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ゼーガペインADP

※本ブログはネタバレ前提垂れ流しです。


はーー!
2回目終わったとき劇場で近くの席の人が「つまりRIGHT OF LEFT?」って言ってて笑った。違うだろ。


これは3回見て整理がそこそこついた頭で書き始めます。
初見の吐き出しは既にやっているので……それも後日にup予定。(→upしました

起承承承承承承承転転転転大転承サビ転結
って感じ。
休む間もなくおらおらおら食えやあ!!!って詰め込まれる。ハードSFでそれやるか!?
1回目ほんと見てる最中に頭ショートしてQL切れ起こした。
この構成、作品として正解かと言われたら正直絶対違うと答える。間違ってはいる。削りの美学から見たら話づくりのなんたるか基礎からやり直せって話だ。
だけどこんな濃密で興奮する仕掛けに富んで制限のあるなか「ゼーガペインならでは」を追求して心からエンタメしていて知的パズルを放り込んで鬼気迫ったこの「ただならぬ作品」に否を突きつけられるか?って言ったらそれもまた絶対違うんだよ……。
"商業"作品としての、ひとつの正解ではあると思う。

軸はなんだ!?
とまず混乱したんだけど、2回目ラストで「触れること」かなーと思って、いやちがう、3回目でやっと「記憶」かとわかった。演出考察オタクの私が3回見てやっとテーマ理解できるっていう……むしろだからこそ余計なことまで読み取り過剰を起こしてパンクしたのかも……いやまあ私は感覚的に把握できちゃうタイプじゃなくて無意識に労力かけることで読み取ろうとするタイプだから……盛り込みすぎだろ…………。

カミナギの「未来の、記憶なんだ……」のシーンの印象が見るたびに変わる。
初見:いやいくらなんでも詰め込みすぎだろ!! ここでサービスシーン入れる必要なくない!? キョウちゃん女たらしすぎだわ今回はカミナギ切り捨てるべきだわ!!!
2回目:何をどう見るべきか理解しつつ見進めていき息もつけぬ怒濤の「転転転!!」におおう……ってなっていたところにこれがきて、思わぬアクセントにそれまでとは違う感情を揺さぶられてその落差に涙する。そうか……未来か……
3回目:過去の記憶、見たい記憶、忘れたい記憶、ループする記憶、TV版やパチスロのカットというメタ的記憶、消去される記憶、重荷をすべて抱え込む覚悟の記憶、膨大なデータとしての記憶、「目的のためなら手段を選ばない」がゆえに切り捨てられる記憶――
そして「未来の記憶」でひとつ奥行きを描いたのかーー完全に必要なやつだーーーーー

でした。

ぞっとするじゃん。カミナギがカノウトオルをいずれそっくりすべて忘れるっていうの。
あれ? 最後流し込まれた記憶データって、そういうのなのか?
私作戦とか設定説明とか理解するの苦手なんだよ……BD見返そうにもうちのBDプレイヤーは壊れている……でも買ったけど。
あとクラゲの記憶消去ねー……耐えられなくなったから忘れたのか……ドラマCDでてっきりサーバーにスキャンされた時点で忘れたのかと思ってたので、あれはかなりの衝撃。
ミズサワ抱き止めて「そう……我々は……」とシリアスに説明しだしたの笑ったけど。
「神や生命に対する冒涜では」じゃないのうける。
どこで方向転換したんだ、初期クラゲ完全にマッドサイエンティスト。

そして疲れたクラゲと、忘れたくて逃げたキョウ。でも、背負うと決めてもいるんだ。「おでこ光んなくてよし!」
このループする記憶を背負うと。いつでも、前向き。

そういえば、「飲み込むような奴が全国行って勝てるかよ」→「諦めるような奴が~」に改変されてたのに、その後すぐ「お前は強い。強いからなんでもしょいこんで、そんでくたびれる」の台詞は採用するんだーって思った。
一人で背負い込んで潰れちゃうキョウはADPではいないと思ってるんだけど……どうだろう?
「前向きに自滅」でしょう、それが外部から見たら「背負い込んで潰れる」になるのかな?
いやもう私はTV版の時間軸の過去編だとは思ってないので。あの大人びたキョウが現れないのだから。

でもTV版1話のシズノの、やっと会えた嬉しさを追体験はできてうわーーーラストのシズノの微笑みに今も泣きそう。
念願の!!シズノルートだったんだなあ!!!ありがとう!!!!!

