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少女革命ウテナ

見よう見ようと思いつづけて早数年、やっと見た!
というのも、これを語るには自分の話から切り離せないので言うけれども、私はつい最近、女を好きになる自分が社会に殺されて、ずっと社会と戦ってきた自分の敗北を認めて、『ユリ熊嵐』で言うところのスキを諦めて、男を選択したのですね。
女らしさ規範と異性愛規範の呪いをかけられる悔しさにのたうち回ってたら人からウテナを薦められたので「あっ今私に必要だわ、見よう」と。



歴史に堪えて古びない作品は名作だとは言うけれど、20年経ってもウテナが古びないこの2017年日本社会はやばい。
未だ私が殺されなければならないウテナを救いに思わなければならないこの社会が怖い。そして憎い。

救いでした。すがりつきたいほどの。わかっていたよ泣き崩れることなど。
私の観測する社会は、人にわかってもらえないのだと最近理解した。隙あらば同性愛を殺そうとしてくる社会。どうしても女を男の手の内に閉じ込めないと気が済まない社会。
そういう社会があるなんては一見わからないのだと。
そっかー、と思ってた。

しかしこの作品はしっかりと私の認識する現実を、私の苦しみの重さ色形を、そっくりそのまま型どって照射してくれた。
理解してくれた。
私の苦しみはこんなにも刺々しくて重たい鉛なのだと、わかってくれた。
それがどんなにありがたいことか。

最後頭上の蜃気楼が瓦解したのだと思ってたけど違ったわ、決闘場だけか。
権力構造は崩壊しなかった。

最後世界を革命してウテナが概念化するんじゃないかと漠然と思っていたけど違った。意外だった。
でもこのラストこそ今の私がすがりつきたい救いだった。
ずっとこの世界で生きていくのではない。蜃気楼は依然崩壊しないのに、プラネタリウムも崩れないからぬるま湯にいられる暁生の物悲しい空虚な権力。それがまだ機能するこの世界、男が女を支配することを夢見る世界が存在すること。
簡単には崩壊しないと言ってくれて嬉しかった。
だってウテナが1997年だよ、20年経ったよ、ねえ、この世界なにか変わりました? 私たちの戦いってなにか報われました?
まったく報われてないとは言わないよ、もちろん少しは変わったよ、でもまだ死ぬ人は、性別関係なく、殺されていく人はそこらに累々と積み重なっているじゃないか。
革命は簡単じゃない、だけど、外には別の世界があるのだと言ってくれて嬉しかったのよ。
死んだ私の苦しみは、この簡単には変えられない社会に生きているからだって言ってくれたのが嬉しかったのよ。
それでも数多の剣を受けてまで戦おうとするウテナ。いつか一緒に輝ける、二人。
そういうささやかな薔薇を届けてくれたのが嬉しかった……。


本当に、この世界では男も苦しめられるのがさすがの名作ですね。
単純に男と女の対立構造になってない。
フェンシング部部長の、支配者かと思いきや樹璃に奇跡を起こしてほしかった弱者、とかすごいもの……。
あと若葉に想いを寄せた幼馴染みが決闘する資格なしと判定させられるところとか最高……!
ありがちな異性愛ロマンスを破壊したのだって小気味いいのに「女を手に入れられなかった男のルサンチマン」が大したことじゃないと一蹴される!!
若葉と西園寺先輩の話とかすごい好きなんだけど木原音瀬の『期限切れの初恋』を思い出した。木原さんはこれに着想を得たのか?と思ってしまうほど。

七実の卵の話とか実に暗示っぽいけどなんだろうなー。あの学園では子供を産むってどういう意味を持つのかなー。
これもロマンスの崩壊では?
そもそもこの白鳥由里さん、すごくいい。
冬芽と血が繋がっていないことに歓喜の念が一切なく空虚なロマンスの絶望に終わっただけなのも凄みがあった。

そうそう男性性象徴の剣、毎度の決闘で「王子様のキスで力を得る」ことで女のウテナが勝利する説得力を持たせる、ってこれの処理どうするのかと思ったら。
自分のなかから出でた剣だからウテナ自身の力ってことでしょ、という言い訳すらせず、最後暁生の手に渡って扉を前にあっさり折れて退場してびっくりした。
気味がよすぎる!!!!
扉をこじあけたのはウテナの体と汗と涙だった!!
マッチョイズムでない肉体性……すげえ……。
女の力で女と契れるんだよ薔薇の花嫁を救い出せるんだよ……。

