進撃の巨人21,22巻/諫山創

2巻まとめて読んだんだけど読むまでよくネタバレに出くわさなかったな。よかった。

「そうか……」「そうかよ……」「そうか」。
と言った。

そうか。
うん。
そうだね。自由は。自由は?

ひっでえ話だ。ひでえ話だ。
しかし海に到達した。自由は犬に食われると知った。
目的は? ねえ目的霧散した?
主人公が最初に目標を立てて、しかし本当の世界を知って目標の無意味さを痛感しアイデンティティを確立、真の目標を立て直す、という流れは完全に王道なのに。
本当の世界を知るまでに氷山の一角に過ぎぬ世界の残酷さをどれだけ味わわされどれだけ犠牲を払ったよ。
マーレのある大陸に拘る必要ないのではと思ったけど孤島だし早々海渡れなかろうし結局難民になっても問題山積みだろうし正体隠してもいられないだろうし巨人化する脅威に周囲を脅かしながら生きることになるんだろ。


いやもうほんとあの、アルミン重……。
いやなんかまあ20巻の時点で巨人化する可能性もなくはないと、想定はするでしょ。したけどこれはねえだろ。
ねえだろ……。いやねえわ。
誰も考える余裕なんかないのに誰もが私情を背負ってそんな、新米くんだってエルヴィンに希望を見いだしたから生を与えたかったわけではないんだ。
ベルトルトの最期きついな~。あんな死に方あるかよ。寸前まで友情への憐憫すら抱いてたのに。

はーー臆面もなく結婚願望を語るユミルと受け流すヒストリア最高……。
突っ込みが入らない……。
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# by jinloturu | 2017-05-30 14:47 | 少年漫画 | Comments(0)  

なぜ幸せな恋愛・結婚につながらないのか 18の妖怪女子ウォッチ/ぱぷりこ

実はnote全課金してるくらいにはぱぷりこさんのファン。妖怪男ウォッチは買ってないけど。

分析とプロファイル能力もさることながら言葉のセンスが最高。
「愛情は経年劣化していくという減価償却の概念」とか「へそで茶が粉塵爆発するポエム」とか「1万本のネギを後光のごとくしょって煉獄鍋へダイブ」とかこの躍動感溢れる表現力。

人間の欲望への洞察が鋭くて、そこからくる行動論理がざくざく掘り返され並べられていく流れは芸術的。
「それかー!納得!!」ってすっきりする。人間と人間の欲望がすげー好きなんだろうな~。


じゃあどうすれば妖怪から脱出できるか?については終章で示唆が入るもののそこは主題ではなかったので、ただの「こんな女がいます」晒しあげ展示会みたいになってしまってちょっと物足りない。
具体的個別解決法はnoteでやってるね!→note
noteの相談をこの18タイプで分類すればアクセスしやすくなるのでは。




ちょっと客観的レビューになったのは私個人は当てはまるやら当てはまらないやら微妙な立ち位置にいるからだろうな。

でもぱぷりこさん追いかけてるのは昔妖怪予備軍だったからだよ……。
「自分の意見を言うのはわがままだと思ってスキルがガタ落ち、自分ばかりが我慢してると思ってる」とか刺さる……。心を殺して聖母になろうとしたのはキラキラ粉飾ではなく不安定な相手をつなぎとめる手段として依存させるしかないと諦めたからだけど……。
そして当時の彼女はネトスト妄想女子だわ……変に浮気を疑ったりまではなかったけど不安マネジメント能力が低くて臆病だから愛情テストで相手を支配下におこうとしてた……ネトスト癖あったのはそれか納得……。

しかし今のパートナー氏も私も恋愛事でわりと行動派なほうだけどチャートやったらふたりとも地蔵だったのでたぶんそもそも今の私は想定読者ではないと思う。
モテる男にアレルギーあるタイプの妖怪バリエーションもほしいな……そんなないかな……?
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# by jinloturu | 2017-05-30 14:46 | エッセイ・評論他 | Comments(0)  

男子の貞操/坂爪真吾

「性でつながる社会」に抗して――坂爪真吾『男子の貞操』批判
このブログの書評(批判寄り)を読んでから読み始めた。

僕たちが生きている社会は、男性が性にまつわる問題の当事者にならなくても済む社会、より正確に言えば、本当は当事者であったとしても、そのことを意識せずに、平然と生きていくことができてしまう社会です。
(p39より引用)