愛してるわ、キョウ……!!!
予告にもそんな仕掛けが!!飽きさせないよ飽きさせないたまらん。
そこも、ADPに、予告における叫びの「記憶」を当てはめろってことでしょう小憎い。私が今年のサンフェスでこの本予告見てどれだけ衝撃を受け涙したと思っているんだ。
なんか、「こんな悲痛な叫び、おまけに愛してるか……"きっとここにはこんな感情があるんだろう"と思ってた部分が埋められてしまうんだな」って予想はあったけどさ。まさかそんなね。はい。
でもシズノルートだと気づいたの初見最後の最後だったよ……。

「俺もさ、イェル」のインパクトも強くて、初見からずっとそれについて考えてる。
なぜイェルと呼んだか? 当然「記憶」絡みのことです。「ミサキ」「シズノ」の意味を思い出してしまったから。
「恋人に無意識に母親と妹の名前つけちゃって母親の名前でなんか呼びたくねーよな」みたいな理解をしたらすげーわかりやすいんですけどそういうことじゃないんだよな……。
だってTV版は思い出してもシズノと呼んでいる。ここもうちょっと考えたい。
イェル呼びはシズノには聞こえてないのもポイント。
……ていうかADP見たあとにTV版25、26話見ると最高に喪失感出ません?嗚咽出たよ……。
キョウはカミナギを好きになって、すべてを思い出したらもう過去のものとなって、「あなたも変わり私も変わった」と、どんな気持ちで、シズノ……。
そして、触れようとした手で触れられず、掴もうとしたところから消えていくのはシズノの手……ラストで微笑むシズノは記憶を失っている……見事に対になってる。



「つまりゼーガってなんだったんだ?」「触れることです」
これをラストに持ってきたからテーマは「触れること」?と惑わされたけど、恋愛描写ではやはりテーマ「触れること」なのでは。
カミナギとは触れないし、バイクでの接触も「女の子とタンデムなんて初めてでしょ」「初めてじゃねーし」で無効化したし、コハクラ先輩は抱き締めたし、クラゲとミズサワの接点もあの不安定ミズサワの抱擁くらいだし、ミナトの「愛」増し増しはあのシドニーサーバーでのシマと手を取ったことからだと強調されてるし。
もちろん、キョウとシズノの「触れ合い」は言うまでもなく。
キスして、シズノの秘密を知って物理的距離を取って、最期のお別れはデータ砕けて手を取れない……なんともゼーガらしい。深く体温のようにその手を抱くまで。

つまりシズノとの恋愛をまとめに持ってきたわけだ。
シズノ中盤まで出てこなかったのに本当思いきったよなあ……いや、それで、エンドロール後はちゃんと「記憶」で落として前半も含めてADPを包括しきったわけだが。




私は「SFアニメとフード」について考えてるからおっフードくるか!?って思ったのにキョウとシズノ一緒に食事せずに終わったな……明らかに尺不足。
そうだよなあ、食事さえすれば私ももっとはやくシズノルートだって気づいてたと思う。
幻体はものを食べるのか?を掘り下げる絶好の台詞がきたのに……まあTV版のような「生きるとは」がテーマではないからいいんだけれども。


未沙季ちゃんもねー。こういう仕掛けがあったとは……。
私がゼーガで(というか、桶谷脚本で……)好きだったダブルミーニング演出がちゃんとここで生きててよかった。先に行ってるね……。
やはり舞浜外の私立中学通ってたんだろうか。
そしてクラゲに応答していた未沙季ちゃんはルーパだと気づいたときの衝撃も。仕掛けるなあ。
ルーパは未沙季ちゃんのなんだったんだろ……? キョウの精神安定のためにシマがルーパを導入しNPCとして見せてた? 他のオケアノス級母艦にはいなかったしなルーパ。
未沙季ちゃんのあとを追ってルーパも消える、って感じだったよね。「では妹が未沙季へ」って?? キョウの妹って意味で、深読みしなくていい??
先に行ってるね、って「未来で待ってる」みたいな感じか。細田版時かけか。

