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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ26話~50話

クーアト……結婚おめでとう………………
の気持ちで書き出しました。どうしよう。
一期の感想読んだら「ハーレム中の百合は好きです」という余裕気取った文言が入っておりましたけどおまえ……そうだよな2016年初頭のおまえは気取ることしかできなかったんだよな気取ることで自分を守っていたよなでもおまえはわりとクーアトに参ってたよな15話の言葉のいらない信頼関係めちゃくちゃストレートきまってたよなでもありがちな男を挟んだダブルヒロインなのだからと自分を律していたよな。


2017年だ。
ああなんか深い思索とかいい。クーアトが結婚した。している。自然に。
「自分の家」と言った。
鉄華団の「家族」に憧れ、生まれのちがいにより結局最後まで帰属意識を持てなかったクーデリアが、「クーデリアさんも家族だよ」と再三引っ張ってもらって、鉄華団の象徴と、鉄華団の外縁(かつどうしようもなく孤児として生きてきたこども)と家族をつくった。

なんかそれなんだよーーー私がオルフェンズをホモソーシャルものと言いたくないのはそれなんだよ。
ホモソーシャルは男同士の絆を絶対視し男にはやらねばならぬことがあるとしがらみを形成していくだろ。それのみを兄弟だと、家族だと言うだろ。

オルフェンズが描いた様々な形の恋愛が物語に及ぼした意義は、ホモソーシャル的家族の解体と相対化だと思うんですよ。
そしてそれが2017年の私たちが持つ「伝統的家族観/恋愛観への懐疑」に合致したと思うんですよ。


そもそも鉄華団はホモソーシャル最下位の男たちを寄せ集めて「家族」と銘打った。

タービンズ名瀬ハーレムはホモソーシャルから爪弾きにされた女たちのセーフティネットとしての家族を。
マクギリスとアルミリアの年の差婚は圧倒的権力差において男に搾取されない女と結ぶ対等であれる夫婦を。
シノとヤマギの恋愛はホモソ的「家族」とホモソが吐棄すべきホモセクシュアルの両立を。

三日月とアトラとクーデリアのポリアモリーは色々意義があると思っていて。
モノガミー規範破壊が家父長制を揺るがしたことは言うまでもなく、恋愛関係が「所詮男の絆には敵わない、女を閉じこめておくための装置」にならず、オルガ&三日月というホモソ関係に引けを取らないインパクトを提示したこと。
ホモソに死んだ男に残された女が泣き暮らさず、立ち上がり、女同士で非ホモソ的家族を形成したこと。
男2人女1人という、ホモソの絆のために女が利用される三人関係ではなかったのもポイント。

タカキが退団した33話『火星の王』がなによりいちばん好きなんですよ。
鉄華団という男たちのホモソーシャル、「火星の王」というホモソーシャルのてっぺんを目指した矢先、だからこそ、ホモソーシャルにいられなくなるタカキが。
裏切り者ラディーチェを疑いはしても「家族だから」と信用しなければならぬと思ったのは、タカキが、鉄華団の言う「家族」がなんなのかちゃんと理解できてなかったからだと思うのね。
チャドが「離れても俺たち家族……」と言いかけたところを三日月が食って「家族じゃないよ」と言いのけたところほんと最高、ほんと最高……!!!
三日月の優しさ!ホモソーシャル的家族にタカキはいられなかったから脱けるんだよラディーチェを殺した上で!
タカキの家族はフウカとアストンなんだよ……。
アストンにとっての家族も鉄華団ではなくウノ兄妹だったんだよな……。
この33話でホモソの忠義に死んだアインをヴィダールが悔やむのも苦々しくて大好き。

こうして家族を掘り下げていった。
進むしかないと宣言さえしたタカキが破滅に向かいゆく鉄華団を脱けられたのは、鉄華団のほかに「家族」つまり「居場所」を見つけられたからなのだ。それが悲哀。


交わした義兄弟の杯は割られた。
鉄華団は結局のところホモソーシャルのてっぺんに上れなかったし、吸収されなかった。義兄弟というホモソ家族は真っ向から否定された。
男の上下関係を最重視するジャスレイを殺したことは直球にホモソーシャルの破壊を意味する。

ていうか名瀬がオルガのために死んだことも、鉄華団が結局賊軍として平和の象徴にされ名すら死したことも、全部ホモソの敗北だよな……。


「家族」は、「彼らの居場所」は、各々が思う、各々が想う、情と生活にかかわろうとする相互アプローチによって成立する糸なのだ。



総評としてはすげえ好き、ですね。
言い訳をしなかった。描くものに自覚的であった。無自覚に踏んだものがなかった。全部わかって踏みにじった。テーマに対して誠実であった。
三日月が大義なんかないと言いきり、ジュリエッタの「大義」に討ち取られた瞬間私の評価は定まりました。
ニヒリズムでも冷笑でもないリアリズムが描けることを証明した。
確かに雑なところ、眉をひそめたいところはあったけど、私にとって重要じゃなかったな。
まあテーマを背負うキャラクターが多すぎたためかうまく扱いきれず発展させる余地が不足して変化のない単調なシーンがどのキャラにも繰り返されだれたのはもったいないなあと思うけど。



いやもうクーアト……シノヤマ……なんか夢かな……わたしどれだけ待ちわびたかな。
同性愛がネタ扱いされず腐媚びと忌避されずクィアベイティングとして恋愛とは呼ぶまいと一線を死守されたりもせず説教くさくもならずただ異性愛同様そこに存在するものとして描かれることを、どれだけ待ちわびただろうか。
ユーリも私を救わなかったよ。
完璧すぎて怖い。今まで私は気取ることしかできなかったのに。余裕ぶって、しかしちらちらと異性愛に溜飲を下げることができるかもしれない期待に全神経を集中し一縷の望みを賭け、かなわないと見るややっぱりねと諦めたふりをすることしかできなかったのに。
シノ生きててよ……生きてても全然許すよ……でも生きてたら「同性愛を描けたのは悲恋だからでしょ!」って拗ねることさえできなくなる。怖い。シノしかもおそらくパンセクなんだろ。はあ。

クーアトもあれは私のなかではメタモアとも呼ばないからな。恋愛と呼んでやるからな。いやたぶんいちばん適切な互いの呼び名はメタモアなんだろうけど。いや「妻」か……。(感慨に耽る)
クーデリアが一人で鉄華団のことを想うときはともかく、アドモス商会の窓辺でふたりが話してたとき、「三日月もクーデリアさんも好き」「三日月もアトラさんも好き」と、"好き"は三人の間に留まっていて、「鉄華団のみんなも好き」と日和らなかったのが最高であることは繰り返し言っていく。


……と書いたところで、「同性婚ができる世界なのに~~なのはおかしい、矛盾している」という意見をいくつも見てしまって腸煮えくりかえってる。
同性婚ができる世界ならホモソーシャルもホモフォビアも男女性役割もなくなってると思うなよ!!!!!!!
トランプが大統領に決まった途端に「ホモ野郎てめえの居場所はなくなった」と往来で血だらけに殴打されるヘイトクライムが多発したアメリカはなんだ?同性婚ができるから優しい世界か?
人身売買はあるのに同性婚は認められてるのはいくらなんでも歪すぎる?現実がそういう歪な世界だと知らんのか??
ホモフォビアの存在は名瀬からもユージンからも匂わされていた、そりゃヤマギ恋愛感情隠すでしょ。知ってるか、日本も同性愛が受け入れられてきてるけどいまだ同性愛を理由に人が死んでるんだよ。私も命こそあるけど殺されたよ。