はい♡それ♡
私の怒りは性を語らずに済む思考停止で済む性の現場で不在になれる社会化された男へのものが主です♡♡




性が「お上」の規制によってコントロールされている、禁じ隠すことにより性的興奮が喚起される、性器露出が恥ずかしいからパンツが要請されたのではないパンツが生まれたから恥ずかしくなった……
あれよあれよと性的記号が剥がされていく序盤の章はいっそ快楽なほど憑き物が落ちていく感覚を得る。
「隠されるから/タブーだからエロい」「性的記号は文化」までは実感として知っていてもこんなにまで上から支配されていたのかと。

……と感心しながら読んでたらいきなり「セックスする動機付けがないならしなくていい、じゃないのよ、命をつなぐライフラインと他者との絆のために必要」とか生殖イデオロギー、ロマンティックラブイデオロギーが展開されはじめて「!!?」ってなった。
おい「男性同性愛者にも学びがあるよ」とか書いておきながらそれがただの申し訳程度の記述に堕すぞ。
「エロ」と「愛」は意図的に使用しなかったくらい性に対して誠実であろうとしてるはずなのにそこで性欲と性行為と生殖と情を結びつけちゃうのか。

いい方向の「べき論」を提示する理念はなるほどと思ったけど、全体的にいささか「記号」への憎しみが過ぎる。
確かに記号は危険を孕むから慎重に扱わなきゃいけないけど、必ずしもリアルセックスと両立しえないものじゃないでしょ。記号の虚構はリアルセックスの代替ではない。
積み重ね型セックスの"正しさ"とやら、「もし僕らがモノアモリー的クローズド対人関係において自己とパートナーが長期的に満足を得やすいセックスを探求したいと思うのであれば」、という前提がほしかったかな。
でもまあ「べき論」に沿うなら男を性の当事者として意識させるためには記号を捨て去るほど強制しなきゃいけないのかなあ。現実問題それくらい記号は暴力に転化しつづけているしね。


性風俗批判もまあ……ひとつひとつは説得力があってわかるけど……って感じ。
あ、『AV女優の社会学』における「エンタメ」という単語はもっとポジティブな意味合いだったと思うんだけどな。エンタメ"だから"と問題を矮小化してはいけないけど恣意的な運用ぽさ。

私はヘテロ主義的挿入・射精中心主義を蛇蝎のごとく嫌ってるからちゃんとそこを解体してくれたのはありがたい。
が、嫌いすぎて「"誤った"オナニー」とか「膣内射精障害」とかいう言葉にも嫌悪感があるからもやっとしたかな~~……。長期モノアモリー恋人契約異性とのセックスを至上とする価値観は拒絶したい。ヘテロセクシズムと容易に結びつくし。

あと絶対に反論したいのは「多くの国で一夫一婦制を採用してるのは一人の男が複数の女を満足させるのは非常に難しいから」。
いや秩序形成のための社会的単位として都合がいいからだろ……。



そんな感じでちょいちょいもやっとしたところはあった(大枠は上記ブログが言ってくれてる)、にせよ、基本的には「そ れ な !!!」って言ってた。
意義深い本ではある。なにしろ男は語らないから。
それでずっと活動しているのはすごいなあ。
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# by jinloturu | 2017-05-30 14:44 | エッセイ・評論他 | Comments(0)  

クズの本懐7,8巻/横槍メンゴ

うおお麦好きだーー!
弱い女を見下して自分の手元に置いて優位性を錯覚したいミソジニスト男が好きだーーーー!!!

という性癖がはっきりあぶり出されてしまった。
最高。
茜さんの「嫌がってくれなきゃ嫌」嫉妬むき出しもかわいい。
ちょうどいま『妖怪女子ウォッチ』読んでるけど茜さんはもろ恋心搾取モテ女子だ……。


淋しさを埋めるのに本物もなにもあるのか?
麦と花火が未練を残してそれでもひとりで歩こうとするラストは納得する、けど、このまとめ方はちょっと疑問が残った。
と思ったら番外編の連載とな……。
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# by jinloturu | 2017-05-30 14:43 | その他漫画 | Comments(0)  