「記憶」とともにあった「名前」。
いいよね。ちょうどいいよね。ほぼ?すべて?水に関連する名前をキャラにつけているゼーガにおいて。
アークってノアの方舟って意味だったのか。こないだからTV版見返してるんだけどモブ中のモブまで「沖田」で感心した。

コハクラ先輩の記憶が欠けていったのは転送障害……? 別にメイウーたちが故郷の人たち忘れてるみたいな展開もないし、前浜サーバー停止とは関係ないように見えるけどどうだろうか。
忘れてたコハクラ先輩の記憶をキョウが取り戻すことになんてなったら胸が熱いけど四角関係勃発よ、ですね。

カノウトオルの「カミナギ……? 誰だい、それ……」は「わんちゃんの名前、なんにする……」に繋がるね……。クリスとアークも自己紹介くるか。

ミナトの名前もね~。なんか「エマ」だって情報はどこかで聞いたような気はしなくもないけど、ミナト、どこから出てきたその名前……シマの信頼できる副司令ポジションがミナトなのか。
2回目見てから24話見たんだけど「ミナト……ずっと傍にいてくれてありがとう」だったのでもう、もう、シマ……!!!
これはあれか、カノウトオルだってずっと傍にはいてくれなかったのにと……。脚のデータ破損でゼーガ乗れなくて逆によかったねミナト、ってところなのか。

シマの背負ってるものが重すぎて重い。目的のためには手段を選ばなさすぎる。
でも眉をひそめて堪えるカット、1秒くらい尺取ってもよかったのでは?? 一瞬すぎて見逃すわ。
量子データを流して過去を書き換えてジフェイタスなかったことにするって、わけわからん。どういうことだ。
そして壊れたデータを継ぎ合わせてなんだろうカノウトオルのクローンでも作るつもりだったの??
シマの体はそれらのデータで補修することはできなかったのか。それとも集めたのは補修用のデータでもあったけど作戦のために捨てたのか。(サーバー補修チームというのも気になります)
データが足りないから流し足した"記憶"たちの意味もよくわかんないの……なに……。


結構噛み合わない設定を誤魔化してる部分もあるけど、これでやっと舞浜サーバー月移設がこのカルディア作戦時だったと判明したね。
いや、これがTV版に繋がる過去編だとは絶対認めないけどね……!シマがキョウに絶大な信頼を置いてない過去は深刻な解釈違いです!シマはキョウを信頼してるから月移設作戦を伝えたんだ。
でもルーシェンの好意は採用してるんだよな……24話見てやっと「君の盾くらいにはなれる」の意味がわかった、君の盾にもなれない……。
パチスロ版の「勝ち負けじゃねえ、俺たちはチームだろ!」を謎採用してたのは本当に謎なんだけど、ルーシェンおまえどこの世界線から来たんだ。背景がそうだからパチスロからってわかっただけでパチスロプレイしてないからあれがどういうストーリー仕立てだったのか知らないけれども。
つまりこれより更に前バージョンのキョウがある……??でもADPのニュアンス的に今回で初覚醒だったっぽいんだよな。
カミナギとは別の世界線へ行く、ルーシェンの未来の記憶なのかもしれない……。

まあ、キョウが途中から大人化してほしかったのにならなかったのが一番期待はずれだったけど、今思うとそれでよかったな。
これだけ大きいTV版との齟齬があると、唯一絶対の正解と思わなくて済むから。

あと月基地殲滅作戦におけるマアリヴ轟沈も整合ですね……あとカガヤンは主力母艦のうちのひとつではないのか残念……。(カガヤン、タオ司令のファン)




細かいところつついてたらきりがないのわかってるんだけどついつついてしまう……大きなところではループごとのケータイの変遷も意味わかんないです。
1周目未来感→2周目スマホ→3周目、キョウのくだりはないけど、ツムラサチコからのメールがハヤセのガラケー?へ、って流れ、すごいと思った。TV版カットの使い回しがSF的意味をまとう……!
→からの、4周目キョウガラケー。