まあ甘い世界観のほうがわかりやすいよな……でも鉄血が描いたリアリズムってライドが救われない世界のことだろ……マクギリスもガエリオボードウィンに殺され鉄華団もサクセスできずヒューマンデブリがいなくなっても日陰者が消えない世界だろ……なんも矛盾ねえわ。
持たない者が"きちんと"救われない。救われたらいま世界に"あってしまう"現実を矮小化してしまう。単に「これが現実なんだよオラァ」に留まらず、そこまで踏み込んだと思ってるよ。
だから好きだと言ったんだ。私はオルフェンズを。

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by jinloturu | 2017-04-10 06:35 | アニメ | Comments(0)  

少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録

そいえば劇場版感想書いてなかった。

あーね。
そう、ウテナと聞いて想像していたラストシーンは、こういう感じだったな。
概念を破壊していく少女革命。望みうる、求めうる、エンパワメント。
キスしてくれてありがとう~~(;_;)確かにテレビシリーズの心残りはここだったかな。"キス"(という象徴行為)してほしい。
本編三分の一ほとんどレースしてただけだった、そして勝利そのものは確定しているのに、終始飽きさせずぽんぽんいろんなモチーフが飛び交い、はらはらさせる。アニメーション。

うん。うん。そうだね。険しい道だ。誰も走ったことのない道だ。それでも二人なら。二人の力でなら声を振り絞れる。世界を革命する力を獲得し、城を、王子様を、破壊できる。乗り越えられる。
そうだね。ウテナとアンシーならば。
いいなあ。いいなあ。いいなあ。乗り越えられるだけの力を得られていいな。孤独に戦っていた私には無理だった。戦えなかった。ひとりでは乗り越えられなかったよ。いいなあ。私もそこにいきたかった。すりつぶされてしまった。希望を求めて追いすがった特別な二人がやっと破壊できる世界なんだよ。道は開いてくれたけど、絡みとられてしまう女が、ここにいてしまう。

男性表象がなるほどな、ずいぶん簡略化されていて感心した。
そうそう百合作品の当て馬問題。クズorいい人類型。
類型の根本でありながら、キャラクター性には深みがある。
王子様であることを求められて王子様になろうとしたから死んだ王子様。
王子様であるためにお姫様を必要として食いつぶし殺された王子様。
結局この蜃気楼に支配された世界では、誰も彼もが苦しめられる。生きながら死んでいく。
救いがない。行き止まり閉塞。
だから革命が最後の奇跡。最後の希望。
それがたとえ険しい道でも。

七実のネタ扱いかわいそすぎる……。
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by jinloturu | 2017-02-27 22:01 | アニメ | Comments(0)  

少女革命ウテナ

見よう見ようと思いつづけて早数年、やっと見た!
というのも、これを語るには自分の話から切り離せないので言うけれども、私はつい最近、女を好きになる自分が社会に殺されて、ずっと社会と戦ってきた自分の敗北を認めて、『ユリ熊嵐』で言うところのスキを諦めて、男を選択したのですね。
女らしさ規範と異性愛規範の呪いをかけられる悔しさにのたうち回ってたら人からウテナを薦められたので「あっ今私に必要だわ、見よう」と。



歴史に堪えて古びない作品は名作だとは言うけれど、20年経ってもウテナが古びないこの2017年日本社会はやばい。
未だ私が殺されなければならないウテナを救いに思わなければならないこの社会が怖い。そして憎い。

救いでした。すがりつきたいほどの。わかっていたよ泣き崩れることなど。
私の観測する社会は、人にわかってもらえないのだと最近理解した。隙あらば同性愛を殺そうとしてくる社会。どうしても女を男の手の内に閉じ込めないと気が済まない社会。
そういう社会があるなんては一見わからないのだと。
そっかー、と思ってた。

しかしこの作品はしっかりと私の認識する現実を、私の苦しみの重さ色形を、そっくりそのまま型どって照射してくれた。
理解してくれた。
私の苦しみはこんなにも刺々しくて重たい鉛なのだと、わかってくれた。
それがどんなにありがたいことか。

最後頭上の蜃気楼が瓦解したのだと思ってたけど違ったわ、決闘場だけか。
権力構造は崩壊しなかった。

最後世界を革命してウテナが概念化するんじゃないかと漠然と思っていたけど違った。意外だった。
でもこのラストこそ今の私がすがりつきたい救いだった。
ずっとこの世界で生きていくのではない。蜃気楼は依然崩壊しないのに、プラネタリウムも崩れないからぬるま湯にいられる暁生の物悲しい空虚な権力。それがまだ機能するこの世界、男が女を支配することを夢見る世界が存在すること。
簡単には崩壊しないと言ってくれて嬉しかった。
だってウテナが1997年だよ、20年経ったよ、ねえ、この世界なにか変わりました? 私たちの戦いってなにか報われました?
まったく報われてないとは言わないよ、もちろん少しは変わったよ、でもまだ死ぬ人は、性別関係なく、殺されていく人はそこらに累々と積み重なっているじゃないか。
革命は簡単じゃない、だけど、外には別の世界があるのだと言ってくれて嬉しかったのよ。
死んだ私の苦しみは、この簡単には変えられない社会に生きているからだって言ってくれたのが嬉しかったのよ。
それでも数多の剣を受けてまで戦おうとするウテナ。いつか一緒に輝ける、二人。
そういうささやかな薔薇を届けてくれたのが嬉しかった……。


本当に、この世界では男も苦しめられるのがさすがの名作ですね。
単純に男と女の対立構造になってない。
フェンシング部部長の、支配者かと思いきや樹璃に奇跡を起こしてほしかった弱者、とかすごいもの……。
あと若葉に想いを寄せた幼馴染みが決闘する資格なしと判定させられるところとか最高……!
ありがちな異性愛ロマンスを破壊したのだって小気味いいのに「女を手に入れられなかった男のルサンチマン」が大したことじゃないと一蹴される!!
若葉と西園寺先輩の話とかすごい好きなんだけど木原音瀬の『期限切れの初恋』を思い出した。木原さんはこれに着想を得たのか?と思ってしまうほど。

七実の卵の話とか実に暗示っぽいけどなんだろうなー。あの学園では子供を産むってどういう意味を持つのかなー。
これもロマンスの崩壊では?
そもそもこの白鳥由里さん、すごくいい。
冬芽と血が繋がっていないことに歓喜の念が一切なく空虚なロマンスの絶望に終わっただけなのも凄みがあった。

そうそう男性性象徴の剣、毎度の決闘で「王子様のキスで力を得る」ことで女のウテナが勝利する説得力を持たせる、ってこれの処理どうするのかと思ったら。
自分のなかから出でた剣だからウテナ自身の力ってことでしょ、という言い訳すらせず、最後暁生の手に渡って扉を前にあっさり折れて退場してびっくりした。
気味がよすぎる!!!!
扉をこじあけたのはウテナの体と汗と涙だった!!
マッチョイズムでない肉体性……すげえ……。
女の力で女と契れるんだよ薔薇の花嫁を救い出せるんだよ……。

なんで暁生に婚約者がいる設定なんだろうなあと思ってたけどまあ理事長代理の仮初めの権力はそうとして、「婚約者がいるのに」妹を支配する、ウテナを支配する、ウテナにも罪悪感を持たせる、っていやはや綿密な設定であったな……。



