに最高の仕上げをするためだけに男同士のキスシーンを描いてくれたんだ。
クィアベイティングから脱したんだ。

ちょうど今ね自分の中にホモフォビアとヘテロノーマティビティーの毒が回っている時で、苦しくてなんにでも泣けてしまう不安定な時で、だからというのはある。号泣までしたのは。
でも、先のわからないオリジナルアニメで、どうしても「同性愛」の存在を認めたくない視聴者が「腐」を排除しようとする中で、これをやってのけてくれた意義は大きい。


色々な反発を見かけたけど、色々と怒りに震えてきたけど、とりあえずこのエントリは「はあ??」って声が出た。
BLとLGBTを厳密に分ける必要がまずわからん。BLが差別問題に向き合った上でそれを痛快にひっくり返すことは非常によくあることだ。
別に『ニューヨーク・ニューヨーク』みたいな作品のことを指してはないよ、挙げるのも迷うくらいいっぱいあるよ。BLを馬鹿にするのも大概にしてほしい。
そして、異性愛を描いたアニメは意識するまでもなく氾濫してるのに同性愛を描いたアニメは数えるほど しかない中で、BL原作を使って視聴者層を限定・隔離したりせずに、男同士の限りなく同性愛的な関係をてらいなく平然とやってのけた功績は大きい。
「LGBTに踏み込む」ってそういうことだよ。同性愛を異性愛と同じ位置に置いて特殊なものにしないでBL嗜好者だけが見る独占的なものにしないでおくことだよ。社会状況全体を考えないとなにも見えない。どれだけのアニメで作品で社会で同性愛の存在がないものとされ馬鹿にされてきたと思ってるの。
これは私の場合だけど同性愛程度のことに今さら悩む作品なんか見たくねーよ。現実に散々絶望して疲弊してきてるのに。
悩み抜くBLも既にうじゃうじゃあるし。それらの作品はこの人の中で「BLではない」のだろうか。

まあもちろん「LGBTアニメなのでBLではない」「BLじゃない、愛だ」みたいな意見もまた私は嫌いですけど。同じことです。BLを隔離するな。
「ホモなんかじゃなくてそれ以上の愛」なんかは論外中の論外……なんでそこで"ホモ"を貶めるかな……。



わかってる。
こうしてさえ逃げ道は捨ててない。クィアベイティングから脱したとは言い切れない。真っ向から同性カップルを描いてはいない。だからこそ幅広い視聴者層を獲得できたのはわかってる。

みんな「恋愛」パッケージ嫌いだよね、なんでもかんでも「恋愛」にされるの嫌いだよね、安易にそんな陳腐なものにしないでほしいよね。
だからって殊更同性関係のみに反発しつづけ、安易に恋愛関係になる男女のことは当然視するその社会に私は殺されてきてるんだからな????
愛は多様って言うけど、この作品はそれを謳っているけど、恋愛だって多様なんだよ陳腐なだけが恋愛じゃないんだよ。

何をかわからない感情を愛と名付けて、それで、キスをしたって恋人になったって結婚したっていいじゃん。
恋愛を、同性愛を、排除しないで。

結婚……結婚二期でしてくれ……。
二期見たいなあ。この世界ならロシアに同性愛宣伝禁止法なんかなくて、日本でも同性婚法制化されてるんじゃないかなあ。もちろん結婚を選択しない人も等しく尊重されて。
なんて理想の世界だ。住みたい。



まあくどくどと並べたけれど話はきちんとテンポよく面白くて、だからこそ褒めちぎることができる。
まあ私はもっぱらクィアベイティングについてと、どんな形であれ「愛」の称揚神格化を毛嫌いしているのとで目が曇りがちで、ストーリーやキャラを掘り下げて見据えることができなかったのは心残りかな。
特に愛については抜け目ないフォローがそこかしこにあったはず。
そういうアニメが盛り上がってよかった。まず、同性愛を真っ向から描いてほしくはあるけれど。(しかしそれはどれだけ上手くやってもここまで盛り上がらないだろう、理想にならない社会への落胆)
いっこストーリーの話をするなら最後に勇利が引退を思い止まるのがユーリのFPっていう構成が一番興奮したね。最後に主人公を氷上に押し上げる牽引がパートナーの愛じゃない!
あっでも10話バンケットと最後のエキシビションはさすがにときめきを覚えました!すげーな!!

これを踏み台にもっとBLと百合とセクシャルマイノリティーとGSRDと現実と虚構が混ざりあって尖鋭化していくアニメが見たい。
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by jinloturu | 2016-12-22 05:59 | アニメ | Comments(0)