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ26話~50話

クーアト……結婚おめでとう………………
の気持ちで書き出しました。どうしよう。
一期の感想読んだら「ハーレム中の百合は好きです」という余裕気取った文言が入っておりましたけどおまえ……そうだよな2016年初頭のおまえは気取ることしかできなかったんだよな気取ることで自分を守っていたよなでもおまえはわりとクーアトに参ってたよな15話の言葉のいらない信頼関係めちゃくちゃストレートきまってたよなでもありがちな男を挟んだダブルヒロインなのだからと自分を律していたよな。


2017年だ。
ああなんか深い思索とかいい。クーアトが結婚した。している。自然に。
「自分の家」と言った。
鉄華団の「家族」に憧れ、生まれのちがいにより結局最後まで帰属意識を持てなかったクーデリアが、「クーデリアさんも家族だよ」と再三引っ張ってもらって、鉄華団の象徴と、鉄華団の外縁(かつどうしようもなく孤児として生きてきたこども)と家族をつくった。

なんかそれなんだよーーー私がオルフェンズをホモソーシャルものと言いたくないのはそれなんだよ。
ホモソーシャルは男同士の絆を絶対視し男にはやらねばならぬことがあるとしがらみを形成していくだろ。それのみを兄弟だと、家族だと言うだろ。

オルフェンズが描いた様々な形の恋愛が物語に及ぼした意義は、ホモソーシャル的家族の解体と相対化だと思うんですよ。
そしてそれが2017年の私たちが持つ「伝統的家族観/恋愛観への懐疑」に合致したと思うんですよ。


そもそも鉄華団はホモソーシャル最下位の男たちを寄せ集めて「家族」と銘打った。

タービンズ名瀬ハーレムはホモソーシャルから爪弾きにされた女たちのセーフティネットとしての家族を。
マクギリスとアルミリアの年の差婚は圧倒的権力差において男に搾取されない女と結ぶ対等であれる夫婦を。
シノとヤマギの恋愛はホモソ的「家族」とホモソが吐棄すべきホモセクシュアルの両立を。

三日月とアトラとクーデリアのポリアモリーは色々意義があると思っていて。
モノガミー規範破壊が家父長制を揺るがしたことは言うまでもなく、恋愛関係が「所詮男の絆には敵わない、女を閉じこめておくための装置」にならず、オルガ&三日月というホモソ関係に引けを取らないインパクトを提示したこと。
ホモソに死んだ男に残された女が泣き暮らさず、立ち上がり、女同士で非ホモソ的家族を形成したこと。
男2人女1人という、ホモソの絆のために女が利用される三人関係ではなかったのもポイント。

タカキが退団した33話『火星の王』がなによりいちばん好きなんですよ。
鉄華団という男たちのホモソーシャル、「火星の王」というホモソーシャルのてっぺんを目指した矢先、だからこそ、ホモソーシャルにいられなくなるタカキが。
裏切り者ラディーチェを疑いはしても「家族だから」と信用しなければならぬと思ったのは、タカキが、鉄華団の言う「家族」がなんなのかちゃんと理解できてなかったからだと思うのね。
チャドが「離れても俺たち家族……」と言いかけたところを三日月が食って「家族じゃないよ」と言いのけたところほんと最高、ほんと最高……!!!
三日月の優しさ!ホモソーシャル的家族にタカキはいられなかったから脱けるんだよラディーチェを殺した上で!
タカキの家族はフウカとアストンなんだよ……。
アストンにとっての家族も鉄華団ではなくウノ兄妹だったんだよな……。
この33話でホモソの忠義に死んだアインをヴィダールが悔やむのも苦々しくて大好き。

こうして家族を掘り下げていった。
進むしかないと宣言さえしたタカキが破滅に向かいゆく鉄華団を脱けられたのは、鉄華団のほかに「家族」つまり「居場所」を見つけられたからなのだ。それが悲哀。


交わした義兄弟の杯は割られた。
鉄華団は結局のところホモソーシャルのてっぺんに上れなかったし、吸収されなかった。義兄弟というホモソ家族は真っ向から否定された。
男の上下関係を最重視するジャスレイを殺したことは直球にホモソーシャルの破壊を意味する。