もう、なんか、本当に今見てよかったな。
そんで今ウテナを見た熱から「百合と男と社会」の変遷についてまとめてるんだけどそれで今自分がかかってる呪いをずいぶん客観視できてきて少し楽になった……所詮呪いは呪いでひとつのイデオロギーでしかないんだよな棺の外に世界はあるよな……ほんとありがとう……。

あと絶対運命黙示録、「ソドムの闇」ってうわー歌詞で直接的に言っちゃうのか!と思ったけど、よくよく考えてみたらソドムの意味なんて普通の人は知らないか。?
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by jinloturu | 2017-01-07 19:58 | アニメ | Comments(0)  

ユーリ!!! on ICE

これは語らねばなるまい。記録せねばなるまい。
間違いなく特異点。
私は渦中を追ってはいないのが残念だけど社会の話を絡めて語らなければ見えない。誰か熱心な人が二次の盛り上がりとか学級会とか現実と創作のゆらぎとか含めまとめてくれないかな。
私は私の感想の限りを記録するので、もっぱら、「アニメと同性愛表現」の話をします。今記事はストーリーラインやアニメ的表現の話はばっさり切る。
これもひとつの社会の外縁でしょうと。


まずこの作品に「性・ジェンダー」タグを付けることを残念に思う。そんなものを考えずに、ただ「愛」のアニメとして他の作品たちと同列に埋もれてほしかった。
でもセクシャリティの側面を語らずにはいられない。



色々な意味で盛り上がってると聞き、人種から人生から多様性を描いていると聞き、そして明るい感じのスポーツものはわりかし好きなので、きっと面白く見れるだろうと途中から追いかけた。
でもこの時点ではどうせいつものクィアベイティングなんだろって思ってた。
「腐女子」をターゲットにしつつ、「でも"ホモ"じゃないからねっ☆当たり前だけどねっ☆勝手に"腐らせ"てくれっっ☆☆」ってエクスキューズを入れるんだと思ってた。
だって、今オタク文化のなかにあるありとあらゆる漫画やアニメは、そうだから。
何度も何度も失望してきて、クィアベイティングを経て"正しき"異性愛に帰結した作品群に心を殺してきたから。


だからね、4話、「勇利は俺に何を求めてるの?兄?親?先生?」に並列して「恋人?」を入れてくれただけでもう私は嬉しかったんですよ。
「ありがとう!!!!」って叫んだんですよ。
想定してくれてありがとう。同性愛を当たり前に排除しないでくれてありがとう。同性愛的関係にすることを「腐らせる」なんて言わないでくれてありがとう。普通はありえないものと言わないでくれてありがとう。このホモフォビアはびこるオタク社会の中で逃げ道を作らないでくれてありがとう。私の存在をないものにしないでくれてありがとう。


そしたらさ。全然そんなもんじゃなかった。
7話です。革命の、7話ですよ。
別にこの二人に萌えとかはなかったので、最初は「わーちゅーしたー笑」程度でテレビを消して次の行動をしてたんだけど、服を着替えてるとき、不意に実感が湧いて、号泣した。
やってくれた。
BLという触れ込みでないアニメが、しかもオリジナルアニメが、ギャグにも逃げず、物語の要請上という形にも逃げず、ただひたすら話の盛り上がりに最高の仕上げをするためだけに男同士のキスシーンを描いてくれたんだ。
クィアベイティングから脱したんだ。

ちょうど今ね自分の中にホモフォビアとヘテロノーマティビティーの毒が回っている時で、苦しくてなんにでも泣けてしまう不安定な時で、だからというのはある。号泣までしたのは。
でも、先のわからないオリジナルアニメで、どうしても「同性愛」の存在を認めたくない視聴者が「腐」を排除しようとする中で、これをやってのけてくれた意義は大きい。


色々な反発を見かけたけど、色々と怒りに震えてきたけど、とりあえずこのエントリは「はあ??」って声が出た。
BLとLGBTを厳密に分ける必要がまずわからん。BLが差別問題に向き合った上でそれを痛快にひっくり返すことは非常によくあることだ。
別に『ニューヨーク・ニューヨーク』みたいな作品のことを指してはないよ、挙げるのも迷うくらいいっぱいあるよ。BLを馬鹿にするのも大概にしてほしい。
そして、異性愛を描いたアニメは意識するまでもなく氾濫してるのに同性愛を描いたアニメは数えるほど しかない中で、BL原作を使って視聴者層を限定・隔離したりせずに、男同士の限りなく同性愛的な関係をてらいなく平然とやってのけた功績は大きい。
「LGBTに踏み込む」ってそういうことだよ。同性愛を異性愛と同じ位置に置いて特殊なものにしないでBL嗜好者だけが見る独占的なものにしないでおくことだよ。社会状況全体を考えないとなにも見えない。どれだけのアニメで作品で社会で同性愛の存在がないものとされ馬鹿にされてきたと思ってるの。
これは私の場合だけど同性愛程度のことに今さら悩む作品なんか見たくねーよ。現実に散々絶望して疲弊してきてるのに。
悩み抜くBLも既にうじゃうじゃあるし。それらの作品はこの人の中で「BLではない」のだろうか。

まあもちろん「LGBTアニメなのでBLではない」「BLじゃない、愛だ」みたいな意見もまた私は嫌いですけど。同じことです。BLを隔離するな。
「ホモなんかじゃなくてそれ以上の愛」なんかは論外中の論外……なんでそこで"ホモ"を貶めるかな……。



わかってる。
こうしてさえ逃げ道は捨ててない。クィアベイティングから脱したとは言い切れない。真っ向から同性カップルを描いてはいない。だからこそ幅広い視聴者層を獲得できたのはわかってる。

みんな「恋愛」パッケージ嫌いだよね、なんでもかんでも「恋愛」にされるの嫌いだよね、安易にそんな陳腐なものにしないでほしいよね。
だからって殊更同性関係のみに反発しつづけ、安易に恋愛関係になる男女のことは当然視するその社会に私は殺されてきてるんだからな????
愛は多様って言うけど、この作品はそれを謳っているけど、恋愛だって多様なんだよ陳腐なだけが恋愛じゃないんだよ。

何をかわからない感情を愛と名付けて、それで、キスをしたって恋人になったって結婚したっていいじゃん。
恋愛を、同性愛を、排除しないで。

結婚……結婚二期でしてくれ……。
二期見たいなあ。この世界ならロシアに同性愛宣伝禁止法なんかなくて、日本でも同性婚法制化されてるんじゃないかなあ。もちろん結婚を選択しない人も等しく尊重されて。
なんて理想の世界だ。住みたい。



まあくどくどと並べたけれど話はきちんとテンポよく面白くて、だからこそ褒めちぎることができる。
まあ私はもっぱらクィアベイティングについてと、どんな形であれ「愛」の称揚神格化を毛嫌いしているのとで目が曇りがちで、ストーリーやキャラを掘り下げて見据えることができなかったのは心残りかな。
特に愛については抜け目ないフォローがそこかしこにあったはず。
そういうアニメが盛り上がってよかった。まず、同性愛を真っ向から描いてほしくはあるけれど。(しかしそれはどれだけ上手くやってもここまで盛り上がらないだろう、理想にならない社会への落胆)
いっこストーリーの話をするなら最後に勇利が引退を思い止まるのがユーリのFPっていう構成が一番興奮したね。最後に主人公を氷上に押し上げる牽引がパートナーの愛じゃない!
あっでも10話バンケットと最後のエキシビションはさすがにときめきを覚えました!すげーな!!