なんで暁生に婚約者がいる設定なんだろうなあと思ってたけどまあ理事長代理の仮初めの権力はそうとして、「婚約者がいるのに」妹を支配する、ウテナを支配する、ウテナにも罪悪感を持たせる、っていやはや綿密な設定であったな……。



もう、なんか、本当に今見てよかったな。
そんで今ウテナを見た熱から「百合と男と社会」の変遷についてまとめてるんだけどそれで今自分がかかってる呪いをずいぶん客観視できてきて少し楽になった……所詮呪いは呪いでひとつのイデオロギーでしかないんだよな棺の外に世界はあるよな……ほんとありがとう……。

あと絶対運命黙示録、「ソドムの闇」ってうわー歌詞で直接的に言っちゃうのか!と思ったけど、よくよく考えてみたらソドムの意味なんて普通の人は知らないか。?
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by jinloturu | 2017-01-07 19:58 | アニメ | Comments(0)  

この世界の片隅に/こうの史代

リンさん~~~~!
なんだよ百合じゃねえか……。
なるほどなあ。
私は映画を見ていて、戦争の追体験だという思いが強くあった。
その臨場感の作り込みは映画がすごくて、漫画のシーンの膨らませ方が絶妙だったのだなあと思う。

こちらの原作はふわふわと、映画以上に日常のヒトコマが一話完結に顕れた感じ。
で、だから「暴力で従えてた」と気づいた衝撃があると。

再生、というよりも、それでも生きていかねばならないし、ただ生きていっている、っていう、終わりかた。
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by jinloturu | 2016-12-14 15:40 | その他漫画 | Comments(0)  

ちはやふる33巻/末次由紀

気づいてしまったんだけどわたし……既にちはしの手遅れなところまできてるかもしれない……今さらだけど……。
す、すごい……好き……。

だってこれ救いでしょう。千早はいつもいつも気づかないところで詩暢ちゃんを救っている……。
潔癖の詩暢ちゃんはいつでもかるたが一番ではない人が嫌いで、千早にも新にも失望して、でも、実は自分が間違っているのではないかと不安をもたげた今回で、これだよ……。
かるたが一番だって、一般的な「青春」よりも「恋愛」よりも大事だって、言ってくれたんだよ千早……!!!
しかも新も同じようなことを言ってくれたはずなのに「下から来るかるたバカ」って千早のことしか意識してない……!!!!
ちはしの……だめだ……これ……ていうか、たった今書いてて気づいたけど、これ「異性を踏み台にして同性の絆を深めるカップリング」の類型ですね……私が好むはずだわ……。
いや少女漫画の百合は、むしろ、男とくっつくとわかりきっていてその根底があるからこそ安心して女同士の絆を見ていられるみたいなところあるんだけど……。


いやでもまじでここ抜かりないな毎度ながら。
『ちはやふる』稀に見るお花展開恋愛展開大放出かよ~~ちょっと着いていけない『ちはやふる』はかるたバカのはずだろ~~~
と思いかけたところに、主人公が、ひっくり返してびしっと決める。匙加減ばっちり……。
それでいてあらちは派にも美味しい感じの甘味を残して……。
「千早にも 周防さんにも 負けたくない」
ここね、太一にも、ってモノローグ落とさないところが本当好きです。
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by jinloturu | 2016-11-21 18:08 | 少女漫画 | Comments(0)  

日曜日に生まれた子供/紺野キタ

うわーい年寄りBL好きよ。
いいなあ本当に中年顔でのいやらしい笑みとか。
幸せに暮らしている。
使用人の真顔の「いけません」萌えるよねー。


これだけおじいさん三編描いてきてなのに百合は学生になっちゃうんだよな……っていうのが一番残念だった。
30代までの社会人百合はよりどりになってきてるんだし百合ももうちょっと年齢上げて……ほしい……。
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by jinloturu | 2016-10-01 22:51 | BL漫画 | Comments(0)  

アナと雪の女王

やっと見ました。
姉妹百合があまり好きではないので今まで放っておいたんですよね……。
結果がんがんネタバレされた状態で見たわけですが、アナとクリストフがくっつくとまでは知らなかった。
ん?? カウンターした意味なくね?? 結局ロマンティックラブイデオロギーに回帰すんの????