ていうか名瀬がオルガのために死んだことも、鉄華団が結局賊軍として平和の象徴にされ名すら死したことも、全部ホモソの敗北だよな……。


「家族」は、「彼らの居場所」は、各々が思う、各々が想う、情と生活にかかわろうとする相互アプローチによって成立する糸なのだ。



総評としてはすげえ好き、ですね。
言い訳をしなかった。描くものに自覚的であった。無自覚に踏んだものがなかった。全部わかって踏みにじった。テーマに対して誠実であった。
三日月が大義なんかないと言いきり、ジュリエッタの「大義」に討ち取られた瞬間私の評価は定まりました。
ニヒリズムでも冷笑でもないリアリズムが描けることを証明した。
確かに雑なところ、眉をひそめたいところはあったけど、私にとって重要じゃなかったな。
まあテーマを背負うキャラクターが多すぎたためかうまく扱いきれず発展させる余地が不足して変化のない単調なシーンがどのキャラにも繰り返されだれたのはもったいないなあと思うけど。



いやもうクーアト……シノヤマ……なんか夢かな……わたしどれだけ待ちわびたかな。
同性愛がネタ扱いされず腐媚びと忌避されずクィアベイティングとして恋愛とは呼ぶまいと一線を死守されたりもせず説教くさくもならずただ異性愛同様そこに存在するものとして描かれることを、どれだけ待ちわびただろうか。
ユーリも私を救わなかったよ。
完璧すぎて怖い。今まで私は気取ることしかできなかったのに。余裕ぶって、しかしちらちらと異性愛に溜飲を下げることができるかもしれない期待に全神経を集中し一縷の望みを賭け、かなわないと見るややっぱりねと諦めたふりをすることしかできなかったのに。
シノ生きててよ……生きてても全然許すよ……でも生きてたら「同性愛を描けたのは悲恋だからでしょ!」って拗ねることさえできなくなる。怖い。シノしかもおそらくパンセクなんだろ。はあ。

クーアトもあれは私のなかではメタモアとも呼ばないからな。恋愛と呼んでやるからな。いやたぶんいちばん適切な互いの呼び名はメタモアなんだろうけど。いや「妻」か……。(感慨に耽る)
クーデリアが一人で鉄華団のことを想うときはともかく、アドモス商会の窓辺でふたりが話してたとき、「三日月もクーデリアさんも好き」「三日月もアトラさんも好き」と、"好き"は三人の間に留まっていて、「鉄華団のみんなも好き」と日和らなかったのが最高であることは繰り返し言っていく。


……と書いたところで、「同性婚ができる世界なのに~~なのはおかしい、矛盾している」という意見をいくつも見てしまって腸煮えくりかえってる。
同性婚ができる世界ならホモソーシャルもホモフォビアも男女性役割もなくなってると思うなよ!!!!!!!
トランプが大統領に決まった途端に「ホモ野郎てめえの居場所はなくなった」と往来で血だらけに殴打されるヘイトクライムが多発したアメリカはなんだ?同性婚ができるから優しい世界か?
人身売買はあるのに同性婚は認められてるのはいくらなんでも歪すぎる?現実がそういう歪な世界だと知らんのか??
ホモフォビアの存在は名瀬からもユージンからも匂わされていた、そりゃヤマギ恋愛感情隠すでしょ。知ってるか、日本も同性愛が受け入れられてきてるけどいまだ同性愛を理由に人が死んでるんだよ。私も命こそあるけど殺されたよ。

まあ甘い世界観のほうがわかりやすいよな……でも鉄血が描いたリアリズムってライドが救われない世界のことだろ……マクギリスもガエリオボードウィンに殺され鉄華団もサクセスできずヒューマンデブリがいなくなっても日陰者が消えない世界だろ……なんも矛盾ねえわ。
持たない者が"きちんと"救われない。救われたらいま世界に"あってしまう"現実を矮小化してしまう。単に「これが現実なんだよオラァ」に留まらず、そこまで踏み込んだと思ってるよ。
だから好きだと言ったんだ。私はオルフェンズを。

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# by jinloturu | 2017-04-10 06:35 | アニメ | Comments(0)  

逃げるは恥だが役に立つ9巻/海野つなみ

そこそこよかった~~~!お疲れさま!
って感じの総評。
結局ドラマ1話も見てない。どうしようかな。

なんというか、本当に、連載当初の2012年からだいぶ社会の空気は変わったよね。
確実に違うよね。
このマンガがすごい!2014で8位か。これも「自分のテイストが時代の空気に合ったのかも」みたいなことを作者言っていて、それで2016年ドラマ大ヒットと。
ぴったりと時代の感性に「合った」のが2016年なんだよな。