これを踏み台にもっとBLと百合とセクシャルマイノリティーとGSRDと現実と虚構が混ざりあって尖鋭化していくアニメが見たい。
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by jinloturu | 2016-12-22 05:59 | アニメ | Comments(0)  

ゼーガペインADP(初見感想)

※初見の感想。噛み砕いたあとの感想は→こちら
なんで2つも記事upしたかというと、こっちをADP見ようか迷ってる人に読まれて「ああつまらないのか」と勘違いされて人知れず断念されたら嫌だったからです。
面白いんです噛み砕きさえすれば。初見はちょっと固すぎて大盛りすぎて顎が動かなかった。
上映終了後なのでup。ネタバレ前提。






ずっっっずるい……!!!!!!
それは!!!ずるいぞ!!!!



もうねラストがずるい。という話を先にしたかったけど落ち着けてからにしよう。



とりあえず、初見感想。疲れた。これに尽きる。
事前監督インタビューで、「詰め込みすぎた」「場のダレがない」「森羅万象ということで」って話が強調されていたけど、ここまでとは思わなかった。……思わないでしょ!?
本当に疲れた、脳みそ飽和したわ。
初見は頭からっぽにしていたかったけどここまで謎が謎を呼んでいるとフル回転で考えるしかないでしょ……。
世界観時空間時系列がわからなければキャラの掘り下げ関係性をどう描きたいのかもわからないしADP新キャラをどう処理するのかもTVシリーズ本編との設定齟齬をどう解決するのかもそもそもどの程度齟齬を入れたのかもどの立ち位置から見ればいいのかも落としどころをどこにするかもなにが伏線になるのかも何もかも、わからない!!!
その上で本当にシーンやエピソードや事件が断続的にまじで隙間なく入るし「うわーこのカットこの台詞こう再解釈されたか!」っていうのもどんどんくるしもうしんどい………………。
あまりにエピソードが断片的すぎて途中から「これは単なるファンムービーでは?」と思ってたけど、一旦落ち着いてみると、むしろファンこそ初見楽しめないムービーでは???
考えすぎて疲れるので……。なにかな、私が余計に考えてしまうタイプだからかな。ここのところまたTVシリーズ見返してたからっていうのもある。



それでね、それで、そこへきてこのラストはずるい!!!!
この、疲労に麻痺した脳にドラッグ流し込まれる感覚!!!
念願のシズノルートだったのかよADP!!!知らなかったよ次はシズノルートとして見ます!!
私は今年のサンフェスで初めてADP本予告を見たとき、最後のシズノの悲痛の叫びに大衝撃を受けてぐらっぐら煮えてたんだ……それが……予告の仕掛けが……こうね……。
からの『羽よ背中に』はいっそうずるい……。
私は新居昭乃狂いとしてSBGのサプライズゲストライブでリアルに手を小刻みに震わせながら『羽よ背中に』を受け止めたし『リトルピアノ・プラス』聴きまくっていたしそれで一本評論書いたよ今度新居昭乃同人誌を出す予定だよ。
なんだろう興奮が湧き出てシズノの叫びに溶け合ってけれども感情が同期しなくてこのADPが私のなかでシズノに引っ張られないで、キョウの一人称と読み取れるのにADPという物語の全景を俯瞰したことにただ気持ちが浄化されていった。
パンフの昭乃さんの「絵を意識した」という言葉にあるようにADPは風景画あるいは宗教画だったのだとおもう……情報過多な……。
ごめんこの感情をぴたりと言い表す表現力が私にない……。
でも劇場出たらシズノのことと『羽よ背中に』のことが交互に思い出されてそれぞれに涙が出てきていた。



無駄に言葉を連ねてしまった。
なにに一番混乱したって、リブート前のキョウのキャラだよ……。ADP、途中で「なるほど!」ってなる構成、らしいんだけど、私はずっと混乱していた。
薄々わかっていたものの落ち着き払ったインテリキョウちゃんじゃなかったことがちょっと残念だった……。
いや、再解釈と言われたからには、全然本編と別軸として受け止める心の準備はしていたよ。あるいは、キョウリブート前の話ではないかと予想もしていた。
でもそれが合体するとは思わなかった~~。
私は、転送障害によってウェットダメージを負ってインテリ全開になる前の、ドラマCD最後の一日からしばらくして一回セレブラントとして目覚めたであろうキョウちゃんのことが非常に気になっていたんだよな。
だから見ながらそこのブランクを埋めてくれる話かなと期待したんだ。いつか大人キョウ化するんじゃないかと。
まさかあの大人キョウが完全になかったことにされてしまうとは……うん……いやだから何から何まで別軸なら受け止められたけど「過去編です」って言われてしまうとちょっと……しばらく時間がかかるかしらね……。

あと本当に伏線かと思ったら伏線じゃなかったの多いの負担すぎたね。
ミズキの「復活」発言から「ん?みんな自覚してるサーバー世界なの??」とかコハクラ先輩の回収はいつなのかとかコブラルが月にいるってことは未来か??とかカノウトオルが撮ってる街は現実なのか?とか無駄に考えすぎた。
(後日追記。月にコブラルがいたのはあの時点で月も最前線だったからだ……)
あっ、ミサキちゃんの「駅まで送ってって」発言から「あれ、サーバー内じゃない?現実か?」と勘違いしたけどこれはミスリードかと気づいて……でもこれでミスリード入れられるとさらに混乱する。いやだから初見頭からっぽにしていたかったけどちょっと無理でしたね。。
でもあれなんだね、ここ凄いね、劇場出てから気づいたけどミスリードをもっかい反転してるんだね。
記憶体だから現実世界ではミサキちゃんは舞浜外の私立中学に通っていた可能性がある……舞南受験予定だが。
(後日追記。あっ舞南受験発言したのルーパか!!目うろんだったのも伏線か~~)


ここな……このシーンの衝撃もすごかったね……。なるほどキョウちゃんの見たい風景……というかTV版最終話もそういうことだったのか。
あとはフナベリとカノウトオル(とツムラサチコ)があっさりロストするところと、クラゲが記憶を消してくれと頼むところが次いでかなり衝撃。
あとアークの目にダメージ受けてないカット不意打ちで涙が……。

まさかループを主題に持ってきてしかも転生もの感を獲得するとはね。
ループの疲労感がこう手触りを以て描かれるとは。
ただここでもちょっと期待したんだよね、「果てしなく繰り返す世界 疲れた」に接続するキョウをね。
違いました、「前向きに自滅」しなければならなかった、違いました。うんだから見方はわかったので次回はしんどくならない。(BD買ったけどうちのBDプレイヤー壊れてるので家でみれない)



……ここまでとりあえず見た直後に書いて、QL切れを起こして寝落ちしました。まじで頭煮えた。こっから翌日。


改めて。
うーーーーーーーん……。
大満足!!でも、これが見たかった!でもないんだよなあ……。
これが見たかった、なら本編軸に沿った過去編がよかったしなあ。
メイウーメイイェンの上海サーバー救出→サルベージもないしシマからキョウへの信頼も描かれないし、だけどルーシェンからキョウへの過去編らしき信頼とかミナトの不器用設定は採用されるし、どのラインだと考えればいいのか大混乱。(いやもうこれも見方がわかってないやつなんだよな、ドラマCD や小説版やパチスロ版も随所のみ取り入れたと考えれば納得がいくんだ)

