カテゴリ:その他漫画( 87 )

 

銃座のウルナ1-3巻/伊図透

なんだこの胸苦しさは。
取り立てて奇抜なことをやってるわけではないのにぐいぐい読ませる。
面白い。

雪は閉塞をもたらす。
女部隊は辺境を表す。
トロップの平和さがそれらを引き立てる。
世界から隔絶された地でしかし閉塞感を打破するために戦うのではない。
だから胸苦しい。
その先にはなにもないから。
むなしさでもない。辺境までウルナは自分の足でやってきてカレットとふたりだけの楽園を築いた、流れるままに迎え入れられたから。
救済のための楽園ではなく、だから死守すべき花園にはならず、失うとは思ってなかった。ウルナがトロップを簡単に捨てられたのはそれを失うと思ってなかったからだ。

ヅード殲滅戦前夜、ここだけは、ここにだけは男が来ないでくれと願った。
男が乗り込んできた、辺境だった女の園が初めて男に踏み荒らされる、(構造として)世界の中心地になる。
乱交が、そのなかにレイプもあった、ウルナとカレットの秘密基地を浮き上がらせるための男女セックス。
翌日あっさり男に侵入されてしまうのもあの夜を際立たせることになる。幻のような淫靡。

そうなんだよなーカレットさんまじかーここで死ぬかー……。
犬とカレットさんを殺したヅードはラフトマの愛人……?
画的な衝撃を選ぶなら首をはねればよかった。
しかし肩なんだよな。肩で死ぬんだよな。
これはヅードの倫理観と覚悟の弱さを表現しているんだろうか。
世界の秘密を知り加担し秘密基地を失ったウルナは辺境の地でどこまで自己を保てるのだろうか。
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by jinloturu | 2017-08-27 16:41 | その他漫画 | Comments(0)  

先生の白い嘘7巻/鳥飼茜

美奈子が……!!
いちばんの衝撃だった。
美奈子がついに気づいた、ホテルへ向かった、美鈴先生の前に現れた。
美鈴は諦めたんじゃないのかと想像した。美奈子を認識した瞬間、この状態でいてもなお美奈子から責められるのだろうことを諦めたんじゃないかと。

ああー……
「私たちはそんなに遠くないはずだから」。
見下し見下され知らずいがみあうよう仕向けられた女たちの連帯を。

ひとりでいなきゃ強くなれないと新妻くんを手放すのもすごく……好き。
男の手なんか。
でも先生は先生なんだよな。権力なんだよな。
今度はミサカナちゃん救われないかな……年を経ないと周りに連帯できる女の子が現れないものなの……。
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by jinloturu | 2017-06-11 23:25 | その他漫画 | Comments(0)  

クズの本懐7,8巻/横槍メンゴ

うおお麦好きだーー!
弱い女を見下して自分の手元に置いて優位性を錯覚したいミソジニスト男が好きだーーーー!!!

という性癖がはっきりあぶり出されてしまった。
最高。
茜さんの「嫌がってくれなきゃ嫌」嫉妬むき出しもかわいい。
ちょうどいま『妖怪女子ウォッチ』読んでるけど茜さんはもろ恋心搾取モテ女子だ……。


淋しさを埋めるのに本物もなにもあるのか?
麦と花火が未練を残してそれでもひとりで歩こうとするラストは納得する、けど、このまとめ方はちょっと疑問が残った。
と思ったら番外編の連載とな……。
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by jinloturu | 2017-05-30 14:43 | その他漫画 | Comments(0)  

アルテ6巻/大久保圭

運命を受容した………………。
あーーアルテが"女"とか"貴族"とかはねのけて自分で運命こじあけてきたキャラクターだからこそ、その対比としてカタリーナが置ける。
どっちも本物だよ。どっちも肯定すべきだよと言う。
「カタリーナの幸せがここにあるとは思えない」というのがアルテの行動因だった。
アルテは運命を捨てて自分の幸せを掴みにいったからそう思うけど、実は、運命のなかで、自分の幸せをつくっていくことだってできるんだよ。
それは自分の運命に真正面から向き合ったからこそできること。