「呪い」。呪いな。私自身最近呪い呪い多用している。
が、この百合ちゃんの「そんな恐ろしい呪いからはさっさと逃げてしまうことね」、他のメディアで引用されすぎてこの9巻読む前にもう腹立ってしまっていたよ。
だってその呪いそんな簡単に逃げてしまえるものじゃないじゃん!それを自分の気の持ちようで逃げられるだなんて恥をかくとか以前に無理じゃない向こうが呪いをかけてきてるんじゃない!
それを世間知らずの若い娘への説教として溜飲を下げていいのか、呪いをかけてくる権力の存在(ウテナでいう蜃気楼)を無視して安易に引用し個人に責任を負わせるその神経どうなのか、結局時代の感性はここまでなのか、というもやもや。
作品内レベルではそういう呪いが解ける範囲で解けた、逃げられることだったのだけど。


まあ作品外批評はさておき作品としてはこの安奈ちゃんをいい影響も与える憎めない人として描き、百合ちゃんへの攻撃も誤解と知れたあとすぐ謝るキャラなのは好感だよね。
あとゲイの描き方が終盤だけまともになってるのもずるい~~~ここにも時代を読みとることができる~~。(ドラマ版は最初からまともだと聞いてそれは見たいんだよな)

結局平匡とみくりはマジョリティーもマジョリティーに落ち着いたのな。
っていう見方は乏しいのかもしれない、それまでの紆余曲折が『逃げ恥』を『逃げ恥』たらしめているのだから。結婚式しないし。
それでも自分達の選択として形には残したいねというカスタマイズ。婚姻して終わりではなく結婚という「生活」を切り盛りしていくラスト。
最近牧村朝子さんとモリガさんが「脱婚」してこれ時代を先取りしすぎて世間に伝わらないんじゃ……ってはらはらしたんだけど、私はこの二人にも「やっぱり私たちには婚姻パック合いませんでしたね」って脱婚してほしいかもしれない。

百合ちゃんと風見さんもな~~。
いやいいんだよ、処理としては完璧なんだよ、マジョリティーに落ち着いたみくりと平匡と対比して婚姻を選ばないかもしれないし独り身をなおざりでなしに充分根拠を伴って肯定してるし年齢という「呪い」も絡めてさ。
だから安心してあっちのふたりは結婚させてしまえる。
でもカップル化か~~~いやほんといいんですけど……「長くは続かない」って最後の最後に言い切ってるのはびっくりしたけどびっくりすること自体まあ私の囚われたもやもやではあるんだよな……だから処理は完璧なのよ。
高齢処女だって掘り下げるに値する問題だしね。実際ずいぶん作品として深まった。
結婚にしても恋愛にしてもセックスにしても挿入にしても食事にしても家事にしても「してもいいししなくてもいい」、あらゆる選択が可能になった時代、同性間結婚はその選択すらないままである時代、個々人が自らの選択でカスタマイズする時代。
あっだから平匡とみくりは名字どうすんだ!?触れないの同姓強制問題!?
まあな夫婦間平等を追求してきたのであって社会のなかにある夫婦という問題意識は薄かったけどさ……。

「これはあたしの問題であってそれを相手に背負わせるのは筋が違うと思うの」、ああだから風見さんは好きになったのよなあ。
「自分に自信がないことと僕と釣り合わないっていうのは関係がない」と冷めてしまうような彼だから。
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# by jinloturu | 2017-03-21 21:47 | Comments(0)  

出口ゼロ13巻/瀬田ハルヒ

ああああああ百合だああああああああ!!
すさまじくすさまじく私好みの私のための百合だ…………。
あり、あり、ありがとう……。
もはや愛子という名もぐらついたぞ。ゆみかと呼んでよいか。


前巻で愛子と怜士にフラグらしきものが立って、私は、ふっと我に返った。恋愛要素のないこの作品も、なかよしだから、やっぱりそこに終結するのかと。
夕日と咲良はともかく、そこも安直にまとめてしまうのかと。でもしょうがないよね、その安直さも、恋愛要素も、求められているのだろうし、なかよしだしさ。
勝手に期待して勝手に諦める私自身を弔って、覚悟しなおした。
ありがとうさよなら夕日ちゃん大好き、と言う愛子の予告に、ああこれだけあれば生きていける、と、悼みも含めて少し泣いた。