いやそんな些末な不満ではなくて。
確かに、確かにこの映画はゼーガペインだからこそできたことだし、このSF設定を余すところなく生かした点では完璧だった。
だけど、私の好きなゼーガペインらしさが、そっくりない。
最近ゼーガの心理描写と人間関係描写について考えてたんです。
「俺たちは生きてるって言えんのか?」という根幹のSFテーマ。この心理描写はストレートにモノローグで明示される。
そしてそれを補完し奥行きを広げるために、人間関係描写が暗示によって表されるのが、ゼーガペインの魅力なわけですよ。シズノの「アークは私のただ一人の友達よ」とか、ルーシェンの「待たせすぎだ」とかね。
過去を匂わす描写も、戦闘シーンと日常シーンを重ねることで重層感を成す描写も、暗示ですべてが絡み合っていた。
そういうの本当に……これ初見だけど……なかったよね……??
うーん。
実際私の好む暗示的心理描写はだいたい桶谷脚本のことが多かったんだけど別に損なわれる心配はしてなかったのよ。関島さんならって。SBGの朗読劇なんか「これぞゼーガだ!!」ってどんぴしゃだったからね。
だから、そういうゼーガの魅力は、あえて切り捨てられたんだなあ……と思えて悲しかったかな。
劇伴で『消されるな、この想い』が一度も流れなかったのが答えかな……。

いや戦闘シーンは完全に期待通りでしたね!!
本当に、ああこの光装甲の透明感を絵にしたかったんだなあ、と感慨深いし、まじでVR感あったよね!?
なんだろう迫り来る立体感。
オケアノス360度眺める回転とかさー。
かっこよくて美しいからこそ、月でのアルティール最期のずたぼろさがまた映えるったら。QLが切れてひとつずつ光が蝕まれていくのが。

それでねーシズノルートね……。
予告の叫びと本編ラストの囁きも本当にずるいんですけど「俺もさ、イェル」もなかなかの衝撃。
い、イェル呼び……!!!
これあれですよね、「ミサキ」「シズノ」の意味と自分の深層心理に"気づいてしまった"からってことですよね。
あれ、ミサキちゃんのこと本編で呼んだっけ、いやないよね。
そういう仕掛けをしてくるの本当にずるい……。
ここは完全にADPならではだもんね。家族が幻影であると気づいたキョウちゃんが、最期に選んだ呼び掛けが、シズノではなくイェルなんだ……。
シズノシズノと何度も呼んでいたから出た効果でもある。

(後日追記。シズノの名すら忘れたから、か。「記憶」がテーマのADPだから)


で、ですよ、それはそっか、暗示ですね。読解言語化厨の私の好きな。
さすがに2時間で3人たらしこむのはキョウちゃん気が多すぎない……!?
シズノルートだと気づいたの最後の最後だよ……なんだよ……。
コハクラ先輩も悲願のねじこみだったんだろうけど観客的には唐突すぎて意味わかんないし回収されないしおまけに未来のカミナギルート入れるかよ……!!!
爆笑のてんこ盛りだ……。
ていうか劇場特報『Silent Snow』時点でてっきりカミナギルートだと思い込んでたよ大混乱~~。
シズノとあまり心通わせる描写ないしキスも唐突だしシズノ派として素直に喜べない……愛してる、に「俺もさ」って言われてもいやお前の愛他2名にもばらまいてたよね?ってなる……悲しい……。
TV版の気の揺れ方は絶妙バランスだったんだ。。

それにしても浅沼さんほんと凄いな。演じ分け多彩すぎる。
パンフにあった「TV版のキョウと最後全部思い出したキョウを足した感じ」めちゃくちゃよく出てた。わかる……。
コハクラ先輩に対する態度も全然カミナギやシズノへのそれと違って、二人の関係性とドラマが見える。演技たったひとつで。「コハクラせんぱーい!」と笑う声ひとつで。凄すぎる。

あとカミナギの「ぶー」が10年前の「ぶー」だ!!!すげえ笑
舞浜南放送局ネタ……w
でも2006年時点で「変くない……?」あたりの若者言葉もちょっと古いのではと思ったけど「厨二……?」もなんかずれてるというか使い古された感じがあるな。
ていうか「なんかエロいな」「ありがと」がキョウとカミナギ固有の関係性描写じゃなくて「今時の若い女の子なら同世代の男からの性的評価は嬉しいのでは」っていうの初めて知ったよずれてない!?!?


あーーまあいいカノウトオル……。
CV柿原さんだったのは言語的な意味でかなーと思ってたら一言だけだったな、なんて言ってたんだ、何語だったんだドイツ語か……。
副司令のポジションが「ミナト」なのかシマ的に座りがいいのがミナトなのか……このへん謎多い。どっかになんか設定あったっけ。
でもポストシマだったんだな……ほんと一盛り上がりあって散るのかと思いきやあんなにあっさり……そうだオスカー作戦だ……。
ていうかそうだな、カミナギとかなり接点あったのね。考えてみればそうだけど、つまり「いても会えない人」とかではなく完全にまるごと記憶削除されたわけか。怖いな。
何かを為す大物だったろうになー……あんな小さな箱のなかで、フナベリもクラゲも、為す術なく。怖いよね。セレブラントほんとよくやるよな。
ツムラサチコはなんかハヤセの彼女としてすごいしっくりくる。お似合い……!!わかるーハヤセはちょうどよくずかずか入ってくる人好みそうーキョウのことも好きだったんだろうな。

ていうかフナベリがロストしたときの淡々さ怖いなって思ってたら最後のシマの30億データぶちこみ作戦ときた……。
いや正直最後らへんは情報摂取過多で朦朧としてたからちゃんと理解できてないんだけどそれでもこれはシマの冷徹さからくる作戦、だったのか。
冷徹というかねえ合理優先で感情を殺す人だけれども……。

最近TVシリーズを見返してたので、ADP見てひっさびさに(強調します)カミナギの声に違和感持ったけど本当それは表層的なことなんだよねえ。「変わらない」んだよカミナギは、花澤さんの愛着は。
序盤なんかシズノやシマちょっと違和感あったかな?くらい。
ミズキはTVシリーズとそんなに台詞変わらなかったからミズキ別解釈って感じで面白かった。

あと新規カット意外と少なかったな。確かにほんとじみなつなぎのカットばかりで。「期待していいんだな!」
舞浜サーバーのループ感には気持ちいいほどちょうどよくハマっていた。
でもサーバー外のカットはループでは説明できないわけで、「総集編である」というメタ意識を再度導入しなきゃいけないから、そこでもじみに疲れた。ちぐはぐ感。

あと見てて思い入れのあるカットってそんなにないんだなーと今思った……。
「このカットはこういうシーンで描かれたのだからこの意味でなきゃ嫌だ!」という過激派感情は起こらず。
いやまあ全部ばらばらの面白さが上回ったのかな。終盤で3話や1話のカットがきたり、クリスのウィザードでだったはずが確かにカットだけ抜き出せばキョウの後ろでも問題なかったり。
ああそういえばラストシーン(『羽よ背中に』の間奏が本当に雰囲気よくて最高だった……最高だったよ昭乃さん保刈さん……!!)の廃墟の花に触れるキョウ、台詞的にも状況的にも月爆発~サルベージ前って感じだけどそう捉えていいのかな?
シズノと出撃後一人で降り立ったところのシーンがぶつ切れで浮いてるので実はあそこのつづきなのかしらとか思ったんだけど。
ていうか月最後バニッシュしてもキョウのデータロストしないんだね?転送障害あるとわかりながらアウトした、わけでもなさそうだよね。台詞を見ると。なんなんだろうね。いや、転送したのかな一応。あの状況でできるかわかんないけど。