……と微妙な気持ちになりつつ、はいはい諦めてますよ結局異性愛なんだろ知ってるよ♡♡
一体何度私を傷つければ気が済むんだ♡
アナの氷が融けたシーンはちょっと涙出たけど。
一応ディズニーもその反省はしてる?みたいだけどね?アナ雪2次第でしょうか。
しかしエルアナの絆って所詮「姉妹だから」に過ぎないのよな。(だから姉妹百合好きじゃないとこある)

「王子が悪人だったからその愛は偽りでした」ってなるのが気に食わない。
だってそこには男女がくっつかないで納得のいく理由が存在してしまう。理由がなかったら男女でくっついて自然ってことでしょう、理由がないまま恋愛しない男女でなければ百合を引き立てることはできない。(怨念だよ)

「会ったばかりの奴と?結婚?」が思ってたよりしつこい描写で笑った。
自己批判大好き。

あと「アナは普通だ、ああ、いい意味で」「エルサも普通!」とかな。うわあマイノリティー描写だー。
しかしまたこのアメリカはクローゼットがクローゼットのままでいることを許さずオープンリーを求め、社会の益になる形にしたマイノリティー特性を生かすことでマジョリティーに受け入れられるんだな。
っていう偏見が強化されたよおめでとう。
「一人で大丈夫な人なんていない」とかな!!はは。



でも冒険譚は面白かったし、氷の城は美しかったし、簡易な描写で印象的なシーンを作り上げる演出の洒脱さはすごいと思うし、吹き替え幼少期アナの諸星さんは最高だった。
諸星すみれさん佐々木りおさん目当て……その意味でずっと見たかったには見たかったのだ。
いやもう幼女のバリエーションが多彩ってすごいな……演じ分け脱帽。しかも歌いながら。最初本当にこれ諸星さんか?って疑った。
本当にずっと雪だるまつくろう言ってて笑う。
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by jinloturu | 2016-09-16 10:13 | その他 | Comments(0)  

マーメイドラヴァーズ1巻/深見真/吉岡榊

うわーーすごい新鮮。
男女展開でこれやられても正直つまんなかったと思うけど百合となると気になるなあ。
色々と超人たちの関係性がどうなるのか。
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by jinloturu | 2016-09-16 10:09 | その他漫画 | Comments(0)  

出口ゼロ11巻/瀬田ハルヒ

愛子……!
ゆみかの本名が明かされて真っ先に思ったの「CP名ゆうあい……友愛……百合かよ……」だった。
まあ百合ですね。
すぐ夕日が愛子って呼び始めるの、それは夕日のキャラの芯ということでよくわかるんですけど、それに自分がちょっと着いていけない。名前大事だよね……キャラと名前は切り離せないよね。慣れるまで我慢。

いやなんで今さら学園の提示したルールに則ったんだ?罠の可能性100%じゃん?
最初から穴のある設定ってわかってたよね?
みたいな……ちょこちょこそういうの突っ込んじゃいけないのかなあでも子供向けって侮りたくはないんだよなあ。
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by jinloturu | 2016-08-25 21:06 | 少女漫画 | Comments(0)  

暁のヨナ20巻/草凪みずほ

はいきたヨナリリ!!
ずっと一緒にいたけどまあそこまで百合的においしいとこもねーなって思ってたらでこちゅーだよ。
ひゅー!

あとはもうスウォン、ハク、ヨナの確執と国間統治事情の話に突き進んでほしいですね。
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by jinloturu | 2016-08-02 13:28 | 少女漫画 | Comments(0)  

ぼくは麻理のなか8巻/押見修造

えっそういう……。
麻理どこいっちゃったの……。
私は単純に性自認を基準に百合判定を下すので小森と依では百合じゃねーなってまったく埓外に萌えない。
母親の毒親感が微妙に生々しくてやべえ。
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by jinloturu | 2016-08-02 13:27 | その他漫画 | Comments(0)  

ちはやふる32巻/末次由紀

ちっ……ちはしのーーーー!!!
ごっめん百合……この百合抗えないごっめん最高……!!
はー。
襷つけてあげたところで拝んだ。かるたの神様に。
そしてクイーン戦で千早があげた襷をつけて「今度こそ約束や」ってもうもうもうもう……。
なにがどうでもいいだよ裏切られたこと根に持ちまくってる詩暢ちゃん可愛すぎるしその情熱を受けて立てる千早のこの高度に純化された友情、はあああ……。
7枚差だよ……すごい……逃げないでこう地道に千早が強くなっている……。でもやっぱりなんで新に勝ったんだろう。
ていうかやっぱりあのお母さんに着物着てクイーン戦出るんだな、でも1話冒頭とは違う模様だよね?まあいいけど。

ちゃんと新が悔しがってるのがいいなあ。競技戦上ではなんの違いもなくただ魂を闘わせる。
「次は試合で。」もかなちゃんの美しさも「終わりは次のはじまり」という循環に見る少女漫画らしさも、はい、好きです。
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by jinloturu | 2016-07-29 12:38 | 少女漫画 | Comments(0)