そしたらこれだよ。こんなん予想してねえよ……。
ラスボス咲良じゃねえのかよ完全に愛子巻!!!!
2巻のさあ!!「ごめんね……!!」のあの信頼を!さあ!!!
破壊しきった夕日の人格真っ向から破壊しにかかった女が女を妬み嫉みに由来しない意思をもって絶望に突き落とすこの殺伐を描ききった!!!
これを私が百合と呼ばずして誰が呼ぶ!!!
夕日ちゃん♡夕日ちゃん♡って愛を叫ぶ姿からこの変貌だよ。
とんでもねえ女優だ。二重人格的な感じなのか。
女優といえば許される感のある、「からっぽな」、愛子の人格安定しなさすぎだけどどういうふうにまとまるやら。
これで本当に本当に、夕日にとってメインの男ふたりは戦うパートナーで、愛子とはなににも代えがたい絆で結ばれるのなら、私は、私は何も言うことないですけど……。
完全に「敵」化するとは思えないけど、作品の方向性としてそれもありえなくはないからな。
アカデミーの破壊は"本当の愛子"を敵とするのか。
それでいて表紙もう全部王道百合やん。最高。
次で最終巻かーー。
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# by jinloturu | 2017-03-21 21:46 | 少女漫画 | Comments(0)  

アルテ6巻/大久保圭

運命を受容した………………。
あーーアルテが"女"とか"貴族"とかはねのけて自分で運命こじあけてきたキャラクターだからこそ、その対比としてカタリーナが置ける。
どっちも本物だよ。どっちも肯定すべきだよと言う。
「カタリーナの幸せがここにあるとは思えない」というのがアルテの行動因だった。
アルテは運命を捨てて自分の幸せを掴みにいったからそう思うけど、実は、運命のなかで、自分の幸せをつくっていくことだってできるんだよ。
それは自分の運命に真正面から向き合ったからこそできること。

運命の描き方としては凡庸といえば凡庸だけど、王道とも言えて、それを魅力的なキャラクターたちがなぞっていくから人生がきらきら光って見えるんだ…………。
特にカタリーナを想うから拒絶して、運命を受け入れてまぶしく笑うジモとかね……。
泣く。
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# by jinloturu | 2017-03-08 01:37 | その他漫画 | Comments(0)  

トクサツガガガ9巻/丹羽庭

「オタクは一度の外出に予定を詰め込みすぎる」、オタクの特徴なの……??インドアだから……??
予定を詰め込みすぎてる外出先で読んだのでエッウッてなった。

オタクあるある毎度毎度わかりすぎるな!共感しかない。
あと勝手に家庭事情推し量ってきてかわいそう扱い、親も抑圧されて無理してるつらい、それ描いてくれてありがとう……。


あと非オタクの人めっちゃクリエイティブだな……?
この、自分や他人のために時間を割いて技術力上がっていく非オタクすごいよねわかる。オタクを特権化して描かないあたりさすがだなと思う。
でもやっぱオタクっぽさある。
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# by jinloturu | 2017-03-08 01:36 | ショート・ギャグ・短編集 | Comments(0)  

捏造トラップ-NTR-~3巻/コダマナオコ

いやいやいや「なにも知らない相手と電話等しながら寝取られエロシーン」寝取られお約束何回繰り返すんだ笑
好きすぎだろ。

すごい、コダマさんだからこういう題材で連載させてもらえたんだろうなあ。っていう特殊ぶり。
直球に百合オタに共感を投げ掛けている。
「男を腐したいよね今まで我々男の支配に煮え湯を飲まされてきたよね今こそ溜飲を下げようではないか女が男から女を寝取ろうぜ!!!!」このはしゃぎよう。
「今度ヤるとこ混ぜてよ」男、あまりに直球すぎて笑ってしまった。ようやるな。

しかし単純なんだよなあ。
クズorいい人当て馬類型も、ひたすら優柔不断で自覚のない主人公も。
この主人公あまりに典型すぎて懐かしいわ。昔よくあったよなここまで優柔不断な少女漫画ヒロイン。
唯一、蛍がこじらせて自分からクズの道にずぶずぶハマって藤原と依存関係つくってるのは今後期待したいところ。
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# by jinloturu | 2017-03-08 01:35 | 百合 | Comments(0)