とにかくはい、とりあえずの消化はできました。今日朝起きた瞬間に「いややっぱシズノルートならもうちょっとどうにかしてほしかったよね!?わりと期待はずれだったよね!?」って不安が襲ってきたんですけど、やっと落ち着いて参りました。
今から二回目です。(10/16より)
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by jinloturu | 2016-10-31 14:35 | アニメ | Comments(0)  

ゼーガペインADP

※本ブログはネタバレ前提垂れ流しです。


はーー!
2回目終わったとき劇場で近くの席の人が「つまりRIGHT OF LEFT?」って言ってて笑った。違うだろ。


これは3回見て整理がそこそこついた頭で書き始めます。
初見の吐き出しは既にやっているので……それも後日にup予定。(→upしました

起承承承承承承承転転転転大転承サビ転結
って感じ。
休む間もなくおらおらおら食えやあ!!!って詰め込まれる。ハードSFでそれやるか!?
1回目ほんと見てる最中に頭ショートしてQL切れ起こした。
この構成、作品として正解かと言われたら正直絶対違うと答える。間違ってはいる。削りの美学から見たら話づくりのなんたるか基礎からやり直せって話だ。
だけどこんな濃密で興奮する仕掛けに富んで制限のあるなか「ゼーガペインならでは」を追求して心からエンタメしていて知的パズルを放り込んで鬼気迫ったこの「ただならぬ作品」に否を突きつけられるか?って言ったらそれもまた絶対違うんだよ……。
"商業"作品としての、ひとつの正解ではあると思う。

軸はなんだ!?
とまず混乱したんだけど、2回目ラストで「触れること」かなーと思って、いやちがう、3回目でやっと「記憶」かとわかった。演出考察オタクの私が3回見てやっとテーマ理解できるっていう……むしろだからこそ余計なことまで読み取り過剰を起こしてパンクしたのかも……いやまあ私は感覚的に把握できちゃうタイプじゃなくて無意識に労力かけることで読み取ろうとするタイプだから……盛り込みすぎだろ…………。

カミナギの「未来の、記憶なんだ……」のシーンの印象が見るたびに変わる。
初見:いやいくらなんでも詰め込みすぎだろ!! ここでサービスシーン入れる必要なくない!? キョウちゃん女たらしすぎだわ今回はカミナギ切り捨てるべきだわ!!!
2回目:何をどう見るべきか理解しつつ見進めていき息もつけぬ怒濤の「転転転!!」におおう……ってなっていたところにこれがきて、思わぬアクセントにそれまでとは違う感情を揺さぶられてその落差に涙する。そうか……未来か……
3回目:過去の記憶、見たい記憶、忘れたい記憶、ループする記憶、TV版やパチスロのカットというメタ的記憶、消去される記憶、重荷をすべて抱え込む覚悟の記憶、膨大なデータとしての記憶、「目的のためなら手段を選ばない」がゆえに切り捨てられる記憶――
そして「未来の記憶」でひとつ奥行きを描いたのかーー完全に必要なやつだーーーーー

でした。

ぞっとするじゃん。カミナギがカノウトオルをいずれそっくりすべて忘れるっていうの。
あれ? 最後流し込まれた記憶データって、そういうのなのか?
私作戦とか設定説明とか理解するの苦手なんだよ……BD見返そうにもうちのBDプレイヤーは壊れている……でも買ったけど。
あとクラゲの記憶消去ねー……耐えられなくなったから忘れたのか……ドラマCDでてっきりサーバーにスキャンされた時点で忘れたのかと思ってたので、あれはかなりの衝撃。
ミズサワ抱き止めて「そう……我々は……」とシリアスに説明しだしたの笑ったけど。
「神や生命に対する冒涜では」じゃないのうける。
どこで方向転換したんだ、初期クラゲ完全にマッドサイエンティスト。

そして疲れたクラゲと、忘れたくて逃げたキョウ。でも、背負うと決めてもいるんだ。「おでこ光んなくてよし!」
このループする記憶を背負うと。いつでも、前向き。

そういえば、「飲み込むような奴が全国行って勝てるかよ」→「諦めるような奴が~」に改変されてたのに、その後すぐ「お前は強い。強いからなんでもしょいこんで、そんでくたびれる」の台詞は採用するんだーって思った。
一人で背負い込んで潰れちゃうキョウはADPではいないと思ってるんだけど……どうだろう?
「前向きに自滅」でしょう、それが外部から見たら「背負い込んで潰れる」になるのかな?
いやもう私はTV版の時間軸の過去編だとは思ってないので。あの大人びたキョウが現れないのだから。

でもTV版1話のシズノの、やっと会えた嬉しさを追体験はできてうわーーーラストのシズノの微笑みに今も泣きそう。
念願の!!シズノルートだったんだなあ!!!ありがとう!!!!!

愛してるわ、キョウ……!!!
予告にもそんな仕掛けが!!飽きさせないよ飽きさせないたまらん。
そこも、ADPに、予告における叫びの「記憶」を当てはめろってことでしょう小憎い。私が今年のサンフェスでこの本予告見てどれだけ衝撃を受け涙したと思っているんだ。
なんか、「こんな悲痛な叫び、おまけに愛してるか……"きっとここにはこんな感情があるんだろう"と思ってた部分が埋められてしまうんだな」って予想はあったけどさ。まさかそんなね。はい。
でもシズノルートだと気づいたの初見最後の最後だったよ……。

「俺もさ、イェル」のインパクトも強くて、初見からずっとそれについて考えてる。
なぜイェルと呼んだか? 当然「記憶」絡みのことです。「ミサキ」「シズノ」の意味を思い出してしまったから。
「恋人に無意識に母親と妹の名前つけちゃって母親の名前でなんか呼びたくねーよな」みたいな理解をしたらすげーわかりやすいんですけどそういうことじゃないんだよな……。
だってTV版は思い出してもシズノと呼んでいる。ここもうちょっと考えたい。
イェル呼びはシズノには聞こえてないのもポイント。
……ていうかADP見たあとにTV版25、26話見ると最高に喪失感出ません?嗚咽出たよ……。
キョウはカミナギを好きになって、すべてを思い出したらもう過去のものとなって、「あなたも変わり私も変わった」と、どんな気持ちで、シズノ……。
そして、触れようとした手で触れられず、掴もうとしたところから消えていくのはシズノの手……ラストで微笑むシズノは記憶を失っている……見事に対になってる。



「つまりゼーガってなんだったんだ?」「触れることです」
これをラストに持ってきたからテーマは「触れること」?と惑わされたけど、恋愛描写ではやはりテーマ「触れること」なのでは。
カミナギとは触れないし、バイクでの接触も「女の子とタンデムなんて初めてでしょ」「初めてじゃねーし」で無効化したし、コハクラ先輩は抱き締めたし、クラゲとミズサワの接点もあの不安定ミズサワの抱擁くらいだし、ミナトの「愛」増し増しはあのシドニーサーバーでのシマと手を取ったことからだと強調されてるし。
もちろん、キョウとシズノの「触れ合い」は言うまでもなく。
キスして、シズノの秘密を知って物理的距離を取って、最期のお別れはデータ砕けて手を取れない……なんともゼーガらしい。深く体温のようにその手を抱くまで。

つまりシズノとの恋愛をまとめに持ってきたわけだ。
シズノ中盤まで出てこなかったのに本当思いきったよなあ……いや、それで、エンドロール後はちゃんと「記憶」で落として前半も含めてADPを包括しきったわけだが。




私は「SFアニメとフード」について考えてるからおっフードくるか!?って思ったのにキョウとシズノ一緒に食事せずに終わったな……明らかに尺不足。
そうだよなあ、食事さえすれば私ももっとはやくシズノルートだって気づいてたと思う。
幻体はものを食べるのか?を掘り下げる絶好の台詞がきたのに……まあTV版のような「生きるとは」がテーマではないからいいんだけれども。


