オウム真理教の政治学/大石紘一郎

「理論的な教義体系に惹かれた」と語る(元)信者が多かったから教義内容気になってたけど、そんなものかと拍子抜け。
例えば「コーザル界、アストラル界、現象界」があると仮定して、そこから説明を組み立てていく、というもの。
だから幽霊は「現象界から下位アストラル界を覗いたもの」と説明できる、と。
じゃあアストラル界ってどうやって説明すんの?って疑問が沸く。
いや、それそのものは中々に面白い話でそういうのわくわくしながら聞きたいけど、揃って「教義が理論的」と言うのならもっと根拠がしっかりした凄いものを期待してた。
逆に言えば他の宗教ってこういう説明すらできないの?
キリスト教とか確かにもっと抽象的だったような……?

まあ修行方法が明確だった、って魅力のほうはわかるけど。


『言語ゲーム』。
わかりいいネーミング。
アイヒマン実験知ってりゃわかりますね。戦中は日本全体が「特殊」な言語ゲームの中にいたと。
創造した新語によって本質を覆い隠す……。
仏教の「四量無心」のひとつ――「捨」(平等心)を、「聖無頓着」と訳し、麻原は「事に心を動かさず、自分のすべきことをしなさい」と教える。
単なる無頓着を「聖」に変えた、という『言語ゲーム』。
なるほどなと。
"カルト化"とは言語ゲームからしていくのか。
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by jinloturu | 2015-05-03 23:29 | エッセイ・評論他 | Comments(0)  

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