ライアー×ライアー9巻/金田一蓮十郎

前巻のおわり気になりすぎて、今巻の最初は本誌で読んだんだけど、結局いつものパターン~!
『ニコイチ』から一貫して変わらぬゆるいカミングアウト。
一回くらい修羅場になってもいいんじゃない!?
両親カムは結構重たい気がしますけど血繋がってないしあの両親だしな~。今までに比べたらインパクトも薄いし。
っていうか今巻で完結なのかなと思ってたよー。
まだ続くのか。

いやまあ湊かわいい! 湊かわいい!
みなって言おうとしちゃったけど湊だよ……。積極的な湊かわいいし処女判明によりいっそう緊張する透もかわいい。
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# by jinloturu | 2016-11-21 18:14 | 少女漫画 | Comments(0)  

王とサーカス/米澤穂信

衰えない鋭さ……。
山場は殺しの謎解きシーンじゃない。そのあとだ。そのあとが米澤穂信だ……。
荷車、荷車ね……。
憎しみ。報道への、記者への、憎しみ。そして矜持。
『真実から10メートル手前』の万智よりもずいぶん精神が幼い。報道に対する姿勢。匙加減うまいなあ。
『さよなら妖精』まんまと読み返したくなる。

キーワードのちりばめがそのまま伏線の伏線になってるの面白いな。
キーワードで物事を繋いで、「あっこのワード前にも出てきた、なんだっけ」の想起を繰り返させる。
太刀洗、の意味も。
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# by jinloturu | 2016-11-21 18:13 | 小説 | Comments(0)  

ちはやふる33巻/末次由紀

気づいてしまったんだけどわたし……既にちはしの手遅れなところまできてるかもしれない……今さらだけど……。
す、すごい……好き……。

だってこれ救いでしょう。千早はいつもいつも気づかないところで詩暢ちゃんを救っている……。
潔癖の詩暢ちゃんはいつでもかるたが一番ではない人が嫌いで、千早にも新にも失望して、でも、実は自分が間違っているのではないかと不安をもたげた今回で、これだよ……。
かるたが一番だって、一般的な「青春」よりも「恋愛」よりも大事だって、言ってくれたんだよ千早……!!!
しかも新も同じようなことを言ってくれたはずなのに「下から来るかるたバカ」って千早のことしか意識してない……!!!!
ちはしの……だめだ……これ……ていうか、たった今書いてて気づいたけど、これ「異性を踏み台にして同性の絆を深めるカップリング」の類型ですね……私が好むはずだわ……。
いや少女漫画の百合は、むしろ、男とくっつくとわかりきっていてその根底があるからこそ安心して女同士の絆を見ていられるみたいなところあるんだけど……。


いやでもまじでここ抜かりないな毎度ながら。
『ちはやふる』稀に見るお花展開恋愛展開大放出かよ~~ちょっと着いていけない『ちはやふる』はかるたバカのはずだろ~~~
と思いかけたところに、主人公が、ひっくり返してびしっと決める。匙加減ばっちり……。
それでいてあらちは派にも美味しい感じの甘味を残して……。
「千早にも 周防さんにも 負けたくない」
ここね、太一にも、ってモノローグ落とさないところが本当好きです。
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# by jinloturu | 2016-11-21 18:08 | 少女漫画 | Comments(0)  

進撃の巨人20巻/諫山創

うそでしょアルミン……。
ちょっとうそでしょ……?