未沙季ちゃんもねー。こういう仕掛けがあったとは……。
私がゼーガで(というか、桶谷脚本で……)好きだったダブルミーニング演出がちゃんとここで生きててよかった。先に行ってるね……。
やはり舞浜外の私立中学通ってたんだろうか。
そしてクラゲに応答していた未沙季ちゃんはルーパだと気づいたときの衝撃も。仕掛けるなあ。
ルーパは未沙季ちゃんのなんだったんだろ……? キョウの精神安定のためにシマがルーパを導入しNPCとして見せてた? 他のオケアノス級母艦にはいなかったしなルーパ。
未沙季ちゃんのあとを追ってルーパも消える、って感じだったよね。「では妹が未沙季へ」って?? キョウの妹って意味で、深読みしなくていい??
先に行ってるね、って「未来で待ってる」みたいな感じか。細田版時かけか。

「記憶」とともにあった「名前」。
いいよね。ちょうどいいよね。ほぼ?すべて?水に関連する名前をキャラにつけているゼーガにおいて。
アークってノアの方舟って意味だったのか。こないだからTV版見返してるんだけどモブ中のモブまで「沖田」で感心した。

コハクラ先輩の記憶が欠けていったのは転送障害……? 別にメイウーたちが故郷の人たち忘れてるみたいな展開もないし、前浜サーバー停止とは関係ないように見えるけどどうだろうか。
忘れてたコハクラ先輩の記憶をキョウが取り戻すことになんてなったら胸が熱いけど四角関係勃発よ、ですね。

カノウトオルの「カミナギ……? 誰だい、それ……」は「わんちゃんの名前、なんにする……」に繋がるね……。クリスとアークも自己紹介くるか。

ミナトの名前もね~。なんか「エマ」だって情報はどこかで聞いたような気はしなくもないけど、ミナト、どこから出てきたその名前……シマの信頼できる副司令ポジションがミナトなのか。
2回目見てから24話見たんだけど「ミナト……ずっと傍にいてくれてありがとう」だったのでもう、もう、シマ……!!!
これはあれか、カノウトオルだってずっと傍にはいてくれなかったのにと……。脚のデータ破損でゼーガ乗れなくて逆によかったねミナト、ってところなのか。

シマの背負ってるものが重すぎて重い。目的のためには手段を選ばなさすぎる。
でも眉をひそめて堪えるカット、1秒くらい尺取ってもよかったのでは?? 一瞬すぎて見逃すわ。
量子データを流して過去を書き換えてジフェイタスなかったことにするって、わけわからん。どういうことだ。
そして壊れたデータを継ぎ合わせてなんだろうカノウトオルのクローンでも作るつもりだったの??
シマの体はそれらのデータで補修することはできなかったのか。それとも集めたのは補修用のデータでもあったけど作戦のために捨てたのか。(サーバー補修チームというのも気になります)
データが足りないから流し足した"記憶"たちの意味もよくわかんないの……なに……。


結構噛み合わない設定を誤魔化してる部分もあるけど、これでやっと舞浜サーバー月移設がこのカルディア作戦時だったと判明したね。
いや、これがTV版に繋がる過去編だとは絶対認めないけどね……!シマがキョウに絶大な信頼を置いてない過去は深刻な解釈違いです!シマはキョウを信頼してるから月移設作戦を伝えたんだ。
でもルーシェンの好意は採用してるんだよな……24話見てやっと「君の盾くらいにはなれる」の意味がわかった、君の盾にもなれない……。
パチスロ版の「勝ち負けじゃねえ、俺たちはチームだろ!」を謎採用してたのは本当に謎なんだけど、ルーシェンおまえどこの世界線から来たんだ。背景がそうだからパチスロからってわかっただけでパチスロプレイしてないからあれがどういうストーリー仕立てだったのか知らないけれども。
つまりこれより更に前バージョンのキョウがある……??でもADPのニュアンス的に今回で初覚醒だったっぽいんだよな。
カミナギとは別の世界線へ行く、ルーシェンの未来の記憶なのかもしれない……。

まあ、キョウが途中から大人化してほしかったのにならなかったのが一番期待はずれだったけど、今思うとそれでよかったな。
これだけ大きいTV版との齟齬があると、唯一絶対の正解と思わなくて済むから。

あと月基地殲滅作戦におけるマアリヴ轟沈も整合ですね……あとカガヤンは主力母艦のうちのひとつではないのか残念……。(カガヤン、タオ司令のファン)




細かいところつついてたらきりがないのわかってるんだけどついつついてしまう……大きなところではループごとのケータイの変遷も意味わかんないです。
1周目未来感→2周目スマホ→3周目、キョウのくだりはないけど、ツムラサチコからのメールがハヤセのガラケー?へ、って流れ、すごいと思った。TV版カットの使い回しがSF的意味をまとう……!
→からの、4周目キョウガラケー。

思ってたより新規カット少なかったな。
いや戦闘シーンはほとんど新規だけど……本当に美しくて参った……。
一番面白い使い回し落差は「ウシオに惚れられてもなー」。苦しむべきだと思うな、ってADP1周目でもそのカットで言ったのにミズキ……笑
いやでもこんなふうに再利用して新しく正反対の文脈であわせられるものなのね……。
20話の、水族館ハグの使い回しは、ループだとわかっていてもカミナギに感情があるかどうか設定がまるで違うからカミナギの表情に違和感あったけど、そういうの、初見以降ほぼない。すごい。


あーあとカミナギの「若者感」描こうとしてすべってるとは何度見ても違和感……。
TV版の「変くない?」は、流行ってたっけどうだっけって、ぎりぎり私の知り得ない時代なのでまあまあスルー。
うーん……「厨二」とか「ナントカ女子」とか、こういうキャラのこういう女の子が(笑)つけないでナチュラルな発言として言わないでしょ……「爆笑を禁じ得ない」はまだそれっぽかった。

それとそれと、ホロニックローダー開発後にもサーバー300基あったのな。それがTV版途中11基って。
ブランク、思ったより大きいな?その間ガルズオルムが急成長したわけでもないようだし。

あっあとネーヴェたちとの戦闘で光装甲をすべてブレードに回すっていうの、怖い方法では??
なんかシズノが「パイルが開発進めば」って言うからなんのことだろうまさか裏技の羽ぶっさし攻撃?と思ったけどホロボルトのこと?か。
未来の記憶にも……出てきましたけどホロボルトプレッシャー……。



あーーだめだ細かいことほんと収拾がつかない、おわりにしよう。初見時の感想もだらだら何千字と書いた上でこれですよ……。
またなんか書きたくなったら別記事を立てよう。
それくらい高密度な劇場版でした……。
NEXT ENTANGLE、なりますかね。なってほしいね。
ゼーガの儚さ切なさ切望がまた見たい……。エンドロールの、フォントを変えた「For」、うわああって思ったよ。

あ、、3回目、一番注目してたのは、「ラストの『羽よ背中に』は間奏部分少しもカットされることなく尺内にキョウとレムレスの会話収めたか?」でした。
さすがアニメ1秒のあらそい、丸々フルでした。すごーい!演出が!リンクしてる。
新居昭乃狂いとして大満足……。
「飛ぶ鳥を見る」で鳥のカットとかね……しかしせっかく昭乃さんがサーバー内の壊れた空を描いたのにあの空、さては本物だったな?
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by jinloturu | 2016-10-18 16:33 | アニメ | Comments(0)  

デュラララ!!