運命の描き方としては凡庸といえば凡庸だけど、王道とも言えて、それを魅力的なキャラクターたちがなぞっていくから人生がきらきら光って見えるんだ…………。
特にカタリーナを想うから拒絶して、運命を受け入れてまぶしく笑うジモとかね……。
泣く。
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by jinloturu | 2017-03-08 01:37 | その他漫画 | Comments(0)  

この世界の片隅に/こうの史代

リンさん~~~~!
なんだよ百合じゃねえか……。
なるほどなあ。
私は映画を見ていて、戦争の追体験だという思いが強くあった。
その臨場感の作り込みは映画がすごくて、漫画のシーンの膨らませ方が絶妙だったのだなあと思う。

こちらの原作はふわふわと、映画以上に日常のヒトコマが一話完結に顕れた感じ。
で、だから「暴力で従えてた」と気づいた衝撃があると。

再生、というよりも、それでも生きていかねばならないし、ただ生きていっている、っていう、終わりかた。
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by jinloturu | 2016-12-14 15:40 | その他漫画 | Comments(0)  

世界で一番、俺が○○1巻/水城せとな

くっそ水城節ーー!!
こういうの大得意でしょう、大得意に決まってる……好き。
構成と台詞回しとひとつの人生を生きてるキャラクターづくりという強みが大爆発だよ。

導入である。楽しみ。
でも大事な友達すら敵になってしまったらこわいよな。大丈夫かな。
あと表紙のデザイン大好き。

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by jinloturu | 2016-11-30 01:17 | その他漫画 | Comments(0)  

しまなみ誰そ彼2巻/鎌谷悠希

加害者……被害者も加害者……。
美空さん、あそこでちゃんと怒れるんだなって思った。でも、最初はなにが起こったのかわからないのも。
つーかそもそも痴漢を、冤罪ネタとしてでも、性的な表現方法でも、男や女に醜悪なステレオタイプを押し付けるでもなく人災的恐怖として描ける漫画自体稀少だよな……。

椿くんのお父さんの無邪気なアウティングにもぞっとした。一橋の事件のこと忘れられない。(あれは完全に「無邪気な」ではなかったけど!!)
もうね、たすくの、「何故椿くんが自分を知っているのか」で瞬間的に自身のトラウマシーン甦るのがね。
あんな些細な一幕でしかないのに。ないのにたすくにとっては人生をも左右するっていう……。
でも椿くんもそのときのこと覚えてるというか噂話は聞いてたのかな?
意味深なラストである。金魚救うときの美空の叫びはあとから思い出して印象的だったとかなら笑うな。
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by jinloturu | 2016-11-21 18:04 | その他漫画 | Comments(0)  

マーメイドラヴァーズ1巻/深見真/吉岡榊

うわーーすごい新鮮。
男女展開でこれやられても正直つまんなかったと思うけど百合となると気になるなあ。
色々と超人たちの関係性がどうなるのか。
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by jinloturu | 2016-09-16 10:09 | その他漫画 | Comments(0)  

ぼくは麻理のなか8巻/押見修造

えっそういう……。
麻理どこいっちゃったの……。
私は単純に性自認を基準に百合判定を下すので小森と依では百合じゃねーなってまったく埓外に萌えない。
母親の毒親感が微妙に生々しくてやべえ。
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by jinloturu | 2016-08-02 13:27 | その他漫画 | Comments(0)  

重版出来!7巻/松田奈緒子

私よくAmazonのレビューを参考にしますけれど、違うの!
自分の評価を全面的に他人任せにしてるんじゃないの!!
その作品が自分の好みに合致しているかどうか確認するために見るの。
「この人が貶した部分恐らく私は特に気にしないな」とか「多分好きだと思うけどこういう感じになるなら受け付けないだろうな……あ、なるのか……」っていう参考の仕方。

このやり方ってそんなに亜流じゃないと思うんだけど……。まあわかりやすさか……。
この作品はでも一方の考えを補完するようにもう一方を肯定はしてくれるから安心はするけど。

ラストの引きとかメタもメタで勇気いるよなあ……と思う。
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by jinloturu | 2016-08-02 13:22 | その他漫画 | Comments(0)