いや、はや、なんなんだよこの切望と痛みは。
なんなんだこの生き様は。無念は。
あまりに小さい、一人ひとりが成した、死ぬことで成した、功績はあまりに小さい。だけど大きい。それがなければ一筋の希望さえ潰えるという意味で大きい。

え、うそでしょアルミン……。
エルヴィンも死んだの?あんな無様に?
陽動て。ふたりとも陽動だよ。ただの。はー……。わかってたけど。わかってたけどさ~~進撃がこういう話だとはさーだからこそ魅力的だけれどもさあ……。
なにを背負って前に進めるというんだよ。
この絶望からの活路見いだし逆転劇からの代償の描き方めっちゃ上手いな……。
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# by jinloturu | 2016-11-21 18:06 | 少年漫画 | Comments(0)  

千と万3巻/関谷あさみ

やっと3巻出たと思ったら中途半端なところで完結……雑誌の動向なんて気にしてなかった。ちょっと悲しい。

この生活感が『千と万』のよさですね。
蛍光灯のサイズが合わなくてひっそりと買い直す、かわいい。そしてこの感覚めっちゃわかる。
一大事だ。この中学生のリアル感、なかなか描けないよなあ。
やっぱもったいないなあ。
お疲れさまでした。
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# by jinloturu | 2016-11-21 18:05 | ショート・ギャグ・短編集 | Comments(0)  

しまなみ誰そ彼2巻/鎌谷悠希

加害者……被害者も加害者……。
美空さん、あそこでちゃんと怒れるんだなって思った。でも、最初はなにが起こったのかわからないのも。
つーかそもそも痴漢を、冤罪ネタとしてでも、性的な表現方法でも、男や女に醜悪なステレオタイプを押し付けるでもなく人災的恐怖として描ける漫画自体稀少だよな……。

椿くんのお父さんの無邪気なアウティングにもぞっとした。一橋の事件のこと忘れられない。(あれは完全に「無邪気な」ではなかったけど!!)
もうね、たすくの、「何故椿くんが自分を知っているのか」で瞬間的に自身のトラウマシーン甦るのがね。
あんな些細な一幕でしかないのに。ないのにたすくにとっては人生をも左右するっていう……。
でも椿くんもそのときのこと覚えてるというか噂話は聞いてたのかな?
意味深なラストである。金魚救うときの美空の叫びはあとから思い出して印象的だったとかなら笑うな。
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# by jinloturu | 2016-11-21 18:04 | その他漫画 | Comments(0)  

ごちそうは黄昏の帰り道2巻/志村志保子

はーーしみじみいい。しみじみ良いよね。良いんだ。
の意志を尊重してくれた大家さんにじんわりして、母親の子育て振り返りに妙なリアリティーを痛々しさを感じ、これこそ志村さんや……安定感……。

昔の読みきりは素材はいいんだけどキレが弱いところがあり、惜しい。
こういう話を描くのにも技術がいるんだなあ。
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# by jinloturu | 2016-11-19 23:36 | 少女漫画 | Comments(0)  

ゼーガペイン 喪失の扉

前から持ってたんだけど、前作『忘却の女王』がつまらなかったのもあるし、表紙のキャラがルーシェンに見えなくて何故か別の人「マオ」が主人公だと思ってたから愛着湧かないし、つまらなかったし、断念してしまっていた。
ADPにより久々に取り出してきた……。

前半:あっ記憶にあるよりか面白いな
中盤:ルーシェンの過去だー! 資料的に面白いなー!!
後半:結局オリジナルキャラにかけらも愛着湧かなかった……つまらない……

でした……。ルーシェンの過去とゼーガの詳細設定は資料的に面白かったですよ。
ADPでも出てきた地球地下工場の設定は『忘却』のほうなんだっけ?

ルーシェンの設定盛りすぎて笑った。主人公だー。
アニメ版はあっさりシンに格闘で倒されててちょっと可哀想で笑ったのに大活躍じゃーん。ていうかセレブアイコン色々できるんだな……。
ルーシェンは世界を統べるばかりか完全に責任の一端を背負っていたわけね……。ナーガがオルムウィスル撒こうと着想得たのだって。
こういう世界の重役である人間が幻体化して1パイロットやってるだけでルーシェンの熱さがわかるよね。まあカノウトオルもやってたくらいだしパイロット不足なのはそうだろうけど。
ていうかルーシェンがキョウに惹かれた理由もわかるというもの。こいつ頭よくて腹に一物なくて純粋で自分にない発想持つ男が好みなんだな。

あとサーバーに入った幻体がその記憶を失ってる理由が一番の衝撃でしたね……。
考えてみればそうなのだけど……。
AIと幻体の差を作ってないザミン・ウドサーバー、テーマ的にわくわくするけどそのへんは完全無慈悲でしたね。
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# by jinloturu | 2016-11-19 23:33 | 小説 | Comments(0)  

蒼穹のファフナー5巻/XEBEC/松下朋未

ローンドッグ野郎いただきましたーー!!!