思ってたより新規カット少なかったな。
いや戦闘シーンはほとんど新規だけど……本当に美しくて参った……。
一番面白い使い回し落差は「ウシオに惚れられてもなー」。苦しむべきだと思うな、ってADP1周目でもそのカットで言ったのにミズキ……笑
いやでもこんなふうに再利用して新しく正反対の文脈であわせられるものなのね……。
20話の、水族館ハグの使い回しは、ループだとわかっていてもカミナギに感情があるかどうか設定がまるで違うからカミナギの表情に違和感あったけど、そういうの、初見以降ほぼない。すごい。


あーあとカミナギの「若者感」描こうとしてすべってるとは何度見ても違和感……。
TV版の「変くない?」は、流行ってたっけどうだっけって、ぎりぎり私の知り得ない時代なのでまあまあスルー。
うーん……「厨二」とか「ナントカ女子」とか、こういうキャラのこういう女の子が(笑)つけないでナチュラルな発言として言わないでしょ……「爆笑を禁じ得ない」はまだそれっぽかった。

それとそれと、ホロニックローダー開発後にもサーバー300基あったのな。それがTV版途中11基って。
ブランク、思ったより大きいな?その間ガルズオルムが急成長したわけでもないようだし。

あっあとネーヴェたちとの戦闘で光装甲をすべてブレードに回すっていうの、怖い方法では??
なんかシズノが「パイルが開発進めば」って言うからなんのことだろうまさか裏技の羽ぶっさし攻撃?と思ったけどホロボルトのこと?か。
未来の記憶にも……出てきましたけどホロボルトプレッシャー……。



あーーだめだ細かいことほんと収拾がつかない、おわりにしよう。初見時の感想もだらだら何千字と書いた上でこれですよ……。
またなんか書きたくなったら別記事を立てよう。
それくらい高密度な劇場版でした……。
NEXT ENTANGLE、なりますかね。なってほしいね。
ゼーガの儚さ切なさ切望がまた見たい……。エンドロールの、フォントを変えた「For」、うわああって思ったよ。

あ、、3回目、一番注目してたのは、「ラストの『羽よ背中に』は間奏部分少しもカットされることなく尺内にキョウとレムレスの会話収めたか?」でした。
さすがアニメ1秒のあらそい、丸々フルでした。すごーい!演出が!リンクしてる。
新居昭乃狂いとして大満足……。
「飛ぶ鳥を見る」で鳥のカットとかね……しかしせっかく昭乃さんがサーバー内の壊れた空を描いたのにあの空、さては本物だったな?
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by jinloturu | 2016-10-18 16:33 | アニメ | Comments(0)  

デュラララ!!

アニメ。
なんで見たんだっけ……小林寛コンテ担当の作品を見ようと思ったら案外面白くて……あと読みたいシズイザ小説があったので……。


そこそこ面白い。これ一気見じゃなくて一週間ごとに追いかけるのだったら毎週楽しみだったろうなあ。
でも二期去年だもんね、タイミング悪い。結なんて前期だったのかよ……知らなかった。
連作短編みたいな、主人公がくるくる代わる、そして皆それぞれにちょっとずつ非日常な日常やそこからの想いを抱えている、こういう作品好きなんですよね。

池袋の凄い人たちに囲まれていた平凡な高校生だと思ってた三人が次第に実の姿を現し三つ巴の中心になるこの構成は好きだ。
そのなかで帝人が「狂言回し」というのは面白い。
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by jinloturu | 2016-06-07 15:59 | アニメ | Comments(0)  

幸腹グラフィティ

ご結婚おめでとうございまーす!