アニメ。
なんで見たんだっけ……小林寛コンテ担当の作品を見ようと思ったら案外面白くて……あと読みたいシズイザ小説があったので……。


そこそこ面白い。これ一気見じゃなくて一週間ごとに追いかけるのだったら毎週楽しみだったろうなあ。
でも二期去年だもんね、タイミング悪い。結なんて前期だったのかよ……知らなかった。
連作短編みたいな、主人公がくるくる代わる、そして皆それぞれにちょっとずつ非日常な日常やそこからの想いを抱えている、こういう作品好きなんですよね。

池袋の凄い人たちに囲まれていた平凡な高校生だと思ってた三人が次第に実の姿を現し三つ巴の中心になるこの構成は好きだ。
そのなかで帝人が「狂言回し」というのは面白い。
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by jinloturu | 2016-06-07 15:59 | アニメ | Comments(0)  

幸腹グラフィティ

ご結婚おめでとうございまーす!


アニメ。
日常系アニメって基本的に苦手でこれも最初切っちゃったんだけどなんか4話が妙に好きで心残りだったんだよね……。
まあだからといって全話見てよかったとかいうわけでもないんだけど……なんだろう本当妙に癖になるアニメ……。
百合的にも特に目ぼしいものもなく。でも同棲エンドって凄いじゃないですか。公認ですよ。
「大切な人」という言い回し。きりんの作ったものはなんでも美味しく思える盲目愛ぶり。

飯テロにやられるアニメでした……。さんまの塩焼き美味しそう。
あと謎演出が気になった。無意味に不穏な画面づくりとか。そもそもスタッフからして謎だったんだけど。
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by jinloturu | 2016-06-07 15:58 | アニメ | Comments(0)  

楽しいムーミン一家 ムーミン谷の彗星

ムーミンこんな話だったのか!!
シュールでかわいくて楽しかった。
冷徹だけど愛があり、愛はあるけど簡潔で。

もう本当に「わたしのどこを見ているの」「君の前髪だよ」がツボで仕方ない。
最終的にくっつくカップルの愛の芽生えが「前髪」でいいのか?!
どこのギャグシーンも一応大体ギャグとしてまとめてくれてるのにここだけ特に視聴者に受容させる秒数を取らずにさらっと流されてしまったところも本当にツボ。

あとなんかもうちょっとスナフキンてさすらいのニヒリストみたいなイメージを持ってたんだけど人食い草にあらんかぎりの悪口をぶつけるとか意外で笑う。
しかも人食い草をズタぼろにやっつける意味が特にない。


いやでも、話があっちこっちに飛ぶのにちゃんと「彗星がやってくるらしいので確認のため旅に出る→もうすぐ衝突してしまうと知る→早く家に帰る」という軸が明確だから安心する。
あちこちに飛ぶ話をちゃんと楽しめる。

基本みんなどこか変てこで、それに対して多少戸惑ったりもするのだけど排除されずに自然に共存していられるこのホーム感が好きだなあ。
ああ、特になんの前触れも必然性もなく変てこな新キャラが次々登場するという構成もこの印象に一役買ってるな。

原作者が反戦家みたいなことはうっすら聞いていたけど「彗星は原爆の暗喩、みんな変だけど共存できる理想郷を描きたかった」という話を聞いてなるほどなと思った。
危機にさらされてものんきにしかし防衛はした上でやり過ごす彼らの強さ。
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by jinloturu | 2016-05-25 00:03 | アニメ | Comments(0)  

機動戦士ガンダムSEED

……選択必修として見た?HDリマスター版。
なかなか面白かった。まあ、全話完走できる程度には、なかなか。
要所要所の見せ場は引き込まれた。
特に23話『二人だけの戦争』はお気に入り。敵同士の一夜。キラを殺したと思ったあとのアスランとカガリの憔悴感も好き……。

それだけにその後あっさりと「和解」して「俺が守る」に回収されてしまうのは……その台詞チョイスはカガリが女だからでしかないよね思考停止だね……この二人はもっと別のところで繋がってられるだろう。

なんか、そういう、見せ場はエンタメで美しくだからこそ面白く見れたのだけどその後の処理やぶつぎり流され感に疑問が生じることが多くて……そのへん合わなかった。
群像劇がなんか上手くないな、っていう。けして下手でもないのだけど。
ニコルが死んでついに本気でキラとアスランが敵対する展開めっちゃ熱くて盛り上がったけどトールの死は完全に展開上の要請でしかなく萎えたてか笑った。

キラと仲間との交流がもっとほしかったんだよな……。
人を殺すストレスを「誰もわかってくれなかった」と言ってしまうくらいには心通わせるような交流が薄かったからなんか色々の説得力が今一つで。
コーディネーターとかキラの特別性と両親やカガリとの関係とかクルーゼとフラガの因縁とか、詰め込んだ要素が単に設定展開への補完という役割しか果たしてなかったのも残念。


信念を持ってキラにフリーダムを託せるラクスとか、コーディネーターでありながらコーディネーターと敵対するキラの立ち位置がそのままこの戦争の情勢と意義への問いを表しているとか、ミリアリアのディアッカへの憎しみとその処理とか、アークエンジェルの危機に新機体で間一髪駆けつける主人公とか、色々経て戦争への疑問を抱き一時は殺そうとしたアスランがついにキラを守る展開とか、そのへんは熱くて好きだ。

やたらとBLBL言われてる作品だからどんなもんかと思ったけどそうでもなくね……?私が敵同士BLに萌えないからか……?
と思って見てたら、マリューとナタルの敵対展開で「あっはい!言いたいことはわかりました!!!」と理解した。
これは素晴らしい。所詮私は百合ヲタだった。でもふじょしでもない層がやたら過敏なのはどうせいつものホモフォビアだな。
マリュナタ、最後マリューは憎しみとやるせなさとわかりあえなさと無念と悲しみともどかしさと絶望を抱えているのにナタル的にはマリューへの信頼感と共に信念を持って死んでいくそして誤解を解く機会が永遠に失われるのが本当に……最高すぎないか……?!
ナタルは最後まで冷静な軍人でしかし最後の最後は熱い心を受け継いでマリューのことを考えてしまう、、

それにしても恋愛展開多すぎて不快。
所詮恋愛ものでない作品の恋愛展開なんて質的にはほぼ同じだからキスシーンばっかで飽きるしその二人もカップル化させてしまうのかよという残念感。
あとフレイというキャラが謎すぎた。
他のキャラはわりと単純な思考回路してるけどフレイだけ比較的複雑で、汚れ役要素全振りしておきながら特に好感度上げるエピソードもなく良い話に帰結してしまうのかよ。

あと回想シーンが多すぎるけど尺埋め?説明過剰になっていた。
「回想シーンは主観が入るはずなので以前のカット使い回しばかりではいけない」という富野由悠季の言葉を思い出す。この作品のことを指してたのか?

しかし「この戦争は無意味、無駄に人を殺さない」のはひとつのテーマだったと思うけど最後は「わかりあえないなら(物語がキャラを)殺す」と物理解決する方向で終結してしまい軸がぼやけてる感。
テーマと展開を符合させられなかった結果か。
続編は見ないかな、、縁があれば、か。

そういえば玉置成実の『Believe』ってSEEDの曲だったんだー!
歌詞の意味がわかると全然別の印象になるな。
OPが終わると自動的に杏果のラップが脳内再生される。
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by jinloturu | 2016-05-25 00:02 | アニメ | Comments(0)