ごめん……翔子よりも先にインパクトが……ローンドッグ野郎いただきました……待ちわびていたよ……。

だってしばらくは、、模擬訓練時まででさえ、態度普通に見えたじゃん。
普通ではなかったけどアニメ版に沿っていたじゃん。
あれっこのままなのかな?小説版甲洋スルーかな??
……と思いきや。思いきやの。
模擬訓練を挟むことで毒親強調し追い詰められ度増している。
甲洋の心理描写くそ丁寧だなあ……最高と呼ぼう……。
甲洋の優しさがね。どの媒体より随一優しさ増し増しだった甲洋がね……この蔑みの目めちゃくちゃ興奮するな!!!?
待ってました。


墓の一騎の「俺は平気だ」も満点だと思いますね……そして総士もそれに突っ込めないっていう……いいなあ14歳。そこに立ち戻る。
海辺でも決壊しない、まだオチない、平気だって言い続ける。

バーンツヴェック稼働確認で甲洋が翔子から目を離すとか、リンドブルム調整中だから一騎が追い付かなかったとか、毎度ながら地味な繋ぎの説得力感心ばかりだ。

ちゃんとジークフリードシステムからのアクセス不能も新型フェストゥムも強調してるし、保さんの「大人をなめるんじゃない」を食って確固たる意志を見せる総士とか調整中のリンドブルムの性能を越えてまで追い付こうとするから翼爆発してしまう一騎の切実さの表現とかさあ……。
約束!! 一騎の約束……。
「これがやりたかったんですよね?!」感がすごい。
この、準備の整わないなかで誰もが精一杯対応してそのぎりぎりでの戦いで選択を貫いた者が完遂し翔んだ翔子に結実する。
このね、真矢ちゃんがこぼす言葉が「やだよぉ……」なのまじで真矢ちゃんのキャラが立っていて好き。
アニメはそもそも戦争の現実感がなかった子供たちの呆然が描かれたけど、そうだね、現実が迫りつつ受け止めきれない真矢ちゃんの心情は、「やだよぉ」だよ……あの顔で……。


あとさ浜に落ちてた部品、この場合マークゼクス確定になるよね? 他に破壊された機体もないし?
いやエルフの可能性もあるんだっけ?
暗夜航路ね。暗夜航路だ、一騎の一人落ちた海の安息。
泣くことさえまだできない一騎が決壊する瞬間がまた楽しみですね……。
甲洋のことが一騎を孤独に追いやり翔子のことが重たい枷になる描写を全面にやってくれると、期待してます。
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# by jinloturu | 2016-11-19 23:30 | 少年漫画 | Comments(0)  

溺れるナイフ/監督:山戸結希

ついに少女が死んだ!!


ずっとずっと少女の遺作を撮ってきた。儚い少女のゆらめく一瞬を切り取ってきた。
儚かった少女はついにその身を滅ぼした。
いや、自動詞ではない。受け身だ。滅ぼされた。少女は殺された。
殺された。「正しい男」に殺された。その正しさに殺された。



感想よりも先に作家論を書きたかった。
書きたくて書いたら作品読解になった。↓

感想を漁ると、いつもの様子とは違った。いつもよく見るのはサブカル層が山戸結希に感化されてポエムを並べ立てる姿だ。
私もその一人だった。だけど私はサブカルじゃなくてオタクなので作品分析をした……。
今回は「よくわからなかった」という感想を散見。「よくわからない」層に届くような映画なんだなって新鮮だった。
と同時に、これを見てなにもわからないの!? なにも伝わらないの!? とも思った。既に山戸信者だな私。
よくわからなくても、山戸結希の末恐ろしさは伝わっている人も多く、それは安心した。よかった、わかるんだね。