アニメ。
日常系アニメって基本的に苦手でこれも最初切っちゃったんだけどなんか4話が妙に好きで心残りだったんだよね……。
まあだからといって全話見てよかったとかいうわけでもないんだけど……なんだろう本当妙に癖になるアニメ……。
百合的にも特に目ぼしいものもなく。でも同棲エンドって凄いじゃないですか。公認ですよ。
「大切な人」という言い回し。きりんの作ったものはなんでも美味しく思える盲目愛ぶり。

飯テロにやられるアニメでした……。さんまの塩焼き美味しそう。
あと謎演出が気になった。無意味に不穏な画面づくりとか。そもそもスタッフからして謎だったんだけど。
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by jinloturu | 2016-06-07 15:58 | アニメ | Comments(0)  

楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星

ムーミンこんな話だったのか!!
シュールでかわいくて楽しかった。
冷徹だけど愛があり、愛はあるけど簡潔で。

もう本当に「わたしのどこを見ているの」「君の前髪だよ」がツボで仕方ない。
最終的にくっつくカップルの愛の芽生えが「前髪」でいいのか?!
どこのギャグシーンも一応大体ギャグとしてまとめてくれてるのにここだけ特に視聴者に受容させる秒数を取らずにさらっと流されてしまったところも本当にツボ。

あとなんかもうちょっとスナフキンてさすらいのニヒリストみたいなイメージを持ってたんだけど人食い草にあらんかぎりの悪口をぶつけるとか意外で笑う。
しかも人食い草をズタぼろにやっつける意味が特にない。


いやでも、話があっちこっちに飛ぶのにちゃんと「彗星がやってくるらしいので確認のため旅に出る→もうすぐ衝突してしまうと知る→早く家に帰る」という軸が明確だから安心する。
あちこちに飛ぶ話をちゃんと楽しめる。

基本みんなどこか変てこで、それに対して多少戸惑ったりもするのだけど排除されずに自然に共存していられるこのホーム感が好きだなあ。
ああ、特になんの前触れも必然性もなく変てこな新キャラが次々登場するという構成もこの印象に一役買ってるな。

原作者が反戦家みたいなことはうっすら聞いていたけど「彗星は原爆の暗喩、みんな変だけど共存できる理想郷を描きたかった」という話を聞いてなるほどなと思った。
危機にさらされてものんきにしかし防衛はした上でやり過ごす彼らの強さ。
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by jinloturu | 2016-05-25 00:03 | アニメ | Comments(0)  

機動戦士ガンダムSEED

……選択必修として見た?HDリマスター版。
なかなか面白かった。まあ、全話完走できる程度には、なかなか。
要所要所の見せ場は引き込まれた。
特に23話『二人だけの戦争』はお気に入り。敵同士の一夜。キラを殺したと思ったあとのアスランとカガリの憔悴感も好き……。

それだけにその後あっさりと「和解」して「俺が守る」に回収されてしまうのは……その台詞チョイスはカガリが女だからでしかないよね思考停止だね……この二人はもっと別のところで繋がってられるだろう。

なんか、そういう、見せ場はエンタメで美しくだからこそ面白く見れたのだけどその後の処理やぶつぎり流され感に疑問が生じることが多くて……そのへん合わなかった。
群像劇がなんか上手くないな、っていう。けして下手でもないのだけど。
ニコルが死んでついに本気でキラとアスランが敵対する展開めっちゃ熱くて盛り上がったけどトールの死は完全に展開上の要請でしかなく萎えたてか笑った。

キラと仲間との交流がもっとほしかったんだよな……。
人を殺すストレスを「誰もわかってくれなかった」と言ってしまうくらいには心通わせるような交流が薄かったからなんか色々の説得力が今一つで。
コーディネーターとかキラの特別性と両親やカガリとの関係とかクルーゼとフラガの因縁とか、詰め込んだ要素が単に設定展開への補完という役割しか果たしてなかったのも残念。


信念を持ってキラにフリーダムを託せるラクスとか、コーディネーターでありながらコーディネーターと敵対するキラの立ち位置がそのままこの戦争の情勢と意義への問いを表しているとか、ミリアリアのディアッカへの憎しみとその処理とか、アークエンジェルの危機に新機体で間一髪駆けつける主人公とか、色々経て戦争への疑問を抱き一時は殺そうとしたアスランがついにキラを守る展開とか、そのへんは熱くて好きだ。