末恐ろしかった。
私は見る前から期待値上げすぎていたことはわかっていたから、序盤、展開の早さ夏芽とコウのやりとりの雑さに不安を覚えてた。このまま終わってしまう映画だったらどうしよう。
油断したね。助かるんだろうと、間に合うんだろうとどこかで思ってたよ。
少女の処女性を描いてきたから、少女が本当に今ここで死ぬなんて、思ってなかった。
死んだよ。殺されたよ。
あのレイプ犯はけして歪んだ男ではない。山戸映画においては、正しすぎるほど正しい男だ。

見たか。山戸映画の処女たちよ。
外に出た、閉塞を抜けた舞子が、しほが、りこが、どうやって死んでいくか、見えてしまった。死なないならそれでいい。だって彼らは受け入れていた、消費されることを知っていた。
……違うよごめん。死ぬことを受け入れていたね。


そこからはずっと苦しくて、服や体を掴みながら耐えて、滂沱にあふれる涙をやり過ごしていたんだけど、わかんない、どこだったかな、ラストのほう体の痙攣が止まらなくて恥ずかしかった。
とりあえず二回見たけど二回目も二度目の火祭りで痙攣した……。

そしてさっきたまたまネットでこの記事(美人ってどんな気分?美人に人生観を聞いた!)を読んだら、体が震えてきて、「あ、『溺れるナイフ』で体験した震えとまったく一緒だ」と納得した。
正しい男。女が男に消費される存在であることを一切疑問に思わず、女が性的に消費されてすり減らされるものを一切想像にのぼらせず、まさに今目の前の女の心を削ってるなんて思いもよらずただ「褒め言葉」を撒き散らす正しい男。
そうだね私たちのいる社会はそういうところよ。だから山戸映画が響くんだよ。
処女を殺された私たちの。



映画を見た直後に未読だった原作全巻読んだ。
原作の根底を成している魅力さえ引き出せれば別メディア化が成功、してなければ失敗、だなんて嘘だ。
映画『溺れるナイフ』は原作の一番の魅力を間違いなく損ねてる。
彼らが生きようともがく姿。子供時代の殻を抜け、ただひとりの人間に成ろうと矜持を捨てない姿。それは、映画、ないよね。

がむしゃらな少女少年たちの切なる精一杯とか荒々しくて止められない純情とかそういうものはある。何を措いても輝かしい生命力もある。原作の持つ痛々しさを越えようとする気概もある。
しかしその痛々しさは完全にヤマトライズされてた笑

原作ファンの不満に「コウの背景が見えない、理由付けが弱い」というのがあった。
なるほど原作読んだらコウちゃんひとりの少年だった。母を求めて母(血)の呪縛に縛られ夏芽の子宮に回帰しそして葬りたがるただの少年だった。
そしてふたりはやっと人間に成る。

映画のコウはひたすら夏芽のファム・ファタルだ。
加えて言うなら私はこのコウを夏芽の処女性の具現化だって解釈する。それは上の考察で書いた。
理由付けなんかいらない。ふたりはただひとつだった。甘くて柔い蜜月を過ごしたひとつのものだった。
充分だよ。


エンドロールで大友役の子がジャニーズって知ってちょっとびっくり。めっちゃ上手いなあ、素が。
夏芽の眉毛を見ようと前髪に触れるときの少しのためらい、緊張感の手の演技が好きだな。

主演4人ほんと凄い。
面白く生きてみせるから!!あいつの呪いにかかったままなんだな!!
はーー。
構成が洗練されてたのは脚本の力なのかなあ。(脚本の人、山戸映画批評で「正しい男」的無神経発言をするからあんまり好きではないのだが、だからこそ山戸監督がこの人に惹かれるのもわかる気がするからなんとも……)
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# by jinloturu | 2016-11-08 19:39 | その他 | Comments(0)