やたらとBLBL言われてる作品だからどんなもんかと思ったけどそうでもなくね……?私が敵同士BLに萌えないからか……?
と思って見てたら、マリューとナタルの敵対展開で「あっはい!言いたいことはわかりました!!!」と理解した。
これは素晴らしい。所詮私は百合ヲタだった。でもふじょしでもない層がやたら過敏なのはどうせいつものホモフォビアだな。
マリュナタ、最後マリューは憎しみとやるせなさとわかりあえなさと無念と悲しみともどかしさと絶望を抱えているのにナタル的にはマリューへの信頼感と共に信念を持って死んでいくそして誤解を解く機会が永遠に失われるのが本当に……最高すぎないか……?!
ナタルは最後まで冷静な軍人でしかし最後の最後は熱い心を受け継いでマリューのことを考えてしまう、、

それにしても恋愛展開多すぎて不快。
所詮恋愛ものでない作品の恋愛展開なんて質的にはほぼ同じだからキスシーンばっかで飽きるしその二人もカップル化させてしまうのかよという残念感。
あとフレイというキャラが謎すぎた。
他のキャラはわりと単純な思考回路してるけどフレイだけ比較的複雑で、汚れ役要素全振りしておきながら特に好感度上げるエピソードもなく良い話に帰結してしまうのかよ。

あと回想シーンが多すぎるけど尺埋め?説明過剰になっていた。
「回想シーンは主観が入るはずなので以前のカット使い回しばかりではいけない」という富野由悠季の言葉を思い出す。この作品のことを指してたのか?

しかし「この戦争は無意味、無駄に人を殺さない」のはひとつのテーマだったと思うけど最後は「わかりあえないなら(物語がキャラを)殺す」と物理解決する方向で終結してしまい軸がぼやけてる感。
テーマと展開を符合させられなかった結果か。
続編は見ないかな、、縁があれば、か。

そういえば玉置成実の『Believe』ってSEEDの曲だったんだー!
歌詞の意味がわかると全然別の印象になるな。
OPが終わると自動的に杏果のラップが脳内再生される。
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by jinloturu | 2016-05-25 00:02 | アニメ | Comments(0)  

輪るピングドラム

そうそう見たかったんだよな~と思って何気なく見ていたら11話でうわーーーーーー!!!!ってなりました。
事件!テロ!地下鉄!丸ノ内線!16年前!95!!!!
私が見るべきアニメでした……。
慌てて3話見直してだめ押しの「3月20日」に戦慄する。

いやなんかどこかでうっすらそういう話を聞いたことはあったけど繋がってなくて忘れてたんだよなー。

でもモデルに留まっていたのは少しがっかり。
うーんそこをそっくり描いて喜ぶ(というのは語弊があるけど)視聴者なんて私くらいだと思うけどさー確かにそんな描写されてもって感じだけどさー。
でも例えばB29とか特攻とかモチーフに出すのにその史実の背景を完全に否定する作品になってたら文句のひとつも言いたくなる人はいると思うんだよ。
私はそれだよ。
オウムは大それた大義名分のもとにサリンを撒いたわけではない。
理由はそんな単純明快なものではない。
オウムが人を殺し始めたのは不幸な事故で麻原が人の死を救えなかったのがきっかけだし、武装化は社会の是正ではない、むしろ復讐といったほうがまだ正しい上に、人殺しは入力足りずに察しろと圧力をかけるグルと過剰な忖度をするサマナの共犯関係でサリンもそう。(ついでに単純に「強制捜査を避けるための撹乱」という表面だけ見ても意味はない)だからそもそも決起会みたいなものが成立しない。
大義名分による政治的テロ、という構図を採用するなら安直にオウムを引用してほしくないわ。オウムはオウムで社会の歪みを一身に引き受けた存在だったわけだし。

日記の「指示」を完璧に遂行しようと奮闘する苹果は、全体像は見えないけれどとにかく上からの指示に忠実な(一部である自分が失敗したら全体が完成しないと躍起になる)サマナでは?と思ったりもしたけどそこまで重ね合わせても得られるものはないかな。
ああ、でも、オウムと家族の問題は切っても切れない関係にあるわけでそのへんはまあ何かしら読み取ってもいいのかしら。オウムの出家は縁も財も何もかも捨てる形式だからこじれにこじれた家庭が続出したしそもそも麻原の家庭が機能不全だった。


愛と家族と運命の物語。
泣くことはないかなと思っていたけどラストにやられてしまった……愛による死を選択した者へのご褒美なんだよ!(うろ覚え)
一気見してよかったな、伏線とその回収を拾える。
愛を与えられなかった子供たちが戦って、「生存戦略」して、どうにかして生き延びようとする話……そんなん弱いに決まってる。
『ROCK OVER JAPAN』が凄く好きなので音源買おうかな。ももクロちゃんがカバーしたというのもわかる。
ピングドラムってマクガフィンだと思ってたけど、まあマクガフィンみたいなものだったけど、それよりはもう少し必然性のあるものだったのかな?
「ピングドラム」という名に必然性があったかはわからんけど。
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by jinloturu | 2016-05-22 06:51 | アニメ | Comments(0)  

鋼の錬金術師 シャンバラを征く者

う、うわあ面白かった……。
アニメ版鋼は初めて見たんだけどこんな作品になってるなんて露知らず。
なので最初は転生パロだー?!って感じだったんだけどwiki見て背景把握。
こんな地に足つけた現世肯定。

エドがすっかり諦念を抱きつつ夢想に耽っている枯れたキャラになっていてさ……。
だからアルと再会しかつての「エドワード・エルリック」を取り戻してわちゃわちゃと兄弟喧嘩をする姿が泣けてしょうがなくて。こういうの弱い。

この夢と現実という世界。
凄いよな、本編であるはずの元生きてきたアメストリスを「夢でしかない」と物語が言い切ってしまう。
仮初めの夢のなかで、今のエドぴったりのオートミールを着けてくれるウィンリィと再会しアルやロイと錬金術で一緒に戦い生き生きとするエドがいるけれども、そこに戻ることを目指す話ではないのよ!?
その鍵となるのが第二次世界大戦前の錬金術のない世界であり、その世界を現実として生きるアルフォンスであり、見たこともない世界を夢見るノーアであり。

来てしまった世界「だって」現実、ではなく、来てしまった世界「こそが」現実だとするのが今作の凄まじいエネルギーであると思う。
もうエドのオートミールを作って待つウィンリィはいないしウィンリィも夢見ることはない。
だからこそね最後アルが着いてきたのはずるいと思いつつ涙ぼろぼろですよ。
こそが、現実だから。
この戦争の足音聞こえるドイツで兄といることを選択したから、このラストは単なる夢物語を勝ち得たサービスではなく、現実を踏みしめた覚悟の肯定になったわけで。たとえそれが観客にしかわからなくても。

ブラッドレイ(の容姿の人間)と共闘するのはサービスなのかなー。アニメ版で彼がどうなってるかはわかりませんが。
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by jinloturu | 2016-05-03 08:12 | アニメ | Comments(0)  

マイマイ新子と千年の魔法

なんとも堅実な作品だなー、と思ったけれど、まあそこそこかなあ。
手の作画と動画は好きです!
「今」はやがて「過去」となり「過去」もまた「過去」からできていて「過去」となる「今」を積み重ねて「未来」が出来上がっていく。
連綿とつづく、つまり業が連なって「今」に結び付く、そういう話を描いている。
ほんと、堅実ではある。
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by jinloturu | 2016-05-03 08:11 | アニメ | Comments(0)  

エル・カザド13~26話

あああああ待て最終回最高か!?!?
私は!!こういう百合に弱すぎる!!!!
こういう作品があって初めて息ができる。生きていていいんだとさえ思う。
ありがとう。ずっと泣いてる。ありがとう……。


ペドロが出てきた時点でショックだったよ。あーあって思ったんだよ。
基本的に百合作品を信用してない。ぽっと出の男に取られるなんてざらだ。しかも二人とも昔男に恋情抱いていたことあったわけだしね。
丁寧に百合を描いきてさえ結局作品的には恋愛部分を男女でまとめなきゃ気が済まないんでしょって、どこかで諦めている。諦めていなければ傷が深くなるからこれからも諦めつづける。それはもうそうするって決めている。
「エリスと結婚しない?」だよ、「ナディがいいならいいよ」って言うエリスの、やっぱり基準はナディなんだなっていうところしか慰めにならないんだと思ってた。
最終回でナディがペドロの気持ちに気づかないとしてもいずれくっつくかもと匂わせた時点でもう百合ヲタとしては受け入れられませんよ。諦めざるを得なくなるのよ。

そしたらさー!ペドロ完全に百合の引き立て役じゃん?!当て馬じゃん!?
ふっざけんなよー泣かせるなよー息ができると思わせるなよ息が詰まるのほんと心臓に悪いからやめろよ……。
いやもう旅を終えたけれども安寧の日々にうずき旅を再開するって締めは王道だけどそれよりも恐怖への防衛心が勝るというもの。
『NOIR』は女だらけの三角関係だったもんな。
いやもうこういうありがちな男キャラを引き立て役に押し込めてカウンターしてくれるからこそ人生肯定まで思い馳せるわけだけどねー……。



あー。はい。
何から何まで物語のすべてが百合を描くためにある百合作品で最高でした……。
以前12話まで見て「13話以降はよほどでないと見ない」と言ってたんですけど、友人に「13話からが百合だから!」と推されたので見ました。

いや大正解。見てよかった。
途中だれるところ、ご都合主義のオンパレード、下手すぎる構成はあったにせよ、もう百合がよければすべてよしです。
25話の「遺言があったら、どうぞ」も「大好き」ももうなんだよなんなんだよ……。
12話までナディとエリスはわりと距離あった印象だったので13話で抱きつくエリスに思わずきゅんっきゅんしたらその後も隙あらばくっつきまくっていて最高すぎた。
おまけにリカルドに嫉妬ですよ?かわいすぎない?

そのリカルドも、ナディと夫婦に間違われるくらいであったにもかかわらず外野に徹して「二人を守る」とか言う百合ヲタの鑑だった。
ブルーアイズも百合三角関係の失恋役と思いきややっぱり百合ヲタだった……大好きな推しカプのために魔女の力覚醒させる百合ヲタつええ……。

まあ正直こんな戯れを言いたくなるくらいには脚本構成にあまり魅力がなかったんですけど。
キャラデザ・作画・音楽・演出はだいぶ好きです。
菊地洋子とか梶浦由記とか……キャストもゲスト含め豪華だしほんと脚本構成だけ惜しい感じは否めない……。
L・Aも最高にマッドだしな。
CV宮野のネタキャラのなかでも随一では。こいつ面白すぎる。
もう真っ裸で川べりに座ってシャボン玉吹き始めたときはこのシーン考えた人天才すぎると感服したね。
最期は物悲しい……。


まあ、まあ、百合としては素晴らしい作品でございました……。
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by jinloturu | 2016-04-29 13:52 | アニメ | Comments(0)  

selecter spread WIXOSS

面白かったー!
どろどろ百合だった。
晶、最初の登場シーンはどぎつくていらつくタイプだったけど二期からが本領発揮ですね……。
晶が依存しきったところを用済みと切り捨て「見えないところに」痕をつけるために躊躇なく半笑いで腹を蹴るウリス最高……。
憎しとした伊緒奈と同じ顔なのにウリスであるならあきらぶりーになる晶のその回路も素敵。

『その別れは突然』、ちよりとエルドラの別れが一番きた……ふたりの関係好きだ!よ!
ラストの近づきたいけど近づけない感じかわいすぎか。
「うちの子」だからな、「うちの子」。それが対等な友達関係になったらと思うと。
エルドラの声なんか珍しい感じだなーと思って見てたら新井里美さんかよ。好き。


るう子とたまの求めあう百合も中々好きですがくっついたあとの遊月と香月がー!気になるよー!
花代さんの悲哀、、そしてセレクターの願いに縛られる呪い、、

しかしまとめ方それでいいの……?
るう子、繭のことは気にかけるけどウリス完全無視なの?
と思ってたら、なんと再構成の劇場版が2月にやっていたらしい……一足遅かった。DVD出たら見よう。あと三期も発表され。たのしみ。
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by jinloturu | 2016-04-23 16:38 | アニメ | Comments(0)